MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 11月12日 マレーシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦マレーシアGP
■開催日:2023年11月11日(土)予選/スプリント結果
■開催地:セパン/マレーシア(5.548 km)
■コースコンディション:ドライ/ドライ
■気温:31度/33度 ■路面温度:50度/55度
■PP:F・バニャイア(1分57秒491/ドゥカティ)
■FL:E・バスティアニーニ(1分58秒996/ドゥカティ)
REPORT
QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリ、予選で8番手と15番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、予選でそれぞれ8番手と15番手を獲得した。
クアルタラロはQ 2セッション開始早々に5番手につけたあと、次のトライではタイムを短縮できず7番手に後退。一旦ピットに戻り、残り4分半で2度目の走行をスタートしたときには8番手となっていた。ここから2度にわたりベストタイムを更新して再び7番手に浮上。さらに全7ラップ中の最終ラップで1分58秒080へと短縮したが、順位は上がらず、全ライダーが走行を終えたところで8番手となった。トップとの差は0.589秒。
一方のモルビデリはQ 1に出場し、序盤で1分39秒581を記録して2番手に浮上。ここで素早くピットに戻り、2度目の走行でさらに短縮を目指していった。ところが背後にM・マルケス(ホンダ)がついて来ていたため一旦ペースを下げると、その間にも他のライバルたちがペースアップしたため、モルビデリは5番手に後退。あと 1ラップのチャンスが残っていたが、前方でマルケスが転倒するなどパーフェクトラップがとれず、最終的に順位を上げることはできなかった。それでも全6ラップ中の最終ラップで1分58秒321に更新し、Q 1トップから0.498秒差の5番手を獲得。土曜日午後のスプリントと日曜日の決勝で15番グリッドに並ぶこととなった。
SPRINT
モルビデリとクアルタラロがスタートで明暗
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリがオープニングラップで順位を上げて11位を獲得。チームメイトのF・クアルタラロはスタートで出遅れて19番手まで後退したあと、16位まで挽回してチェッカーを受けた。
灰色の雲が広がり、緊張高まるなかでスタートしたスプリントは、暑さと湿気に包まれながらも、ドライ・コンディションのまま全10ラップを走り終えることができた。15番グリッドからスタートしたモルビデリは、混み合う大集団のあいだを巧みにすり抜け、オープニングラップで10位までジャンプアップ。1ラップ後にはM・ビニャーレス(アプリリア)の先行を許すも、あきらめずについて行き、2台でバトルを展開した。しかしこの間に前方グループから水を開けられ、さらに終盤ではビニャーレスにも離されて単独走行に。最終的にはトップから8.775秒差の11位でチェッカーを受けた。
一方のクアルタラロは8番グリッドからスタートしたが、思うような走りができずに19番手まで後退してしまう。ここから懸命に追い上げて4ラップ目に16番手まで挽回したものの、その後は順位を上げることができず、そのままポジションを維持して走り切った。トップとの差は11.911秒だった。
この結果、クアルタラロは合計145ポイントでランキング10位に後退。モルビデリは合計84ポイントでランキング13位をキープした。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計229ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計165ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位をそれぞれ維持している。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
QUALIFYING
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選8番手/1分58秒080)
「Q 2セッションは非常に好調でした。ペースが昨日より上がったので、スプリントと明日の決勝でも、きっといい走りができると思います。タイヤが最後までもってくれることを期待しています」
F・モルビデリ選手談(予選15番手/1分58秒321)
「非常に速かったのですが、残念ながらQ 2に進むことはできませんでした。昨日のプラクティスで0.084秒差でトップ10を逃したことのツケを、今日払っているというわけです。いずれにしても、今日のスプリントと明日の決勝は、いい走りができるよう頑張ります」
SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・モルビデリ選手談(11位)
「15番グリッドのスタートで、考え得る最大限の結果を達成できたと思います。スタートでうまく動き、そのあと何度かオーバーテイクを試みようと考えていました。少しでも多く挽回したかったのですが、集団のなかに入ってしまうとパフォーマンスが下がってしまいます。逆に単独走行のときのスピードは本当に素晴らしくて、午前中のフリープラクティスも非常にいいペースで走ることができました。スプリントでは、いくつかポジションを上げることはできましたが、プラクティスほどの速さはありませんでした」
F・クアルタラロ選手談(16位)
「今まで経験のなかで最悪のオープニングラップになってしまいました。デバイスがブロックされたままになっていたので、ブレーキを十分に強くかけられず他のライダーと接触。そのあとはフロントのタイヤ圧が高くなり、オーバーテイクが思うようにできませんでした。でも、これも明日に向けての良い経験です。オープニングラップで何をしてはいけないかが正確に理解できました」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「思い通りにはいきませんでした。このコースではふたりとも、いいペースで走れていて、スプリントに向けて良いフィーリングをつかんでいたのですが、スタートの状況が最終結果に大きく影響することとなりました。フランキー(モルビデリ)が好スタートを切ってトップ10争いに加わったのに対し、ファビオ(クアルタラロ)は8番手から19番手まで後退してしまったのです。また、ふたりともタイヤ圧の上昇によりオーバーテイクが難しくなっていたようです。結果的に私たちの期待には届きませんでしたが、今日のスプリントで得たデータが、明日の決勝の準備に役立ちます。タイヤの耐久性が重要な鍵を握ることになると思うので、そこにも注力していきます」