MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.20 11月6日 バレンシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第20戦バレンシアGP
■開催日:2022年11月4日(金)フリー走行総合結果
■開催地:バレンシア/スペイン(4.005km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度/24度 ■路面温度:36度/36度
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、バレンシアGPを好調スタート
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリが2022シーズン最終戦をスタート。二人はスペインの明るい太陽の下で好調な走りを見せ、それぞれ総合8番手と16番手で初日を終えた。クアルタラロはフリープラクティス第1セッションと第2セッションの多くの時間帯でトップをキープ。モルビデリは第2セッションで転倒があったが、それ以外は非常に充実したプラクティス走行となった。
クアルタラロはバレンシアGPウイークを絶好の形でスタート。課せられた使命に立ち向かうべく、時間を無駄することなく着実に作業を進めていった。第1セッションでは序盤からペースを上げ、ファステストラップを何度も更新しながら終始トップ3以上をキープ。全23ラップを走行し、14ラップ目に1分31秒999のベストタイムを記録してトップを獲得した。2番手との差は0.035秒。
第2セッションでもそのまま好調を維持。決勝用セッティングでハイペースをアピールし、ほとんどの時間帯でトップをキープした。残り10分でタイムアタックが始まると、すぐさま対応し、全21ラップ中20ラップ目に1分30秒442へ更新。トップから0.225秒差の8番手でセッションを終えている。
一方のモルビデリは、前回マレーシアGPからの好調ぶりをそのままに第1セッションをスタート。決勝ペースに焦点を絞り、序盤で1分31秒915を記録すると終盤までトップ7をキープした。しかし終盤で全体のペースが上がると、トップから0.516秒差の13番手に後退した。
第2セッションでは序盤で転倒があり遅れをとったが、終盤のタイムアタックでは再びトップ10争いに加わった。ベストラップを1分31秒016に更新したものの順位を上げることはできず、トップから0.799秒差の16番手で初日を終えた。
WithU Yamaha RNF MotoGP Teamの最終レースがスタート
WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのC・クラッチローとD・ビンダーは、2022シーズン最終戦のフリープラクティス初日に苦戦を強いられた。
クラッチローは第1セッションでトップに0.875秒差まで近づいたものの、大勢のラップタイムが接近するなかで順位は21番手。第2セッションでは中盤で転倒があったにもかかわらずベストタイムを1秒近く短縮し、総合順位を19番手に上げて初日を終えた。
一方のビンダーはYZR-M1での初めての走行に苦戦。第1セッションではマシントラブルと転倒があり、自信をつかめないまま終了した。それでも第2セッションでは1.549秒も更新してトップとの差を縮め、総合24番手となっている。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行8番手/1分30秒442)
「ペースがとても良く、好調な一日になりました。昨年はタイムアタックで苦戦していて、今年も同じ状況を予想していましたが、そのなかではかなり、いい仕事ができたと思います。明日のタイムアタックで、もう一歩、前進する方法を追求していかなければなりません。とくに午後の時間帯で大きな一歩が必要です。つまり予選セッションが最も重要になるのです。決勝用セッティングでは、すでに十分なペースが出ているので、好スタートを決めることができれば優勝を狙えると思っています。そのためにチーム一丸となって仕事に取り組んでいますが、一足飛びというわけにはいきません。まず予選で順位を上げ、そのあとの展開を見守ります」
F・モルビデリ選手談(フリー走行16番手/1分31秒016)
「フリープラクティス第1セッションは順調にスタートすることができました。でもそこからさらに改善を試みると、逆にフィーリングもスピードも落ちてしまったのです。第2セッションでは序盤で転倒し、そのあとの予定を少し変更することになりました。タイムアタックではフロントにミディアムを履き、リアは数ラップ走行したもので長めのアタックを行いました。今日は真のポテンシャルを引き出すことはできませんでしたが、セパンでのフィーリングがまだ残っていると思います。明日もう一度、トライします」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「ファビオ(クアルタラロ)は私たちが求めたなかでも最高のスタートを切りました。フリープラクティス第1セッションの序盤からマシンに好感触をつかんでいましたし、第2セッションでは決勝用セッティングでペース、スピードともに非常に好調でした。ソフト・タイヤ装着時にもう少し強さが必要なので、これから彼と一緒に改善できるところを探していきます。フランキー(モルビデリ)も午前中は非常に好調でしたが、第2セッション序盤で小さな転倒があり、トップ10獲得の目標を達成することができませんでした。でもマシンのフィーリングは全体的にとてもいいので、明日のフリープラクティス第3セッションでQ2進出を目指します。ウイークを通じて好天が続きそうなので、チーム全員がポジティブな感覚を維持しています。好成績でシーズンを締めくくれるよう期待しています」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
C・クラッチロー選手談(フリー走行19番手/1分31秒345)
「非常に苦しい一日でした。両セッションを通じてセッティング調整を試み、ファクトリーのふたりとは異なるプログラムを組んで作業を進めていました。これは彼らを助けるためにいつも行っていることです。フィーリングはとても良かったのですが、不運にも第2コーナーで転倒してしまいました。フロントタイヤを十分に暖めていなかったために起こったことで、完全に私のミスでした。私の経験と年齢なら、よくわかっているはずのことです。それでも終盤でまたコースに出てタイムアタックに臨みました。フロントにミディアム・コンパウンドを履きましたが、それが残念ながら、このコンディションではうまく機能してくれませんでした。明日については前向きに考えています。ここまでかなり厳しい戦いになっているので、まずはマシンを落ち着かせる必要がありそうです。その成果を明日の予選で確認したいと思います」
D・ビンダー選手談(フリー走行24番手/1分32秒420)
「最終戦は難しいスタートになりました。第1セッションではマシンに小さなトラブルがいくつかあり、あまり多くの周回を走ることができませんでした。2台目のマシンで出て行ったら第1コーナーで転倒してしまったため、第1セッションは残念ながら早々に終わってしまったのです。第2セッションでは着実に前進し、ゆっくりですが確実に改善することができました。ここからさらに、より気持ちよく乗れるように、そしてバレンシアでの自分の走り方を追求していきたいと思っています」