MotoGP
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Rd.07 5月15日 フランス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第7戦フランスGP
■開催日:2022年5月14日(土)予選結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.185km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:35度
■PP:F・バニャイア(1分30秒450/ドゥカティ)
REPORT
クアルタラロ、フロントローに一歩及ばす4番手、モルビデリは19番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはQ2に出場してグリッド4番手を獲得。チームメイトのF・モルビデリはマシン・セッティングを変更してQ1に臨んだが、成果を得ることはできず、決勝グリッドは19番手に留まっている。
母国ファンの歓声と口笛に見送られてピットを離れたクアルタラロは、1ラップ目で2番手につけ、次のトライで早々にトップに立った。そのままピットに戻ったため、この時点でアドバンテージはわずか0.011秒。トップを守るためには少しでも早く2度目の走行を開始しなければならず、クアルタラロは残り約6分で再びマシンに飛び乗った。ライバルたちも終盤のチャージは強めるなか、限界ぎりぎりまで攻めていったが、1度目の走行で記録した1分30秒688を上回ることができずに4番手で終了。トップとの差は0.238秒だった。
一方、Q1に出場したモルビデリは15分間を最大限に使い切るため真っ先にスタート。最初のトライで10番手につけたあと、次のラップではラップタイムを更新して順位もひとつ上げた。ここでピットに戻り、残り6分で再びコースイン。この時点で11番手まで後退していたが、全9ラップ中7ラップ目で1分31秒617に短縮すると一気に8番手まで浮上した。しかしそのあとの2ラップでは更新ならず、Q1セッションを9番手で終了。決勝グリッドは19番手となっている。
WithU Yamaha RNF MotoGP Teamには厳しいチャレンジ
伝統あるル・マン・ブガッティ・サーキットはここまで好天が続いているが、WithU Yamaha RNF MotoGP Teamにはなかなか光が差してこない。A・ドビツィオーゾとD・ビンダーはQ1に臨み、それぞれ20番手と23番手でグリッド7列目と8列目が決定している。
ドビツィオーゾは午前中のフリープラクティス第3セッションでセッティングを煮詰め、前日までのラップタイムを0.689秒も更新。しかしライバルたちもペースを上げており、順位では20番手に留まった。午後からのQ1ではさらに0.229秒短縮したが、セッション10番手で再び20番手となり、グリッド7列目が決定した。
一方のビンダーもフリープラクティス第3セッションで前日までのベストタイムを0.320秒上回り、Q1ではさらに0.645秒更新して1分32秒台に入れた。セッションを13番手で終え、総合23番手でグリッド8列目となっている。
RACE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選4番手/1分30秒688)
「初めは4番手という結果にがっかりしましたが、その2分後には、速く、安定したペースで走れていたことを思い出して満足できるようになりました。1分30秒6というペースはとても良いものですし、私自身、すべてを出し切って限界ぎりぎりまで攻めた結果です。決勝は、前回のヘレスとは違う展開を予想しています。タイヤの温度と圧力が変わってきますし、27ラップと長いレースのなかではアタックのチャンスも出てくるでしょう。ドライ・コンディションを期待しますが、どちらになっても自信はあります。ペースは十分なので、勝利を目指していきます」
F・モルビデリ選手談(予選19番手/1分31秒617)
「今日は少し欲張ってしまいました。フリープラクティス第4セッションを終えたあと、Q1でさらに前進しようとしたのですが、それがうまくいきませんでした。フィーリングは決して悪くなくて、今日の午前中や昨日と比べれば良くなっているのですが、第4セッションの状態から、さらに上がることはできず、むしろ後退してしまったという感じです。明日のウォームアップ・セッションはまた第4セッションをベースにスタートし、モディファイを加えていこうと考えています。あとは天候を見ながら対応します」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「グリッド・ポジションは、私たちが望んでいたものにはなりませんでした。ファビオ(クアルタラロ)はQ2を全力で走り、100%プッシュして4番手となりました。しかし決勝ペースには自信を持っており、明日に期待しています。フランキー(モルビデリ)のほうは厳しい結果となりました。そして明日も、決して楽ではないでしょう。あとは天候変化でもない限り、この状況は変わらないかもしれません」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談(予選20番手/1分31秒618)
「喜べることは何もありません。予選セッションでは、スピードもラップタイムももっと上げられると考えていました。結局、スピード不足により予選20番手ということになりました。ここル・マンに期待していただけに、本当にがっかりです。でもすべてを分析して、このような結果になったのです。マシンの性格がとても特殊なので、ファビオのように乗れないとすれば、こうなってしまいます。この状況を変えるのは、今は難しそうです」
D・ビンダー選手談(予選23番手/1分32秒596)
「Q1でまた少し前進することができ、それには満足しています。マシンの性能を引き出すために、どのように乗ればいいかということが、少しずつですが着実にわかるようになってきました。今日も一歩前進できたと感じていますが、明日はまた新たな一歩を目指してトライしていきます。全体的に、マシンのフィーリングはどんどん良くなっていて、ゆっくりではありますが、いろいろなことを学んでいます。ただレースのたびにゼロから始めなければならないので、理想に近づくまでにどうしても時間がかかってしまうのです。いずれにしても明日への自信は持っています。天候が状況を変えるかもしれませんが、雨でも晴れでも私はベストを尽くします」