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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 5月15日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦フランスGP
■開催日:2022年5月15日(日)決勝結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.185km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:36度
■PP:F・バニャイア(1分30秒450/ドゥカティ)
■FL:F・バニャイア(1分31秒778/ドゥカティ)

REPORT

クアルタラロが3位争いの末に4位、モルビデリは15位

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはスタートで出遅れたあと、冷静に我慢の走りを続けて4位でチェッカー。貴重な13ポイントを手中にし、チャンピオンシップのリードをキープした。チームメイトのF・モルビデリはサイティング・ラップでコースアウトするも、通常通りスタートして15位でゴールした。

グリッド4番手、2列目からスタートしたクアルタラロは大きく出遅れ、ダンロップ・シケインで集団に飲み込まれて8番手まで後退。3ラップ目にA・リンス(スズキ)が転倒したあと挽回に転じ、すぐさまM・マルケス(ホンダ)をとらえて6番手に浮上した。

この時点で5番手との差は大きくなっていたが、ハイペースで追い上げてA・エスパルガロ(アプリリア)の後ろにつけると、11ラップ目には2台で4番手のJ・ミル(ドゥカティ)に迫って行った。ミルは14ラップ目に転倒。さらにトップを走っていたF・バニャイア(ドゥカティ)も21ラップ目に転倒したため、クアルタラロは4番手まで浮上して表彰台を狙おうというところ。チャンスを窺いながらエスパルガロを追っていたが、最後まで仕掛けることができず、4位でチェッカーとなった。トップとの差は4.288秒。

一方のモルビデリはサイティング・ラップでコースアウトするアクシデントがあったが、転倒は免れてそのままスターティング・グリッドへ。序盤の混乱も巧みにくぐり抜け、全体のペースが落ち着いたところで19位を確保していた。

午前中のウォームアップで好感触をつかんでいたこともあり、自信を持ってプッシュを続けると序盤でM・ビニャーレス(アプリリア)と、後半はM・ベゼッキ(ドゥカティ)と好バトルを展開。多くのライダーがミスにより戦列を離れるなかでも最後まで集中を切らさず、15位でチェッカーを受けて1ポイントを獲得した。

この結果、クアルタラロは合計102ポイントに伸ばしてランキング・トップをキープ。モルビデリは合計19ポイントでランキング17位となっている。ヤマハは合計102ポイントでコンストラクター・ランキング2位に浮上。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計121ポイントでチーム・ランキング3位を維持している。

次回、第8戦は2週間後の5月27日~29日、イタリアはムジェロ・サーキットで開催される。

ドビツィオーゾとビンダーは16位と17位

10万を超える大観衆と好天に迎えられて行われた第7戦フランスGP決勝。WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーはグリッド後方からスタート後、それぞれ16位と17位まで挽回してチェッカーを受けた。

ドビツィオーゾはスタート直後にふたつ下げて22番手。このあとはコンスタントにペースを維持して走り切り、前方での転倒リタイアなどもあり16位まで上げてゴールした。

一方のビンダーは、23番グリッドから絶好の飛び出しを見せて第1セクターで一気に15番手まで浮上。しかし本来のリズムに戻ると順位を下げ、1ラップ目終了時点で22番手に後退して上位グループからは大きく離されてしまった。それでも最後は17位でチェッカーを受けてMotoGPで6度目の完走に成功し、ルーキー・ランキング2位を守っている。

次回、イタリアGPは、ドビツィオーゾおよびチームのタイトル・パートナー、WithUのホーム・レースとなる。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(4位)

「今回はもっと上の成績を期待していました。しかしスタートがうまくいきませんでした。ペースではトップグループと同等だったのですが、ここまでが精一杯でした。オーバーテイクにかなり苦労したので、ここを改善しなければならないと感じています。でも決してあきらめたりはしませんでした。常に100%でプッシュし、何度も転倒しそうになりながらも最後まで表彰台を目指していきました。ランキング・トップを守るためにはリスクをおかすことも必要でしょう」

F・モルビデリ選手談(15位)

「集団に飲み込まれ、難しいレースになりました。フロントのフィーリングが十分でなく、コーナー途中のスピードが上がらないなかで、彼らとのバトルは楽ではありませんでした。それでも最後に何とか1ポイントを獲得できたことは成果のひとつです。午前中のウォームアップではユーズド・タイヤでいいペースが出ていたので、かなり良いところまで来ているはずなのです。あとは、すべての要件をしっかり揃えるだけ。難しい課題ですが、必ずやり遂げます!」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「勝利を目指すためには、完ぺきな準備を整えなければなりません。すなわち完ぺきな予選と完ぺきなスタートです。今日のクアルタラロ選手のようにスタートで遅れてしまうと、持ち前のスピードでかなり挽回できたとは言え、非常に厳しい展開を強いられることになるのです。このコースのレイアウトはオーバーテイクがとても難しく、私たちは各サーキットでそうした状況に対処していかなければなりません。モルビデリ選手はフィーリングが少しずつ改善されていますが、グリッド7列目からでは、ここまでが精一杯というところでしょう。次のムジェロはチームのホーム・レースになるので、気持ちを切り替えて臨みます」

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamがMotoGP

A・ドビツィオーゾ選手談(16位)

「フランスGPにはもっと期待していました。とても残念なことですが、今日のこの結果から、このマシンの乗り方と私のライディング・スタイルが合っていないことを再確認することとなりました。現時点ではその状況を変えることは不可能で、非常に申し訳なく残念な気持ちでいっぱいです。ムジェロでの挽回に賭けたいと思います」

D・ビンダー選手談(17位)

「とても難しいレースでした。自分自身のパフォーマンスにがっかりしています。実際のところ、もっとうまくできると考えていたのです。スタートで飛び出して第1コーナーで大勢をパスしたのですが、2ラップ目か3ラップ目の第3コーナーでミスをしてはらんでしまいました。そのあとは安定した走りができなくなり、ペースも上がらなくなりました。目の前の課題に取り組み、次のムジェロに備えたいと思います」

R・ラザリ(チーム創設者・代表)談

「今回はおそらく、チームとヤマハにとって今までで最も難しく、最も悔しいレースになったと思います。クアルタラロ選手だけがこのマシンを乗りこなし、4位を獲得しましたが、他の3人は最後の3つのポジションを分け合う結果になってしまったのです。次のムジェロでは、何としてもこの状況を変えなければなりません。今の私たちにできることは、根気よくハードワークを続けて最良の解決策を見つけ出し、少しでも状況を改善していくことだけです。決してあきらめず、できるだけ早く切り替えを目指します」

W・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)談

「16位と17位は望んだ結果ではありません。しかし決勝を完走し、多くのデータを収集し、ビンダー選手がリズムをつかみつつあることは評価できることです。ドビツィオーゾ選手のほうは当然ながら、この結果に満足していません。とくにグリップが十分に感じられないことが問題になっているのでムジェロへ向かい、前進を目指して課題に取り組んでいきます」

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