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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.20 11月26日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第20戦バレンシアGP
■開催日:2023年11月26日(日)決勝
■開催地:バレンシア/スペイン(4.005km)
■周回数:27周(108.135 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:24度
■PP:M・ビニャーレス(1分28秒931/アプリリア)
■FL:B・ビンダー(1分30秒145/KTM)

REPORT

モルビデリが最終レースで7位を獲得、クアルタラロは11位

2023シーズン最終戦はMonster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリとF・クアルタラロにとって、エモーショナルでハプニングに満ちた、緊張感高まるハードな戦いとなった。今シーズン限りでチームを去るモルビデリは、最後のレースを最高の形で締めくくるために全力を注いで19番グリッドから7位まで挽回。クアルタラロは体調不良に苦しみながら15番グリッドから11位に上げチェッカーを受けた。

モルビデリはファクトリーヤマハで最後となるレースを19番グリッドからスタート。オープニングラップの混乱を抜けて15番手を確保し、チャージを開始した。序盤からアクシデントが相次ぎ大勢がリタイアするなか、モルビデリは力強い走りを維持してP・エスパルガロ(GASGAS)とL・マリーニ(ドゥカティ)をパス。さらにペースを上げて自己ベストを更新しながら、9ラップ目にはついにトップ10までたどり着いた。

そのままポジションをキープして迎えた18ラップ目には、トップを走っていたJ・ミラー(KTM)の転倒により9番手。続けて前方を行くM・ビニャーレス(アプリリア)との差を詰めて残り5ラップでとらえ、さらに残り3ラップではA・エスパルガロ(アプリリア)もパスして7番手へと浮上した。最終的に6位のA・マルケス(ドゥカティ)に0.028秒差、5位のR・フェルナンデス(アプリリア)に0.100秒差まで近づいたもののパスすることはできず、そのまま7位でチェッカーを受けた。ピットに戻ったモルビデリはMonster Energy Yamaha MotoGPチームに大歓声で迎えられ、最終戦の好成績の喜びを分かち合った。

一方のクアルタラロは、高熱により午前中のウォームアップを欠席していた。午後になっても完全には治らなかったが、シーズン最終レースへの出場を決意して15番グリッドに並んだ。しかし前日のスプリントで見せたような絶好のスタートとはならず、16番手に下げてオープニングラップを終了。その後も困難な状況のなかで懸命に走行を続け、2023シーズンの戦いの激しさを物語るように完走わずか12台というサバイバル・レースのなかで最後まで走り切り、11位でチェッカーを受けた。トップとの差は12.001秒だった。

この結果、クアルタラロは合計172ポイントでランキング10位、モルビデリは合計103ポイントでランキング13位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計274ポイントでチーム・ランキング7位、ヤマハは合計196ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位を獲得した。そして2日後の火曜日には早くも2024シーズン前テストが始まり、A・リンスがヤマハ・デビューを果たす。

2023シーズンを通して重要な支えとなったスポンサーおよびパートナーの熱意と貢献に対し、Monster Energy Yamaha MotoGPはこの場を借りて感謝の意を表します。また、ファンの皆さまの心のこもった応援にも感謝します。そしてヤマハとMonster Energy Yamaha MotoGPは、2023シーズンのタイトル獲得が決定したF・バニャイア(ドゥカティ)を祝福します。

最後に、2019シーズンのヤマハ加入以来、献身的にハードワークに取り組んだフランコ・モルビデリに感謝します。今日までに全86戦に出場し、そのうち45戦をMonster Energy Yamaha MotoGPでともに戦いました。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・モルビデリ選手談(7位)

「19番グリッドから7位まで、素晴らしい挽回ができました! 私たちの最後の旅を締めくくるための絶好の形になったと思います。ここまで多くのアップダウンがあり、もしかしたら"アップ"よりも"ダウン"のほうが多かったかもしれませんが、2年目の今年は良いレースを何度も経験することができました。このような形でシーズンを終えられることをうれしく思っています。すべてのレースで完走し、スプリントでもメインレースでも毎回チェッカーフラッグを見ることができました。私たちは常に安定しており、また堅実であったことに満足しています。そのほかにも見たり経験したりした多くのことを、永遠の思い出としていくつもりです。ここからは未来に目を向けていきます。Monster Energy Yamaha MotoGPで戦ったこの2年とちょっとの期間は、私にとって最高のレッスンになりました」

F・クアルタラロ選手談(11位)

「昨日の朝から気分が悪かったのですが、 薬を飲んで少し良くなりました。でも、この48時間のなかで4時間くらいしか眠れていなかったので、とても疲れているように見えるのだと思います。今朝も体調は良くありませんでしたし、今も同様なのですが、シーズン最後のレースでベストを尽くしたいと思い、それを実行しました。2023年はとてもタフなシーズンで、多くのことを経験しました。来年は状況が好転し、より高い順位でバトルできるよう期待しています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「非常にハードなレースでしたが、私たちは全力を尽くしたとはっきりと言うことができます。そしてモルビデリ選手とクアルタラロ選手の勇敢な走りを、これ以上ないほど誇りに思います。モルビデリ選手は、グリッドは19番でしたがマシンのフィーリングが昨日よりも良くなっており、いいペースも持っていました。最後のレースでもう一度、彼のハードなプッシュと素晴らしい走りを見ることができたことが、とてもうれしかったです。最後はトップ5にあと少しというところまで近づきましたが、私たちにとっては7位も素晴らしいプレゼントになりました。クアルタラロ選手は今日、高熱があり、朝の時点では出場できるかどうかわからない状態でした。しかし彼は、やはり典型的なレーサーなのです。とにかく出て行って、試してみることを希望しました。長いシーズンの最後の27ラップは、体調が万全なときでも厳しいものです。ですから私たちとしては、最後まで走り切り、少しでもポイントを持ち返った彼を、ただ称賛するばかりです。私はまた、Monster Energyをはじめとするスポンサーやパートナーのサポートにも感謝の意を表します。またクアルタラロ選手とモルビデリ選手、そしてチームのみんなの献身にも心から感謝しています。このあとは1日だけ息を整え、火曜日にはクアルタラロ選手とアレックス・リンス選手とともに2024シーズン前テストをスタートします」

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