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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 8月20日 オーストリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦オーストリアGP
■開催日:2023年8月19日(土)予選/スプリント結果
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.348km)
■スプリント周回数:14周(60.872km)
■コースコンディション:ドライ/ドライ
■気温:23度/29度 ■路面温度:26度/32度
■PP:F・バニャイア(1分28秒539/ドゥカティ)
■FL:F・バニャイア(1分29秒 383)

REPORT

QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリ、予選9番手と15番手を獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、予選セッションでベストの走りを見せて、それぞれ9番手と15番手を獲得。土曜日午後のスプリントと日曜日の決勝を同ポジションからスタートする。

Q2に出場したクアルタラロは、最初の走行の2度目のアタックで1分29秒157を記録。一時2番手に浮上し、間もなく3番手に下げてポジションをキープした。しかし2度目の走行では全体のペースが明らかに上昇したため、全8ラップの最終ラップで1分29秒034まで更新したものの9番手で終えた。
一方のモルビデリはQ1に出場。最初の走行の3ラップ目で1分29秒446を記録し、トップ2に0.151秒差と迫る4番手につけた。しかし2度目の走行ではタイムを更新することができず、5番手に後退。その結果、グリッドは15番手となっている。

SPRINT
波瀾のスプリントでモルビデリがポイント獲得

第10戦オーストリアGPのスプリントは、オープニング直後の第1コーナーが鍵を握る展開となった。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリはグリッド15番手からスタート後、第1コーナーの混乱をすり抜けて9番手を獲得。その一方で、グリッド9番手からポジションアップを狙っていたF・クアルタラロは混乱に巻き込まれ、さらに終盤で他車との接触によるロングラップ・ペナルティを課されて15位に留まった。

混乱を避けることができたモルビデリは、一時9番手まで上げたあと10番手をキープ。7ラップ目にL・マリーニ(ドゥカティ)が転倒したため再び9番手に上がり、続けてM・マルケス(ホンダ)をパスして8番手に浮上した。しかしその後、M・ビニャーレス(アプリリア)に追い上げられ、もう一度9番手となり、そのままチェッカーを受けた。トップとの差は13.634秒だった。

クアルタラロはグリッド9番手から好スタートを切ったが、第1コーナー進入で左右2台に挟まれる格好となってしまった。ここでいくつかの接触が発生して複数台が転倒。クアルタラロは持ちこたえて一旦コースを外れ、再び復帰したが、この時点で20番手まで後退していた。ここから再びチャージを開始すると、数台をパスして14番手まで浮上。しかし9ラップ目には、接触したL・サバドーリ(アプリリア)が転倒したことによるロングラップ・ペナルティを課され、残り3ラップでこれを実行して15番手に後退した。そのままポジションをキープし、トップから22.321秒離されてゴール。

この結果、クアルタラロは合計65ポイントでランキング11位をキープ。モルビデリは合計60ポイントでランキング12位を維持している。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計125ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計85ポイントでランキング5位をそれぞれ維持している。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

QUALIFYING

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選11番手/1分29秒034)

「パーフェクト・ラップ達成にはわずかに届かなかったと思いますが、全力を尽くしました。今日はペースがとても良かったので、このあとのスプリントと明日の決勝では、好スタートを決めて好成績を目指していきたいと思います」

F・モルビデリ選手談(予選11番手/1分29秒446)

「今日は昨日より良くなりました。コンマ数秒、速くなっていますが、トップグループについて行くにはまだ不十分です。スプリントに備えていくつか変更を試してみて、さらにコンマ数秒、詰められればいい戦いができそうです」

SPRINT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・モルビデリ選手談(9位)

「私たちにとっては、いい展開になったと思っています。第1コーナーのアクシデントによって目の前にフリースペースができて、それが私にはプレゼントになったというわけです。その後もペースは悪くなかったので、5番手~7番手の集団に近づいて行きました。でもそれではまだ不十分で、完全に追い詰めることはできませんでした。マルク・マルケスとはいいバトルになり、エンジョイしました。今日はマシンの最大限を引き出すことができたと思っています」

F・クアルタラロ選手談(15位)

「第1コーナーで起きたことは、全員がはっきりと見ることができました。だから私から付け加えることは何もありません。私に言えることは、100%を尽くしたということだけです。ペースはとても良かったと思っていますし、いろいろなことがあったなかでも全体的には自分のライディングに満足しています。第1コーナーで、どうやって転倒を免れたかは私にもわかりません。ただ幸運でした。またサバトーリとのアクシデントについては、アウグスト・フェルナンデス(KTM)が彼をパスし、私はブレーキをやや緩めました。私も限界ぎりぎりで走っていたので、彼にちょっと接触してしまったのです。オーバーテイクするためにはアグレッシブに攻めるしかなく、その際にはこのようなことも起こり得ると思います。今日の経験を明日につなげたいと思っています。レースは周回数が多くなり、タイヤの消耗もあるので、ペースはやや遅くなるでしょう。良いレースと少しの運を期待しています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「スプリントはまたしても大波瀾の展開となりました。第1コーナーでは、グリッド4列目からスタートしたマルティン(ドゥカティ)が、度を越した意欲でオーバーテイクを試みました。それが5人のライダーを混乱に陥れたのです。フランキー(モルビデリ)はこれをうまくすり抜け、良い結果に結びつけることができました。予選は苦戦しましたが、スプリントでは新たな試みが功を奏してポイント獲得につながりました。ペースも上がってきており、明日の決勝に向けた良い兆しとなりそうです。ファビオ(クアルタラロ)のほうは、第1コーナーにも届かないうちに希望を打ち砕かれてしまいました。運良く転倒は免れましたが、本来ならポイント獲得のチャンスだっただけに残念です。さらに終盤でロングラップ・ペナルティを課されてしまいました。サバトーリとの接触は、当然ながら彼が意図的にやったことではありません。マルティンによる同じようなアクシデントはペナルティにならなかったのに、ファビオの行動がなぜ罰せられたのか理解できません。明日の決勝で挽回を目指し、より良い結果をつかみたいと思っています」

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