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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 10月1日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦日本GP
■開催日:2023年9月29日(金)プラクテイス結果
■開催地:モビリティリゾートもてぎ/日本(4.801km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:37度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、プラクティスで苦戦しトップ10を逃す

日本GPウイーク初日の金曜日、Monster Energy Yamaha MotoGPはフリープラクティス第1セッション(FP1)とプラクティス・セッション(PR)に臨んだが、好調の波に乗ることができず苦しいスタートとなったF・クアルタラロはペース自体は悪くないもののソフト・タイヤで大きく伸ばせず、またセッション終盤では高速コーナーで転倒してしまったため、十分なタイムアタックができないまま13番手で終了。チームメイトのF・モルビデリも15番手と奮わず、ともにQ2進出を決めることはできなかった。

クアルタラロは午前中のFP1で9番手。午後からのPRでもトップ10キープを目指し、セッション中盤には1分44秒520を記録して2番手まで浮上した。しかし終盤を迎えて全体のペースが上がり始めた頃に高速の第6コーナーで転倒。幸い大きな怪我はなかったが、この間にポジションを下げ、トップから1.031秒差の13番手で終了した。

一方のモルビデリはFP1を12番手で終えたあと、PRではほとんどの時間をマシン・セッティングに費やした。しかし十分な成果が得られず、全20ラップ中の最終ラップで記録した1分44秒657のベストタイムで15番手。トップとの差は1.168秒だった。

ウイーク2日目となる土曜日は、FP2が10:00~10:40、Q1とQ2が10:50~と11:15〜、スプリントが15:00から予定されている。

クラッチロー、着実に好タイムを記録

YAMALUBE RS4GP Racing Teamからワイルドカードで出場しているC・クラッチローは、FP1とPRで合計38ラップを走行。レース・セッティングでプロトタイプ・パーツの分析に取り組み、M1開発を後押しするための重要なデータを収集した。ラップタイムでは16番手につけて初日を終えている。

ニューパーツやさまざまなセッティング・オプションのデータを収集してM1開発を推し進め、ファクトリー・チームをサポートすることがこの度の参戦の目的だが、ラップタイムでも好記録が出ていることはクラッチローにとってもうれしいサプライズ。FP1では1分46秒302でトップから1.110秒差の18番手。PRでは最後の走行のなかで1分44秒709まで短縮し、トップから1.220秒差の16番手につけた。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(プラクティス13番手/1分44秒520)

「転倒はうれしくありません。残念なことに、フロント・ブレーキにずっと問題が出ていたのです。かなりハイスピードだったにもかかわらず、幸いにも足首の捻挫と首に少し痛みがあるくらいで済んでいます。明日はコースに戻って走行を続けます。あれだけの転倒のあとなので、明日も当然、痛みはあると思いますが、それよりも走行を続けられることを幸運だと考えるべきでしょう。ペース自体は悪くなくて、上位のひとりに入っていると思っています。リアにミディアム・コンパウンドを履いて1分45秒台前半で8ラップ、そのあと新品のソフト・タイヤに履き替えたのですが進歩はありませんでした。このことが大いに私たちを悩ませていて、何としても解決策を見つけ出さなければならないという状況です」

F・モルビデリ選手談(プラクティス15番手/1分44秒657)

「残念ながら、直接Q2へ進むだけのポテンシャルはありませんでした。加速でかなり劣っていて、ファビオにもついて行くことができません。いつもはこのようなことはないので、原因を確認し、状況をしっかり把握して、明日までに修復しなければなりません」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「期待通りの結果ではありません。クアルタラロ選手ははじめ、とても順調で、両セッションとも自信を持って走っていたのですが、PRの終盤でフロント・ブレーキに問題が出てハイスピード・クラッシュを喫してしまいました。彼が立ち上がって歩くのを見てほっとしましたが、Q2進出を決めることはできませんでしたし、足首の捻挫や首の痛みが明日以降の走りに影響してしまうかもしれません。それでも、彼はどんな状況にあってもベストを尽くそうとするでしょう。モルビデリ選手もまた苦戦を強いられました。データをしっかり確認し、明日に向けて解決策を追求していきます」

YAMALUBE RS4GP Racing Team

C・クラッチロー選手談(プラクティス15番手/1分44秒709)

「今日はとても順調でした。YAMALUBE RS4GPのマシンでMotoGPレースを走る機会をエンジョイし、マシン開発をさらに前へ進めるために、いろいろなパーツを分析・評価しています。これらはこの1年ですでにテストしてきたもので、良いと思ったものもあれば、あまり気に入らないものもあったのですが、このマシンで走行を重ねることが重要だと考えます。私たちテストチームが、ファビオやフランキーが乗っているマシンでグランプリに出場する必要はありません。なぜなら、それについてはすでにデータを持っているからです。ですから今回は別のものを試すことに意味があるのです。テストチームがレースウイークの環境のなかで仕事をするのは、とても良いことで、通常のテストとは違う役割があると思っています。これからデータをチェックし、セッティングやフィーリングを向上させる方法を追求し、明日はより一層、前へ進めるよう頑張ります。先ほども話した通り、今はいろいろなものを試しているところなので、今日のセッティングは自分の好みのものではありません。それでも非常に調子が良く、上位のライダーたちのペースを考慮してもラップタイムには満足しています」

増田和宏談(チーム・ディレクター)

「今日はさまざまなテスト・パーツを試しました。良いものもいくつかありましたが、そうでもないものもあったので、明日はちょうどいいバランスをつかみたいと思っています。明日以降も初めに決めたプランに沿ってテストを進め、ファクトリー・チームに役立つデータを収集して改善を目指していきます」

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