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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月4日 ラトビア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第8戦ラトビア
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2023年6月4日
■開催地:ケグムス(1,790m)

REPORT

ラトビアのケグムスで開催されたFIMモトクロス世界選手権第8戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのグレン・コルデンホフが堅実なパフォーマンスを見せて2レースをともに4位でフィニッシュ。わずか1ポイント差で表彰台獲得を逃した。一方、ジェレミー・シーワーは転倒による苦痛を抱えながらもトップ5入りを果たした。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタントがゆるぎない精神力を見せた。困難な気象条件とレース2スタート時の不運なクラッシュにも関わらず、ベニスタントは逆境を乗り越えて今シーズン5度目となる表彰台を獲得した。

MXGP
コルデンホフとシーワーがラトビアでトップ5入り

ラトビア・グランプリは雨と低温に見舞われ、ただでさえ困難なサンドコースはさらに油断ならない状態となった。コルデンホフはレース1から目を見張る速さと好調ぶりを披露し、8番手でスタートすると、猛チャージを見せて4位でフィニッシュした。レース2も同様の展開となったが、コルデンホフは本来のポテンシャルを発揮できなかったと感じ、複雑な思いを抱きつつ週末を終えた。

一方、シーワーは予選レースで激しく転倒し、肘が腫れた状態で22番ゲートからスタートしなければならないという、極めて困難な状況に直面していた。その途方もないチャレンジにもかかわらず、シーワーは積極的な姿勢を保ち、2レースで素晴らしいパフォーマンスを見せてレース1を7位、レース2を5位でフィニッシュして総合5位に入った。
MXGP選手権ランキングではシーワーが5位を維持し、コルデンホフは6位に上がった。

MX2
驚異的なリカバリーを見せたベニスタントが、今季5度目の表彰台獲得

ラトビア・グランプリは雨と低温に見舞われ、ただでさえ困難なサンドコースはさらに油断ならないコースとなった。レース1で、ベニスタントは1コーナーにR・フォン・ドゥ・モーシュタイク(ハスクバーナ)と隣り合わせで進入すると、すぐにトップに立ち、レース序盤の7周をリードするが、8周目にK・ドゥ・ヴォルフ(ハスクバーナ)の先行を許してしまう。

この追い抜きにベニスタントは動じることなく、ドゥ・ヴォルフを射程に収め、ペースを上げる。レース終了まで残り2周となったところで最速ラップタイムを記録するベニスタントだったが、反撃に出るのがやや遅すぎ、レース全体を通して続いたスリリングなトップ争いの末、わずかな差で勝利を逃すこととなった。

レース2は豪雨と荒天によってさらに困難なレースとなった。ベニスタントは好スタートを切ったものの、他のライダーの押し出されたあげくに、また別のライダーと接触し、転倒してしまう。それでもひるむことなく、最下位から果敢な追い上げを展開。ベニスタントは驚異的な粘り強さを見せて6位でフィニッシュ。総合3位を獲得した。

レース2でのハードファイトにより貴重な選手権ポイントを得たベニスタントは、シリーズランキングで、2位とはわずか7ポイント差、1位とは19ポイント差の現在3位につけている。

次戦は、来週末6月10日・11日にドイツのトイチェンタルで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP
グレン・コルデンホフ選手談(4位/4位:総合4位)

「今日は表彰台に近いところまで行きましたけど、今日のレース2では前について行くことができなかった。レース2での自分のライディングには満足していません。楽に走ることができなかった。たくさんのミスを犯してスローダウンせざるを得なかったんです。ポジティブな点として、最初のレースは良かった。何度か良い追い抜きをしましたし、最近自分に欠けていた攻撃性もありました。それでも今日は表彰台に立つべきでした。久し振りの堅実なこの結果を踏まえて、ここからさらに高めて行きます」

ジェレミー・シーワー選手談(7位/5位:総合5位)

「今日は3番手か4番手のペースはあったのですが、昨日激しく転倒したため肘がかなり痛くて、今日はベストを尽くすしかありませんでした。レース1ではすごくうまくライディングして、トップグループのペースで走ったのですが、スタート位置のせいでかなり後方から戦わなければなりませんでした。最高のスターターのひとりになるというのは変な気分でしたけど、ゲート位置のせいで今週末は先頭でスタートするという可能性はありませんでした。それでも、レース序盤は好調だったし、いくつか良い追い抜きもできたし、この状況で5位はそれほど悪くはないですが、自分が望む位置ではありません」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ティボー・ベニスタント選手談(2位/6位:総合3位)

「週末を通してずっと良い感触でした。ただひとつ言えるのは、すべてのセッションで自分のリズムを見つけるのに少し時間がかかりすぎたということです。最初のレースはかなり良かったです。楽に走れるようになるまでに時間がかかりましたけど、周回を重ねるごとに改善しているのを感じていましたし、最後には自由に速くライディングできるようになっていました。2レース目は、スタートはかなりうまく行きましたけど、イン側のライダーが激しく寄って来ました。スペースがなくなり、クラッシュしてしまいました。今週末は順調だったし、自分に勝てる速さがあったのは分かっていたので悔しいですが、ポジティブなことに集中する必要があります。雨がたくさん降る厳しいコンディションの中、集団の中をうまく追い上げて、表彰台に立つことができました」

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