本文へ進みます

MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月25日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦オランダGP
■開催日:2023年6月24日(土)予選/スプリント結果
■開催地:アッセン/オランダ(4.542km)
■コースコンディション:ドライ/ドライ
■気温:26度/28度 ■路面温度:39度/40度
■PP:M・ベッツェッキ(1分31秒472/ドゥカティ)
■FL:M・ベッツェッキ(1分32秒353)

REPORT

QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリは、それぞれ4番手と15番手

Q1、Q2ともに何度もイエローフラッグが提示される難しい展開となった。そのなかでMonster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはQ2でハイペースを披露して4番手を獲得。チームメイトのF・モルビデリはQ1で5番手となり、グリッド15番手が決定している。

クアルタラロは最初のアタックで4番手につけたあと、ライバルたちのペースアップにより6番手に後退。ここで素早くピットストップを行い、残り7分で2度目の走行を開始した。前方に十分なスペースを確保してピットレーンを出たクアルタラロは、すぐさま1分31秒770へ更新して暫定トップに浮上。しかし終盤で戦いが激しさを増すと2番手へ、さらに4番手へと順位を下げた。全8ラップ中6ラップ目には1分31秒671まで短縮したもののポジションアップはならず、7ラップ目はイエローフラッグに阻まれてアタックのチャンスを逸した。最終ラップもタイムを更新することはできなかったが、トップに0.199秒差と迫る4番手でセッションを終了。スプリントおよびメインレースのセカンドローを獲得した。

一方、午前中のフリープラクティスで好調ぶりをアピールしたモルビデリ。準備万端で臨んだQ1では最初のアタックで2番手につけたが、3ラップ目で3番手に後退した。ピットストップの間に4番手に下げ、残り3分強でコースに復帰。そしてQ2進出の条件となるトップ2までの0.184秒差を追う展開となったが、その矢先、第1セクターでイエローフラッグが提示されてタイムを更新することができなかった。そのため全6ラップ中2ラップ目に記録した1分32秒530により、トップから0.537秒差の5番手に留まった。

SPRINT
クアルタラロ、勇敢な走りが報われ3位表彰台獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロが今季初の表彰台を獲得。足の親指骨折をものともせず果敢に攻め続けたクアルタラロは4位でチェッカーを受けたが、その後3位のライダーに3秒間のペナルティが課せられて3位に浮上した。チームメイトのF・モルビデリは集団のなかで多くのライダーとバトルし、15位でゴールした。

オープニングラップのコーナーでアウト側をキープし、グリッドポジションの4番手を維持したことで表彰台争いが可能になった。前を行くM・ベッツェッキとF・バニャイア(ともにドゥカティ)が前半で少しずつリードを広げ、その後は3番手のB・ビンダー(KTM)の背後につけてチャンスを待った。

結局、最後まで仕掛けることはできずトップから1.872秒差の4位でゴール。しかしビンダーが最終ラップでロングラップ・ペナルティを受け、それを履行することができないことから3秒間のペナルティを課せられて5位へ後退。これによりクアルタラロは3位へ浮上し、MotoGPスプリント初となる表彰台をチームにもたらした。

一方のモルビデリはグリッド15番手から好スタートを決めて、ふたつポジションアップ。まもなく大集団に飲み込まれ、オープニングラップを14位で終えた。序盤の混乱が落ち着いてくると、モルビデリはR・フェルナンデス(アプリリア)とM・マルケス(ホンダ)に続く16番手。6ラップ目に2台を抜いて再び14番手に浮上した。

この時点で前のライダーから4秒以上、離されていたため、残り8ラップはポジションキープに集中。しかし残り1ラップというところでA・フェルナンデス(KTM)に先行され、トップから19.508秒差の15位でチェッカーを受けた。

この結果、クアルタラロは合計64ポイントでランキング8位、モルビデリは合計50ポイントで12位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計114ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計75ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位。

QUALIFYING RESULT

SPRINT RESULT

COMMENT

QUALIFYING

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選4番手/1分31秒671)

「予選はとても順調でした。すべての要素が揃い、素晴らしいポジションを獲得することができました。フロントローは逃してしまいましたが、2列目も十分に良い場所です。今日のスプリントと明日のメインレースで好スタートを決め、表彰台を目指していきたいと思っています」

F・モルビデリ選手談(予選15番手/1分32秒530)

「午前中のセッションでマシンに良い感触をつかむことができました。セッティング変更で調子が上がっていたのでQ2進出を目指してプッシュしていきましたが、残念ながら成功させることはできませんでした。とくにフロント周りについては何らかの修正が必要な状態ですが、このあとのスプリントはベストを尽くします」

SPRINT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(3位)

「スプリントは素晴らしい展開となり、うれしい一方で、少し悔しさも感じています。ずっとブラッド(ビンダー)の後ろにつけて走っていて、彼よりペースは速いと感じていたのですが、オーバーテイクのチャンスを見つけることができませんでした。でも順調にゴールできたことは良かったですし、上位陣にここまで近づけたので満足しています。明日はより長い戦いになりますが、また上位を狙っていきたいと思っています。私自身も序盤からコースリミットが気になり、かなり慎重になっていました。これはゲームの一部ですが、このような形での表彰台はあまり好きではないですし、ブラッドのことは残念に思います。私はただ常に100%を尽くし、その結果を手にするだけです。今回はそれが3位であり、そのことはうれしく思っています」

F・モルビデリ選手談(15位)

「ここまでは難しい展開が続いています。マシンに好感触を得ることができず、コースのいくつかのセクションでペースが落ち、そこで時間を使ってしまってリカバーすることができませんでした。でも明日に向けての解決策はいくつか持っています。それがうまくいくかどうか状況を見守ります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日のパフォーマンスにはとても満足しています。ファビオ(クアルタラロ)は予選で良い走りを見せ、それがスプリントでの表彰台争いへの鍵となりました。つま先が骨折した状態で13ラップを走るのは簡単ではありませんが、彼は痛みに耐えて走り抜き、最後までスピードを維持しました。スプリントでのポイント獲得は久しぶりですし、去年はここで悔しい思いをしたので、今回は力強い復活を目指していました。それだけに、ビンダーのペナルティによりプレゼントされたものとは言え、この表彰台は特別に甘い味がするのです。ファビオは明日もまた、表彰台争いを狙えると期待しています。
フランキー(モルビデリ)のほうは、フリープラクティスは非常に順調でしたが、予選が思うようにいかなかったことが残念です。スプリントでは序盤で集団のバトルに巻き込まれて遅れてしまいました。彼らをパスできた頃にはかなり離されてしまっていたので、その後ろのライダーとのバトルに集中することになりました。このあとデータを分析し、明日はもっと上を目指します」

ページ
先頭へ