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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.20 11月6日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第20戦バレンシアGP
■開催日:2022年11月5日(土)予選結果
■開催地:バレンシア/スペイン(4.005km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面温度:36度
■PP:J・マルティン(1分29秒621/ドゥカティ)

REPORT

クアルタラロ、タイトルを賭けた戦いをグリッド4番手からスタート

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは、2022シーズンのチャンピオン争いでできるだけ有利なスターティング・ポジションを得るため全力でプッシュ。その結果、4番手を獲得し、グリッド2列目から最終戦をスタートすることとなった。チームメイトのF・モルビデリはQ1に出場して序盤は好位置につけたが、全体のペースが上がると後退し、グリッド16番手が決定した。

クアルタラロは前の2列を目標にしていた。Q2の最初のトライで1分30秒493を記録して4番手につけ、ペースが上がるにつれて1分30秒254へ更新したものの5番手に後退。そして1回目の走行の最終ラップでは1分30秒135まで短縮し、再び4番手に浮上した。

残り6分でピットに戻ると、クルーチーフのディエゴ・グベリーニに短く状態を報告。前後タイヤを新品に履き替えて素早くコースに復帰し、2度目の走行を開始した。この時点で残り時間は4分半。あと3ラップのチャンスが与えられていた。初めのトライで10番手から6番手へ浮上。次のラップでは1分29秒900へ更新して4番手を奪還。そして最終ラップにすべてを賭けて懸命にプッシュしたが、コースリミットを越え、第2コーナーでコースアウトして挑戦は終了した。この結果、トップに0.279秒差の4番手となっている。

一方、Q1に出場したモルビデリは序盤で1分30秒981を記録して一時トップに浮上。全員が最初のトライを終えたところで4番手に後退したが、2度目のアタックではまた2番手まで挽回した。次のラップでさらにペースを上げたものの、全体のペースが上がるなかで4番手に後退して1回目の走行を終えた。

7分強を残してピットに戻り、2分後にコースに復帰した時点でトップ2との差は0.327秒。これを短縮するため2度にわたり自己ベストを更新したが、最終的にはトップから0.414秒離されて6番手に後退した。この結果、決勝グリッドは16番手となっている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、最終戦はグリッド6列目と8列目

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのC・クラッチローとD・ビンダーはそれぞれ予選17番手と24番手を獲得した。

晴天に恵まれたウイーク2日目、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションではいくつかのアクシデントも発生したが、午後になると気温が上がり、絶好のコンディションとなった。

クラッチローはテストライダーとしての役割に徹し、Yamaha YZR-M1の開発を支えるためのさまざまなテストに取り組んだ。フリープラクティス第3セッションでは前日のタイムを0.224秒短縮し、Q1ではさらにコンマ5秒縮めて7番手を獲得。Q2進出には0.355秒届かなかった。この結果、2022シーズン最終戦をグリッド6列目からスタートすることとなった。

一方のビンダーは、前日に引き続き、この日も転倒を経験した。それでもフリープラクティス第3セッションで自己ベストを0.667秒更新するなど前進を見せていたが、Q1では十分に自信を取り戻すことができずに14番手に留まった。この結果、決勝グリッドは8列目となっている。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(予選4番手/1分29秒900)

「フィーリングはいいです。"スーパー・グッド"と言ってもいいくらいです。土曜日としては、今シーズン最高の走りができたと思っています。フリープラクティス第4セッションもとても好調で、ペースも上々でした。最後の数ラップで、ある変更を施すと、電子制御系統の機能が向上したのです。タイムアタックではすべてを賭けると決めていました。ポールとの差は0.2秒ですが、ポジションは4番手で、この結果には満足しています。チャンピオン獲得のことは考えず、レースに勝つことを考えています。もし勝てたら、何かが起きるかもしれません。でもとにかく優勝だけを狙っています。私にできることはそれだけだからです。今日の時点で、とてもいい位置にいると思っています。ペースもいいし、グリッド・ポジションもいいし、タイヤチョイスも明確なので、自信を持って臨むことができます。失うものは何もないので、明日はオーバーテイクでリスクを負うことができます。アグレッシブに、そして同時にインテリジェントでなければならないと思っています。スタートからアグレッシブに攻めていきます」

F・モルビデリ選手談(予選16番手/1分30秒504)

「フリープラクティス第3セッションでは、わずか0.048秒差でQ2進出を逃してしまいました。午後はコンディションが変わってしまい、それに対応できずにスピードも落ちてしまいました。午前中の時点でQ2進出を決められていたら、明日は間違いなくいい戦いができたでしょう。もしもグリッド12番手や10番手からスタートできるとすれば、16番手とは違う展開になるはずなのです。いずれにしても、明日のためにあと一歩、前進を目指します」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「ファビオ(クアルタラロ)はスターティング・ポジションを上げるためにQ2にすべてを賭けました。最終コーナーでの懸命のアタックでフロントが振られてフロントローを逃してしまいましたが、4番手も決して悪くありません。ペースはとても素晴らしいので、明日の決勝では上位での戦いを楽しみ、優勝を狙えると考えています。フランキー(モルビデリ)はグリッド16番手となり、予想よりも下回ってしまいました。明日までにさらにマシンの調整を進め、改善することは簡単ではありませんが、私たちは最後まで全力でやり遂げます。ウォームアップ・セッションの時間帯はまだ気温が低いので、不要なリスクを避けることが重要です。いずれにしても、ここバレンシアに集まってくれた観客たち、そして家で見ているすべてのファンに素晴らしいショーをお届けする準備ができています」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

C・クラッチロー選手談(予選17番手/1分30秒548)

「感触はいいです。タイヤチョイスについて戦略を変え、またリア・ウイングも以前に試して効果を把握しているものを使用しました。しかしコース・コンディションと気温があまり良い状態ではなく、テストのタイミングとしてはあまり適していなかったようです。太陽がまだ低いところにある時間帯では、フロントに十分な負荷がかからないことが気になりました。しかし全体的にはとても好調で、とくにフリープラクティス第4セッションでは、十分に安定して速かったわけではないものの、午前よりもマシンのフィーリングもスピードも良くなっていました。明日はいいレースができると思っています」

D・ビンダー選手談(予選24番手/1分31秒989)

「今日もまた苦戦を強いられました。午前中は昨日に比べて気温、路面温度ともにかなり低くなっていて、非常に難しいコンディションだったのです。午後になると暖かくなり、風も弱まりましたが、それでも私にとっては本当に厳しい状況が続きました。今日はまた2度も転倒してしまい、自信を持って予選に臨むことができませんでした。ただコースに出て、自信を取り戻すために走りました。一度すべてをリセットし、明日また初めからやり直します」

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