MotoGP

RACE DATA

■大会名称：MotoGP第13戦インドGP
■開催日：2023年9月23日（土）予選／スプリント結果
■開催地：グレーター・ノイダ／インド（5.010km）
■コースコンディション：ドライ
■気温：35度／28度　■路面温度：42度／31度
■PP：M・ベッツェッキ（1分43秒947/ドゥカティ）
■FL：M・ベッツェッキ（1分44秒556）

REPORT

QUALIFYING
クアルタラロ8番手、モルビデリ17番手

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはQ2で8番手グリッドを確保。チームメイトのF・モルビデリはQ1で7番手に留まり、グリッド17番手からスタートすることとなった。

クアルタラロは金曜日午前中の後れを挽回してQ2に進出し、グリッドの前方3列を目標にセッションをスタートした。3ラップ目に1分44秒874を記録して5番手につけ、続く4ラップ目は1分44秒866へと更新してポジションをキープ。終盤で全体のペースが上がると一時9番手まで後退したが、チェッカーフラッグ提示後の最後のチャンスで1分44秒724に短縮し、トップから0.777秒差の8番手を獲得した。

一方のモルビデリはQ1の1ラップ目を10番手で終えたあと、2ラップ目には1分45秒037に短縮して3番手へ浮上。この時点でトップ2に0.038秒差まで迫っていたが、2度目の走行ではイエローフラッグに阻まれてタイムを更新することができなかった。この結果、トップから0.627秒差の7番手に留り、Q2進出のチャンスを逃している。

スプリントは現地時間15：30にスタートし、全11ラップで競われる。

SPRINT
クアルタラロ、6位獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロが、インドGPスプリントで6位を獲得し、4ポイントを手中にした。チームメイトのF・モルビデリはブレーキングに苦戦し、15位で終えている。

インドGP最初のレースは、午後から降り出した雨の影響で開始時刻を遅らせることとなり、ウエット・コンディションに慣れるための15分間のフリープラクティス・セッションも追加された。しかし予想以上に路面が早く乾き始め、ドライとウエットが混在する状況となったため、再度予定を変更し、完全なドライ・コンディションになってから、現地時間16:55にようやくスタートした。

クアルタラロはグリッド8番手から好スタートを決め、第1コーナーも順調にこなして6番手を確保。4ラップ目にはJ・ミル（ホンダ）の転倒があり5番手に浮上した。しかしトップ4について行くのは難しく、少しずつ離されていく。さらに後方からはポールシッターのM・ベッツェッキ（ドゥカティ）が猛追しており、最後の2ラップは背後に迫りプレッシャーをかけてきた。クアルタラロは懸命にプッシュを続けるも抑えきれず、6位に後退してチェッカーを受けた。トップとの差は4.327秒。

一方のモルビデリは、A・マルケス（ドゥカティ）の欠場によりグリッド順位がひとつ上がり、16番手からのスタート。しかし11ラップのスプリント・レースのなかで多くのアクシデントに遭遇し、不運な展開となった。スタート直後の第1コーナー進入では、ふたつの多重クラッシュを避ける間に最後尾まで後退。4ラップ目にはM・ピロ（ドゥカティ）とバトル中に第1コーナーではらみ、また第3コーナーではミルの転倒を避けるためにペースを落としてさらに水を開けられた。このあとは単独走行となったが、最後までプッシュし続け、トップから36.486秒差の15位でゴールした。

この結果、クアルタラロは合計89ポイントでランキング11位、モルビデリは合計68ポイントでランキング12位をそれぞれキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計157ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計109ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位を維持している。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

QUALIFYING
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談（予選8番手／1分44秒724）

「ラップタイムはライバルたちと比べて、それほどいいわけではありませんが、グリッド3列目を獲得できたことは良かったと思っています。スプリントと明日の決勝で、いい走りができるようがんばります」

F・モルビデリ選手談（予選17番手／1分45秒037）

「昨日よりも良くなっていますが、2度目の走行中はイエローフラッグが出ていたためアタックすることができませんでした。いいペースで走れていたのにスターティング・ポジションが伴わず残念です。レースではベストを尽くします」

SPRINT
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談（6位）

「自分たちの基準で見れば、いいペースで走れていました。しかしライバルたちからは大きく離されてしまいました。この差を埋めるために何をすべきかを考えなければなりません。自分たちの強みも弱みもわかっているので、エンジニアが解決策を見つけてくれることを願っています。データをより詳しく分析し、どこかにマージンが残っていないかどうか確認します。初めてのコースなので、ライバルたちも慣れるまでには、いつもより長い時間が必要です。でも着実に前進しています。私たちも同様にトライしなければなりません」

F・モルビデリ選手談（15位）

「オープニングラップの第1コーナーのアクシデントに巻き込まれた時点で、チャンスはほとんどなくなってしまいました。ですから、そのあとはブレーキングに集中し、改善方法を探ることにしました。つまり私にとってはプラクティス・セッションのようなものになったのです。ファビオ（クアルタラロ）とのコンマ2～3秒の差を埋めるために、いろいろな方法を試しています。現状にフォーカスし、すべてにおいて最大限を目指すことが重要だと考えています」

M・メレガリ（チーム・ディレクター）談

「午後になって雨が降り出したため、予想とはまったく違う展開になりました。スタート時刻が遅れ、"ウエット・セッション"が追加されましたが、最後は何とか、インドで史上初のMotoGPレースを走り終えることができました。コースはウエットとドライが混在し、私たちのチームも明と暗とが混在することとなりました。ファビオは予選で健闘し、スプリントでも最大限の力を発揮して6位を獲得しました。その一方で、フランキー（モルビデリ）はQ1の2度目の走行でイエローフラッグに阻まれたためグリッド後方からスタート。スプリントでは最後までフィーリングをつかむことができませんでした。どうやら明日も、同じようなコンディションになりそうなので、今日のデータを注意深く分析し、決勝に向けて改善策を追求していきます」