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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月3日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦アルゼンチン GP
■開催日:2022年4月3日(日)決勝結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:44度
■PP:A・エスパルガロ(1分37秒688/アプリリア)
■FL:A・エスパルガロ(1分39秒375/アプリリア)

REPORT

クアルタラロが8位を獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはリア・グリップの問題に苦戦し8位。チームメイトのF・モルビデリは不運なパンクによりリタイアとなった。

クアルタラロはグリッド6番手からスタート後、1ラップ目を7番手で走行。そのあとさらにふたつ下げて9番手となった。リア・グリップの問題でペースが上がらなかったことから13番手まで後退したが、4ラップ後には安定したリズムを取り戻して11番手まで挽回した。

ここから前方を行く6番手集団を追って行く。15ラップ目にP・エスパルガロ(ホンダ)が転倒し、16ラップ目にE・バスティアニーニ(ドゥカティ)がコーナーではらむ間に9番手まで挽回。続く17ラップ目にはL・マリーニ(ドゥカティ)を捉えようと考えていたが、計画を1ラップ遅らせて18ラップ目に8番手に浮上した。その後はポジションを維持して走り切ることに集中し、8位でチェッカーをくぐり8ポイントを手中にしている。トップとの差は10.215秒だった。

チームメイトのモルビデリはグリッド15番手から出遅れて18番手へ後退。さらにふたつ下げたあとD・ビンダーをパスして19番手に上がっていたが、ここでタイヤのパンクに気づいてリタイアした。

この結果、クアルタラロとモルビデリは、それぞれ合計35ポイントと14ポイントでランキング5位と12位。ヤマハは合計35ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位、Monster Energy Yamaha MotoGPは合計49ポイントでチーム・ランキング4位となっている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、アルゼンチンで厳しい戦い

2週間前の第2戦インドネシアからのレース機材輸送が遅れたことで、通常と異なるスケジュールで進行された第3戦アルゼンチンGP。日曜日には午前中のウォームアップ・セッションが40分間に延長され、決勝は予定通り25ラップで行われた。

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのD・ビンダーはウォームアップ・セッションで15番手と好調。決勝は23番グリッドからスタート後、オープニングラップでひとつ上げ、3ラップ目までに18番手へ浮上した。第2戦と同様に他のルーキーやより経験豊富なライダーたちとバトルを展開したが、暑さもあり、終盤でペースが上がらず、そのまま18位でチェッカーを受けた。このレースでさらに経験を積
んだビンダーは、ルーキーではランキングの2位を維持している。

一方のドビツィオーゾは、スタート直後の緊張のなかでスタート・デバイスの解除を失念するアクシデント。修復のためにピットに戻り、この間に3ラップの差をつけられてしまった。それでも再スタート後はペースを上げ、18ラップ目には自己ベストの1分39秒908を記録。最後まで走り切り、22位でゴールした。

次回第4戦は1週間後、アメリカはテキサス州オースティンにあるCOTA(Circuit of the America)で開催される。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(8位)

「問題はリア・グリップとトップスピードです。トップスピードのことは初めからわかっていることですが、リア・グリップ不足は予期していませんでした。最初の数ラップはとても状態が悪く、どんどん順位を下げてしまいました。路面にゴムが付くにつれて状況は好転していきましたが、それでもオーバーテイクは簡単ではありませんでした。ベストを尽くしましたが、予想以上にリアタイヤを消耗してしまって8位に留まることになりました。大きなミスをおかしたわけではなかったので、悔しい気持ちでいっぱいです。グリップ不足によって、ただポジションを失ったのです。オースティンでの好転に期待します」

F・モルビデリ選手談(DNF)

「タイヤがパンクしてしまったので、マシンを止めるしかありませんでした。非常に残念です。最高のポジションにいたわけではありませんが、少しずつ追い上げている最中でした。午前中に行われたウォームアップでは好感触がつかめていたので、決勝もいい走りができると期待していましたが、パンクして、リタイアということになりました」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「難しいレースでした。期待とはまったく違う展開でしたし、モルビデリ選手のパンクというバッドラックもありました。クアルタラロ選手については、路面グリップが以前より低くなっているという事実に苦戦しました。序盤ですぐに明らかになり、ここで大きくポジションを下げてしまいました。そのあとはもう、レースをしっかりコントロールすることができなくなりました。このような状況でのオーバーテイクは簡単ではありませんが、そのなかでも貴重なポイントを獲得しています。次のCOTA(Circuit of the America)はまったく違うタイプのコースなので期待しています」

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamがMotoGP

D・ビンダー選手談(18位)

「午前中のセッションはとても順調でした。ウォームアップでまた一歩、前進できたと感じましたが、決勝は残念ながら、同様のフィーリングを維持することができませんでした。私にとっては非常に難しいレースでした。リズムを保ってライバルたちについて行こうと、できることはすべてトライしましたが、レース終盤になると徐々に離されてしまいました。午前中とはコンディションがまったく違っていて、マシンの挙動も少し変わっていたように思います。でもこれも、私にとっては良い経験になりました。次の
アメリカにつなげたいと思います」

A・ドビツィオーゾ選手談(20位)

「とても残念です。このようなことは今まで一度も経験したことがありません。ミスをして、フロントのスタート・デバイスの解除を忘れてしまったのです。ロックはしたのに、レバーを動かしませんでした。第1コーナーで動かして外さなければならなかったのですが気づかず... でもすべてがブロックされてしまっていて、ピットでマシンを停めたときに初めて、自分のミスだということがわかったのです。起きる必要のないことを起こしてしまい、チームのみんなに本当に申し訳なく思っています。でもリラックスできていないときには、思いがけないことが起こるものです。気持ちよく乗れず、スムースに走れず、マシンのベスト・ポテンシャルを引き出すことができない... これが緊張感なのです。このようなときには誰でも、スタートからすべてを全力でやろうとしてしまいます。それを私も犯してしまったのです。終盤は非常にいいペースで走ることができました。でもハッピーな気持ちにはとてもなれません。次のオースティンでは、もっと前を走りたいと思います」

R・ラザリ(チーム創設者・代表)談

「今日はふたりとも厳しい戦いを強いられました。ドビツィオーゾ選手はトラブルに見舞われました。スタート・デバイスに関することで、今回はライダーのミスによるところが大きかったようです。修復のためにピットに戻らなければなりませんでしたが、それでも最後まで走り切ってくれたことで、貴重なデータを収集することができました。ビンダー選手はグリップにいくらか問題があったようですが、今回も他のルーキーたちと競り合って経験を積むことができました。とくに今週はフリープラクティスが1日、減らされてしまったので、ルーキーの彼にとっては厳しいものだったのです。私たちチームとして
は、この経験から学び、ふたりがどのようなレースをしたのかを理解し、次のオースティンでより良い走りができるよう準備を進めるだけです」

W・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)談

「非常に難しい戦いでした。ドビツィオーゾ選手はスタート後、フロントのスタート・デバイスのレバーを所定の位置に戻すのを忘れてしまいました。ピットで修復を試みましたが、簡単ではありませんでした。というのも、アンロックするためにはスピードと力が必要なのです。彼はすぐに、レバーを戻すのを忘れたことに気づきました。それが彼の今日のレースというわけです。ビンダー選手は午前中のウォームアップで好調だったので、決勝にも期待していました。実際に、いい仕事をしてくれましたが、彼自身は満足しておらず、グリップが午前中よりかなり低かったと話していました。確かに路面温度が上昇して、午前中と同じような走りは難しかったと思います。彼自身はもっと上位を期待していたわけですが、私は、彼の頑張りを評価します。ポイントには届きませんでしたが、ルーキーの18位は決して悪くありません。何より最後まで走り切り、多くのライダーと競り合い、最終ラップでガードナー選手を2~3回パスしたのです。これから、期待を持ってオースティンへ向かいます」

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