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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 6月19日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP 第10戦ドイツGP
■開催日:2022年6月19日(日)決勝結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:35度 ■路面温度:51度
■PP:ディ・ギャナントニオ(1分46秒156/ドゥカティ)
■FL: F・クアルタラロ(1分21秒584/ヤマハ)

REPORT

カタルニアGPに続きクアルタラロが連勝で今季3勝目!

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは2週間前のカタルニアGPをそのまま再現するかのような見事な走り。うだるような暑さのなかで驚異的な体力と精神力を発揮し、ドイツの地で初優勝を飾った。チームメイトのF・モルビデリはグリッド20番手から7つ上げ、3ポイントを獲得している。

クアルタラロは第9戦カタルニアGPの作戦を完ぺきに再現した。グリッド2番手から飛び出すとポールシッターのF・バニャイア(ドゥカティ)を抑えてホールショット。そのまま一気にペースを上げてリード拡大を図るなか、4ラップ目には後ろについていたバニャイアが転倒したため、後続との差が1.1秒に広がった。

早々に単独走行となったが、風邪で体調を崩しているクアルタラロにとっては、猛暑のなかでの残り26ラップこそが本当の闘いとなる。しかし集中力とスピードを維持し続け、好タイムをキープして周回を重ね、最終的には4.939秒ものアドバンテージを築いてトップでゴール。今季3回目の優勝と6回目の表彰台を獲得した。

一方のモルビデリはグリッド20番手からスタート後、オープニングラップの混乱を巧みに抜けて17番手。その後の5ラップでは前方での転倒もあり15番手へと上がり、A・ドビツィオーゾの背後につけた。

中盤を迎えて暑さによる消耗が増すなか、モルビデリは15ラップ目でドビツィオーゾをパス。さらにM・ビニャーレス(アプリリア)とP・エスパルガロ(ホンダ)がマシントラブルでリタイアとなったため12番手まで浮上した。しかし24ラップ目にはR・フェルナンデス(KTM)に先行を許して13位でチェッカー。トップとの差は29.014秒だった。

この結果、クアルタラロは合計172ポイントまで伸ばしてチャンピオンシップのリードを34ポイントに拡大。モルビデリは合計25ポイントでランキング19位を維持している。ヤマハは合計172ポイントでコンストラクター・ランキング2位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計197ポイントでチーム・ランキング1位に浮上した。

次回、第11戦は1週間後の6月24日~26日、オランダはアッセンTTサーキットで開催される。

WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのドビツィオーゾが14位を獲得

232,202人の観客を動員し、新記録を達成したドイツGP。気温もほぼ最高まで上がるなか、30ラップと長丁場のレースが行われた。

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾはグリッド19番手からスタート。オープニングラップで1台パスし、その後も暑さに苦しみながらも一歩一歩、着実にポイント圏内へと近づいて行った。そしてレース中盤にはついに15番手へ浮上。さらに残り3ラップで、もうひとつ上げ、今季ベストタイとなる14位でチェッカーを受けた。

チームメイトのD・ビンダーはロケット・スタートを見せて第1セクターまでに4台をパス。しかしそのあと少し下げ、22番手でオープニングラップを終了した。ここから再び挽回を開始したものの5ラップ目の終盤で転倒し、そのままリタイアとなった。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(優勝)

「この週末はずっと体調が悪かったのですが、最後に良い結果を出すことができて本当に良かったです。レース中は最初から最後まで非常に安定していて、ザルコ選手との差をコントロールしながら大差で優勝することができました。このことは大きな自信になりました。30ラップのなかでミスは許されず、ペースとリアタイヤを維持しなければなりませんでした。いろいろな意味で、素晴らしいレースになりました」

F・モルビデリ選手談(13位)

「今回、いくつかのことが改善されましたが、依然として予選の順位が妨げになっています。このような暑さのなかで集団に飲み込まれてしまうとオーバーテイクはなかなか難しく、大きくポジションを上げることはできません。それでも少しずつ挽回し、トップ10争いに近づけたことは、今の私にとっては良い結果だと言えます。まず10位を目指し、そこからさらに積み上げていくしかありません」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「クアルタラロ選手がまた、見事な優勝を飾りました! このコースは、私たちがここ数年、勝つことができなかった場所であり、しかもクアルタラロ選手は万全な状態ではありませんでした。そのなかで彼が見せた圧倒的勝利は、まさにその強さを証明するものです。スタートでライバルたちにプレッシャーをかけ、それが功を奏したというわけです。チームもまた素晴らしい仕事をしてくれました。一方、グリッド後方からのスタートとなったモルビデリ選手は、オーバーテイクの難しいザクセンリンクで厳しい戦いを強いられるとわかっていました。そのなかでグリッド20番手からポイントを獲得できたことは、とても良かったと思っています。グリッド位置を上げるために予選セッションの改善が必要なことは明らかです。来週のアッセンは夏休み前の最後のレースになります。チームの全力をかけて臨みます」

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamがMotoGP

A・ドビツィオーゾ選手談(14位)

「この2日間、体調が悪かったことと、ここザクセンリンクは体力的に非常に厳しいコースなので、あまり大きな期待はしていませんでした。このコースは左コーナーが多く、長い間ずっとマシンの左側にいなければならないのは本当に大変なのです。でも結果的に、今日の私はとても安定していました。フロントの空気圧には少し問題があって、何が起きていたのかはわかりませんが、1ラップ目から最終ラップへと空気圧がどんどん上がり続けていったのです。これが私たちのセッティング作業のせいなのか、あるいはタイヤそのものから来るものなのかを、今後、分析する必要があります。とにかくモルビデリ選手とバトルしたかったのですが、最後はついて行くことができませんでした。でも近づけたことは良かったと思っています」

D・ビンダー選手談(DNF)

「幸い、怪我はありませんでした。スタートはうまくいって素早く飛び出すことができたのですが、1ラップ目は少し混乱していて、第3コーナーではらんで遅れてしまいました。そのあとはラップごとに挽回して5ラップ目で18番手くらいまで上がっていたと思うのですが、ここでさらにプッシュしようとしたら、最終コーナーで転倒してしまいました」

R・ラザリ(チーム創設者・代表)談

「ビンダー選手は好スタートを決めたあと後退し、そこからまた挽回していました。ところが数ラップ後に転倒してしまいました。これはルーキーのミスでした。ドビツィオーゾ選手のほうは体調が万全ではなかったにもかかわらず、何とか闘いぬいて14位を獲得してくれました。来週のアッセンは夏休み前の最後のレースとなります。今回より涼しいコンディションになると思うので、ふたりがポジティブな気持ちでシーズン前半戦を終えられるよう、チームとしてベストを尽くしてサポートします」

W・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)談

「体調を崩していたアンドレアが2ポイントを持ち帰ってくれました。彼はこの2日間、風邪の症状があったのですが、それでもこの長いレースを戦い抜き、しかもガードナー選手とのバトルを制してさらに1ポイントを加算しました。この結果には彼自身が喜んでいますし、チームとしても、彼があまり好きではなかったコースで良いレースを展開したことをうれしく思います。ビンダー選手はスタートは素晴らしかったのですが、ブラドル選手に阻まれる間に最後尾まで後退してしまいました。ここからまた何台か抜きましたが、5ラップ目で転倒してしまいました。あっという間の出来事で、何の前触れもないまま地面に落ちていました。幸い怪我はなかったので、これから次の戦いに集中していきます。次回、オランダは私の母国です」

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