MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 11月12日 マレーシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第18戦マレーシアGP
■開催日:2023年11月10日(金)プラクテイス、11日(土)予選・スプリント、12日(日)決勝
■開催地:セパン/マレーシア(5.548 km)
CIRCUIT DATA
■開設:1998年
■コース長:5.548 km
■サーキットレコードラップ:1分57秒790(2022年:J・マルティン)
■サーキットベストラップ:1分59秒634(2022年:J・マルティン)
■2022年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、シーズン最後の3連戦に臨む
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは1週間の休暇を終え、今週末、再びアジア大陸に戻り第18戦マレーシアGPに出場する。今大会はシーズン最後のトリプル・ヘッダーの初戦であり、その3連戦目にあたる第20戦バレンシアGPが今季最後の大会となる。
クアルタラロは第17戦終了時点で合計145ポイントのランキング9位。セパン・インターナショナル・サーキットでは2016年にMoto3、2017年と2018年にMoto2、2019年と2022年にMotoGPと計5回出場し、そのすべてでトップ7入り。2016年と2018年はそれぞれ4位と5位と表彰台にあと一歩と近づき、昨年はついに3位を獲得して初表彰台に上った。当時の大会ではフリープラクティス第4セッションの転倒で手を負傷しており、厳しい状況のなかでの快挙だった。
一方のモルビデリは、前回のタイGPでは金曜日のプラクティスでトップ10に入ることの重要性を改めて認識することとなった。このところの好調を維持し、スピードとペースをさらに引き上げ、初日から上位のポジションを目指し意気込んでいる。ここセパンでは2016年と2017年にMoto2に出場し、それぞれ2位と3位を獲得。MotoGPでは2019年の6位が最高位となっている。
セパン・インターナショナル・サーキットは、1999年のグランプリ初開催以来、毎シーズン、MotoGPコースのひとつに選ばれてきた。全長5.5キロのコースに、低速から高速までさまざまなタイプの5つの右コーナーと10の左コーナーが設けられ、920メートルに及ぶロング・ストレートを含め2本の直線がそれらのコーナーをつないでいる。MotoGPサーキットのなかでも最長コースのひとつで、ライダーたちは、東南アジアに特有の蒸し暑さのなか、いつも以上に厳しいチャレンジを強いられる。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談
「セパン・サーキットは素晴らしいコースで今後の改善点を、より深く理解するのに非常に適しています。すでに来年のことが頭にありますし、実際にそれは遠い未来の話ではありません。もちろん、今シーズン最後の3戦もとても重要で、いつものように最大限の成績を目指していきますが、同時に2024年に向けた準備にも全力で取り組まなければなりません。全体的には、すべての経緯や状況に満足しています。私たちは毎年のように、終盤で苦戦してきましたが、今シーズンはここまでうまくやっています。このまま調子を維持したいと思っています」
F・モルビデリ選手談
「2023シーズン最後の3戦を前に、1週間の休みをもらって、ひと呼吸できたことはとても良かったと思います。前回のタイGPでは十分なスピードとペースがあったにもかかわらず、予選順位の低さが課題となったので、今回もそのあたりを中心に取り組んでいくことになると思います。また、ここセパンでは例年、特有の高い気温と湿度が身体的負担となり、嵐やどしゃ降りのコンディションが精神的な苦痛となります。その意味でも私たちは十分に準備を整えて臨まなければなりません。ベストを尽くします」
M・メレガリ談(チーム・ディレクター)
「今週末の第18戦マレーシアGPから、いよいよシーズン最後の3連戦が始まります。その全体を通して、さまざまな課題に同時に取り組むこととなります。私たちはすでに2024シーズンのための仕事を始めていますが、その一方で毎回のスプリントやレースにも全力で取り組み、好成績を目指そうとしているのです。セパンはクアルタラロ選手もモルビデリ選手も好きなコースなので、できるだけ早い段階でペースをつかみ、そこからさらに前進できるよう頑張ります」