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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 7月16日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第12戦チェコ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年7月16日
■開催地:チェコ/ロケト (1.586 km)

REPORT

チェコ共和国のロケトで開催されたFIMモトクロス世界選手権第12戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが、波乱に満ちた展開となった2つのレースをそれぞれ2位と4位でフィニッシュし、総合3位に入った。また、グレン・コルデンホフは4位と7位でフィニッシュして総合5位となった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが2023年シーズン5度目となるグランプリ優勝を果たした。

MXGP
シーワーがロケトで2023シーズン3度目のポディウムフィニッシュ

暑くて乾燥し、滑りやすいコンディションと闘いながら、シーワーとコルデンホフはともにロケトで輝きを放った。グランプリのエキサイティングなスタートで、コルデンホフはターン1付近でランキングをリードするJ・プラド(GASGAS)、R・フェーブル(Kawasaki)と競り合い、シーワーはGebben van Venrooy YamahaのC・フランデレンを素早くパスして4番手に上がった。

20分間の激走の後、シーワーは猛チャージを開始。コルデンホフとプラドをパスし、ハイペースでトップのフェーブルに迫った。最終ラップに首位奪取を狙うスリリングなバトルを見せたが、僅かに及ばず、シーワーは僅差で惜しくも勝利を逃した。2位でフィニッシュしたシーワーに対してコルデンホフはスムーズで一貫した走りを続けて4位でフィニッシュした。

レース2ではシーワーがレース前半、驚くべきスピードとアグレッシブさを見せてフェーブルとトップ争いを展開するが、滑りやすい右コーナーで小さなミスをおかしてしまう。幸い、シーワーはすぐに再走し、4番手まで順位を挽回してフィニッシュ。総合3位となり、表彰台に立った。

一方、コルデンホフはトップ10圏外から猛チャージを見せるが、最終ラップでの転倒により、7位でフィニッシュした。尚、フランデレンはチャンピオン候補の相次ぐミスで順位を上げ、2023年初のレース優勝を果たした。好調にこのラウンドを終えたシーワーはランキング3位。一方、コルデンホフは5位を維持している。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は来週末、オランダに本拠を置くMonster Energy Yamaha Factory MXGPチームの本拠地からわずか15キロのベルギー、ロンメルで開催される。

MX2
グリーツが見事、チェコ・グランプリ優勝

いくつかの課題に直面していたにもかかわらず、グリーツは苦戦を乗り越え、レース1では6度目となるホールショットを獲得してトップに立つと、以後一度もそのポジションを奪われることなく完璧な走りを続け、今季9度目のレース優勝を果たした。一方、リック・エルジンガは、激しいバトルを展開して10位に入り、その才能を垣間見せた。

レース2ではYZ250FMに乗る両ライダーともスタートで出遅れ、追い上げを強いられた。グリーツは力強い反撃を見せて3位に入ったが、エルジンガは思うように前に出ることができず、13位でフィニッシュした。

この結果グリーツはランキングで3位に浮上したが、前日の予選レースのスタート時に激しい転倒を喫して以後の走行を断念したベニスタントは4位に後退した。エルジンガは11位を維持している。

FIMモトクロス世界選手権、次戦の開催国はグリーツの母国であり、Monster Energy Yamaha Factory MX2チームの本拠地のあるベルギー。グランプリは7月22、23日にロンメルで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談 (2/4位:総合3位)

「身体的なコンディション、スタート、自分の速さもよかったウィークになりました。今日はGP優勝を目指して戦うのに必要なものを備えていると感じていたのでミスをして3位に終わったのはちょっと悔しいです。自分自身の過ちです。走りについては、特に最初のレースは満足しています。勝利に向けてプッシュし続けるために必要なものをすべて持っていることはわかっているので、今後のレースでさらに強力なパフォーマンスを発揮することを楽しみにしています」

グレン・コルデンホフ選手談(4/7位:総合5位)

「この週末は良いスタートを切り良い感触でした。特に最初のレースは良かったですね。スタートは良くて、レースの大半でプラド選手と2番手を争っていましたが、ミスをしてシーワー選手にパスされました。前を行くライダーたちをパスしようとプッシュしたのですが、彼らは賢いライダーたちなので、結局抜くことはできませんでした。レース2はすごく良い感触だったのですが、スタートでちょっとミスをしてしまい、それからターン2で他のライダーに前を塞がれてクラッシュしそうになり、5つポジションを落としました。普段はそんなことはないのですが、最初の数ラップは挽回するためにすごいことになっていました。でもこの週末はどうしても表彰台に立ちたかったんです。自分にはトップ選手たちと争える速さがあることは分かっているのに、うまくいかなかったので、とても残念です」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談 (優勝/3位:総合優勝)

「全体としては良い週末でした。コースの感触はあまり良くはなかったのですが、それでもどうにかレース1で勝つことができました。レース2は少し苦戦しましたが、それでもどうにか3位に入って総合優勝することができたので満足しなければなりません。今は、サンドコースに戻る次のグランプリが本当に楽しみです!」

リック・エルジンガ選手談 (10/13位:総合12位)

「僕にとっては新しいコースだったので、慣れるまでに時間がかかりました。まあまあのライディングができましたけど、このコースでの感触はべストではなかったです。最初のレースはスタートはまずまずで、良い感じで走れていたのですが、ここは追い抜きが非常に難しくて結局10位でした。これにはかなり満足でしたが、2回目のレースはスタートが悪くて、コースにはラインが一本しかないので、前に出るのが本当に大変でした」

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