MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 10月29日 タイ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦タイGP
■開催日:2023年10月28日(土)予選/ スプリント結果
■開催地:ブリラム/タイ(4.554km)
■コースコンディション:ドライ/ドライ
■気温:33度/33度 ■路面温度:50度/47度
■PP:J・マルティン(1分29秒287/ドゥカティ)
■FL:J・マルティン(1分3o秒178)
REPORT
QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリ、グリッド10番と18番を確保
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはQ2で10番手、F・モルビデリはQ1で8番手となり、それぞれスプリントのグリッド10番と18番を獲得した。
クアルタラロはQ2セッションを真っ先にスタートして前方にクリアスペースを確保。最初のトライで4番手につけ、次のラップでは1分30秒034を記録して一時、トップに浮上した。しかしその後はタイムを更新できず、5番手まで後退したところでピットイン。残り5分で2度目の走行を開始し、3ラップのアタックを行った。そして全9ラップ中7ラップ目には1分29秒707に短縮したものの、順位は8番手に後退。あとの2ラップでさらに10番手まで下げてセッションは終了となった。トップとの差は0.420秒。
一方、Q1に出場したモルビデリは最初のアタックで4番手。次のトライで一時、3番手に浮上したが、残り8分半でピットに戻る頃には8番手まで後退していた。2度目の走行でもう一度、タイム更新を目指し、全8ラップ中7ラップ目には1分30秒158に短縮。これで6番手まで挽回したが、終盤で全体のペースが上がると再び8番手に後退した。これによりグリッドは18番手となっている。
SPRINT
クアルタラロがスプリントで11位獲得
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは、数台と激しいバトルを展開して11位。F・モルビデリはスタートで出遅れたが、終盤で挽回して15位でチェッカーを受けた。
10番グリッドからスタートしたクアルタラロは、ポジションを維持してオープニングラップを終了。ペースは非常に素晴らしかったが、7番手争いの集団からなかなか抜け出せず、逆に後方から追い上げてきたJ・ミラー(KTM)に先行されてしまった。後半は集団から徐々に離されてミラーとの一騎打ち。10位争いのバトルは激しさを増し、9ラップ目にはクアルタラロが一旦、前へ出るも、次のラップにはまた抜き返されてしまった。その後も毎ラップでハイペースをキープしながらプレッシャーをかけ続けたが、わずかに届かず11位でゴール。トップとの差は9.339秒だった。
一方のモルビデリは18番グリッドからスタート後、ひとつポジションダウン。前方2台のトラブルで一旦、17番手に上がったが、M・オリベイラ(アプリリア)らとバトルを展開するうちに4ラップ目には再び19番手まで後退してしまった。6ラップ目にはA・フェルナンデス(KTM)、10ラップ目にはF・ディ・ギャナントニオ(ドゥカティ)がリタイアし、P・エスパルガロ(KTM)とR・フェルナンデス(アプリリア)をパスすると、モルビデリは15番手まで挽回。その後、フェルナンデスに抜き返されたものの、M・ビニャーレス(アプリリア)がロングラップ・ペナルティにより後退したため、そのままポジションを維持してチェッカーを受けた。トップとの差は15.535秒。
この結果、クアルタラロは合計134ポイントでランキング10位、モルビデリは合計79ポイントでランキング13位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計213ポイントでチーム・ランキング6位をキープし、ヤマハは合計154ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となった。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
QUALIFYING
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選10番手/1分29秒707)
「タイムについては、おおよそこのようなものだろうと考えていました。しかしポジションは予想とは違っていました。このあとのスプリントも、明日の決勝もタフな戦いになりますが、最善の努力を尽くします」
F・モルビデリ選手談(予選18番手/1分30秒158)
「Q2に進出することが非常に重要でした。しかもスピードは今日も昨日も決して悪くなかったのです。タイムも短縮できましたが、残念ながら、素早さがまだ足りませんでした。スプリントに向けて、とにかく何らかの改善方法を探します。そしていつものようにベストを尽くします」
SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(11位)
「Q2では1分29秒7の素晴らしいタイムが出ました。これは予想通りの数字でしたが、順位は10番手まで落ちてしまい、グリッド・ポジションは後方になりました。Q2のなかで単独で走っているときはとても速いペースが出るのですが、レースで集団のなかに入ってしまうと遅くなり、オーバーテイクもできなくなってしまいます。明日の決勝がどのような展開になるかはわかりませんが、もちろん今日と同様、最大限までプッシュしていきます。今日は限界までプッシュするなかで2~3度ミスをして遅れてしまいました。でも明日への準備のために必要なことだったのです」
F・モルビデリ選手談(15位)
「もっと上を狙えると思っていました。今回は自信があったのですが、残念ながらQ2に進むことができず、グリッド18番手と厳しい状況になってしまいました。ポジションを挽回するためにミゲール(オリベイラ)をパスしたかったのですが、接触して大きく後退してしまいました。でも依然として十分にスピードが出ていたことが励みになりました。ここまでは順位はともかく、スピードは本当に好調です」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「ファビオ(クアルタラロ)もフランキー(モルビデリ)も、スピード、ペースともに素晴らしかったのですが、ラップタイムが接近しているため、グリッド・ポジションが予想以上に後ろになってしまいました。大集団のなかに入ってしまうと思うようにオーバーテイクできないので、周回数の少ないスプリントはとくに厳しい戦いになります。またタイヤについてですが、決勝距離をしっかりコントロールして走り切るのは難しいチャレンジなので、明日はその部分が勝負の鍵になるでしょう」