MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 8月20日 オーストリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第10戦オーストリアGP
■開催日:2023年8月18日(金)フリー走行、19日(土)予選、20日(日)決勝
■開催地:シュピールベルク/オーストリア
CIRCUIT DATA
■開設:1969年
■コース長:4.348km
■ベストレースラップ:1分29秒854(2022年:J・マルティン)
■オールタイムラップレコード:1分28秒772(2022年:E・バスティアニーニ)
■2022年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、シュピールベルク・サーキットへ
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは第9戦終了時点でランキング11位。シュピールベルクは'ヤマハ向き'のサーキットではないとされているが、クアルタラロはここで合計3回、表彰台に上っている。2019年と2021年に3位、2022年は2位と活躍した。
F・モルビデリはクアルタラロに続くランキング12位。2022年はリタイアに終わっており、今年はチームクルーとともに雪辱を期す。ストップ&ゴーの特徴的なコースは難しいチャレンジとなるが、モルビデリはそのなかでベスト・パフォーマンスを目指している。
シュピールベルク・サーキットは1969年に建設され、1996年に現行のレイアウトに再建された。1990年代にオーストリアGPを2回開催し、その後、19年間のブランクを経て2016年にグランプリ・レースに復帰。以来、MotoGPの舞台として定着し、2020年と2021年にはオーストリアGPとスティリアGPを連続開催した。コースレイアウトは非常に特徴的で、コーナーはわずか10箇所。シケインを含めても左コーナーが3つ、右コーナーが8つと少ない。その一方でロングストレートは複数あり、最長は626メートルに及ぶ。このことからトップスピードや加速性能、ブレーキングでの安定性に重点が置かれ、フル・スロットルのチャンスが何度も巡ってくる。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談:
「前回のシルバーストーンはウイーク全体を通して厳しい状況でしたが、決勝では好感触をつかむことができました。そのあとは少し休暇を楽しめたので、今は次の戦いに向けて準備が整っています。去年はここで2位を獲得していて、そのときのポジティブな記憶が残っています。MotoGPでは過去の成功が何かを保証するものではありませんが、とにかくベストを尽くし、もう一度トップグループで戦えるよう頑張ります」
F・モルビデリ選手談:
「シルバーストーン決勝の前半は、いいペースで走れていました。私たちはさらに努力を続け、レース全体を通してパフォーマンス・レベルを維持する方法を見つけなければなりません。とは言え、シルバーストーンとシュピールベルクとではコースの特徴が異なります。今回はおもにコーナー立ち上がりの加速スピードを上げることに注力し、その上で次の作戦を考えることになると思います」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談:
「シルバーストーンでは思ったような結果を残すことができませんでした。それでも決勝ではふたりとも、とくに前半は良いペースで走れていたので、そこをベースにしながら改善を目指していくつもりです。シュピールベルクの会場やロケーション、雰囲気もとても素晴らしいので、私たちはいつも楽しみにしています。またここでは何度か表彰台も獲得しているので、今回もできるだけ良い成績を狙いたいと思います」