MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.13 9月24日 インド
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第13戦インドGP
■開催日:2023年9月24日(日)決勝結果
■開催地:グレーター・ノイダ/インド(5.010km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:33度 ■路面温度:39度
■PP:M・ベッツェッキ(1分43秒947/ドゥカティ)
■FL:M・ベッツェッキ(1分45秒028)
REPORT
クアルタラロ、インドGPで3位表彰台を獲得
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、非常に厳しいライディング・コンディションに立ち向かい努力を実らせた。うだるような暑さと湿気のなかでトップアスリートとしてのパフォーマンスを披露し、クアルタラロは3位表彰台を獲得。モルビデリは大勢のライバルとバトルしながら合計8つポジションを上げて7位でチェッカーを受けた。
ふたりの予選結果は8番手と17番手だったが、L・マリーニとA・マルケスが出場を取りやめたため、クアルタラロとモルビデリはそれぞれ7番グリッドと15番グリッドからスタート。
クアルタラロはオープニングラップを6番手で終了。上位グループに加わって一時4番手につけたあと、5位に後退してポジションをキープした。6ラップ目には前を走るM・マルケス(ホンダ)が転倒したため再び4番手に上がったが、この時点で3位のF・バニャイア(ドゥカティ)との差は約1秒。この差をなかなか詰めることができず、また後方からの追い上げもなかったため単独走行の状態が続いていた。ところが14ラップ目にバニャイアが転倒し、クアルタラロは自動的に表彰台圏内へ。最終ラップでは2番手のJ・マルティン(ドゥカティ)を追い詰めたが、わずかに届かず、そのまま3位でチェッカーを受けた。トップとの差は8.855秒。
一方のモルビデリは15番グリッドから絶好のスタートを決めて一気に9番手へ浮上。6ラップ目のマルケスの転倒で8番手に上がったあと、後方にJ・ザルコとF・ディ・ギャナントニオ(ともにドゥカティ)が迫り接近戦を展開した。その後も約6ラップにわたり追撃を抑えていたが、残り10ラップでザルコが先行。その一方でギャナントニオを振り切り、またA・エスパルガロ(アプリリア)のリタイヤやバニャイアの転倒により7番手に浮上することとなった。終盤でM・ビニャーレス(アプリリア)に追い上げられたものの抑えきり、トップから16.946秒差の7位でゴールした。
この結果、クアルタラロは合計105ポイントでランキング11位、モルビデリは合計77ポイントでランキング12位をそれぞれキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計182ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計125ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。
RACE RESULT
LAP CHART
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(3位)
「本当にタフなレースでした。すべてを使い切りました。ストレートの加速で大きく遅れてしまいましたが、クルーチーフからはベストレースだったと言ってもらえたので、今日はよく眠れそうです。まったく、何というレースなのでしょう!私たちはひとつのミスもなく走り切りましたし、ウイーク全体を通してもかなり充実していたと思います。今はとても満足しており、今後もこのようなレースができるよう期待しています。私たちは常にクレバーでいることが重要で、ときに今日のようなチャンスが巡ってくれば、それをつかみに行かなければなりません。最後までプッシュし続けましたが、タイヤはぎりぎりの状態だったので、3位は最大限の結果です。この表彰台を喜ぶべきでしょう」
F・モルビデリ選手談(7位)
「今日のレースをエンジョイすることができました。グリッド15番手からの挽回はとても難しいことなので、これほど多くポジションを上げ、いくつかのバトルに加われたことは良かったと思っています。後半はただペースを守ってゴールを目指していきました。3位と7位という結果はチームにとっても素晴らしいもので、彼らにはそれだけの実力があるのです。これによってチームの士気も上がります」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「何というレースでしょう! ライダーたちにとって、21ラップは本当にタフなチャレンジでした。ファビオ(クアルタラロ)はミスなく走り切って表彰台に上りました。彼がまたトップバトルに加わるのを見て、とてもうれしい気持ちになりました。フランキー(モルビデリ)もまた素晴らしい仕事をしてくれました。バトルやオーバーテイクで7位を獲得することができたわけですが、グリッド後方からここまで追い上げたことは満足できる成果です。今日のレースは、アジア・ラウンドの始まりに弾みをつけてくれるものになりましたし、来週、ヤマハのホームで行われる日本GPに向けて、より一層モチベーションを上げてくれる結果だったと思います」