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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 6月19日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦ドイツGP
■開催日:2022年6月17日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度/24度 ■路面温度:32度/46度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、ウイーク初日はタイヤ・オプションをテスト

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは意欲満々で初日に臨んだが、ハード・タイヤでのベース・セッティングを追求するなかで苦戦し、それぞれ総合7番手と15番手に留まった。トップ17台が0.897秒差にひしめく接戦が繰り広げられた。

FP1では、ツイスティなコースに合わせたセッティングとさまざまなタイヤ・オプションを試したクアルタラロ。1回目の走行のなかで少しずつペースを上げて1分22秒台を切り始め、全25ラップ中11ラップ目に1分21秒557を記録して2番手に浮上した。その後は決勝用セッティングの改良に集中したためタイムを更新することはなかったが、トップに0.078秒差と迫る3番手でセッションを終了した。

気温の上がった午後のセッションでは、ハード・コンパウンド・タイヤを使用してフィーリング向上を追求するも、なかなか思うような走りができない。終盤になってリアをソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックを行うと、全22ラップ中22ラップ目でFP1のタイムを1秒以上更新する1分20秒399を記録した。この結果、両セッションの総合順位ではトップから0.381秒差の7番手となっている。

チームメイトのモルビデリは、カタルニア・テストでの成果を発揮すべく初日に臨んだ。FP1では全27ラップを走り、その9ラップ目で1分21秒939のベストタイムを記録すると一時トップ10に浮上。しかしその後は徐々に下げ、最終的にはトップから0.460秒差の14番手となった。

FP2ではクアルタラロと同様、決勝用オプションとしての可能性を確認するためハード・タイヤのテストへと移行。しかし結果は同様で、午前中の涼しい時間帯に使用したミディアム・コンパウンドのような好感触は得られなかった。それでもラップタイムは1秒以上、更新しており、全21ラップ中19ラップ目に記録した1分20秒856により、トップから0.838秒差の15番手で終えている。

ビンダーは徐々に上げて19位、ドビツィオーゾは決勝セッティングに集中

観戦チケットが完売するなかで迎えた第10戦ドイツGP。WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのD・ビンダーとA・ドビツィオーゾはフリープラクティス初日に臨み、それぞれ総合19番手と23番手となっている。

ザクセンリンクを初走行したMotoGPルーキーのビンダーは、左コーナーが10もある特徴的なコースに初めは手間取っていたが、徐々に感覚をつかむとFP2では大きく前進。FP1のタイムを1.883秒更新し、19番手へ上げて初日を終了した。

チームメイトのドビツィオーゾはFP1で転倒があったものの、すぐさま走行を再開すると8番手まで上げる健闘ぶり。その後、10番手に後退し、トップからは0.251秒差。FP2では決勝用セッティングに集中し、タイムアタックのためにソフト・コンパウンドのタイヤを履くこともないまま総合23番手で終えた。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行7番手/1分20秒399)

「フィーリングはいいのですが、まだ十分なパフォーマンスが出ていません。つまり、ペース自体は決して悪くないのに、新品のハード・タイヤに履き替えたあとの数ラップはライバルたちよりとても遅いのです。ここで失ってしまうコンマ4~5秒を詰める方法を探さなければなりません。新品のハード・タイヤを履いているのに、まるでユーズドタイヤのように感じられるのです。ここは改善が必要です。フィーリングはカタルニアGPのときと少し似ています。明日以降、さらに気温が上がったときに、誰が調子を上げ、誰が調子を下げるのかを見ることが必要です」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合15番手/1分20秒856)

「フィーリングもペースも悪くありませんが、決勝用タイヤについては、もう少し改善が必要です。トップのペースに追いつくためには、あとコンマ3~4秒短縮しなければなりません。最大の問題は、ニュータイヤを履いたときに、ライバルたちのような良い走りができないことです。彼らはおそらく1秒くらい短縮していますが、私はそのレベルに到達できません。ニュータイヤをよりうまく活用する方法を探しているところです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「FP1のほうが好調でした。ミディアム・タイヤを使用していましたが、このときはマシンの動きも良く、ふたりともいいペースで走れていました。午後になると気温が上がってきたので、決勝用オプションとしての適性を確認するためハード・タイヤを試しました。しかしクアルタラロ選手もモルビデリ選手も好感触を得られなかったのです。このタイヤの性能を妨げる何かがあるのかどうか、あるいはただ硬すぎるだけなのか、これから分析を進めていきます。午後のパフォーマンスには満足していませんが、クアルタラロ選手は依然としてトップ10をキープしています。明日のFP3で大幅な前進を目指すため、ハードワークを続けていきます。天気予報によれば明日も好天のようなので、時間をフルに活用することができます」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

D・ビンダー選手談(フリー走行総合19番手/1分21秒113)

「今日はいい日になりました。ザクセンリンクで好調なスタートを切ることができました。午前中のFP1では、MotoGPマシンでこのコースを走るのに少し苦労したのですが、セッション終盤から少しずつ感覚がつかめるようになりました。そしてFP2では何歩か前へ進むことができ、トップに1秒差まで詰めて初日を終えられたことは、とても良かったですし、満足しています。明日に向けての課題もわかっているので、さらに前進し続けられるよう頑張ります」

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合23番手/1分21秒776)

「今日は他のライダーたちとは異なる作戦をとり、最後までユーズドタイヤで走り切りました。そのため午後のセッションでも一度もタイムアタックは行いませんでした。ソフト・コンパウンドのタイヤはまだ使っていないので比較できませんが、ハード・タイヤについてはグリップが非常に低いと感じました。ペースはまだ上がっていないものの、ベースのセッティングは今までよりも良くなっていると思っています。そのなかでも今日のプラクティスを終えて、やはり乗り方を変えなければならないことがはっきりしました。グリップが大幅に落ちてしまうため、決勝序盤からプッシュして22.5秒台で走ることは不可能だからです。このことが理解できたことは大きな成果です。明日はより良い方法で取り組んでいきます」

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