MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月26日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第1戦ポルトガルGP
■開催日:2023年3月25日(土)予選/スプリント結果
■開催地:ポルティマオ/ポルトガル(4.684km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25/23度 ■路面温度:37/39度
■PP:M・マルケス(1分37秒226/ホンダ)
REPORT
QUALIFYING
クアルタラロとモルビデリ、予選で11番手と17番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、MotoGP史上初となるスプリントをそれぞれ11番手と17番手からスタートすることとなった。この予選結果は日曜日の決勝グリッドにも採用される。
クアルタラロはQ2に出場。走行開始から3ラップ目に1分38秒020を記録して5番手につけたあと一旦ピットに戻った。終盤は順位が目まぐるしく入れ替わる展開となり、クアルタラロも全7ラップの最終ラップで1分37秒920まで更新。しかしポジションを上げることはできずに11位に留まった。トップとの差は0.694秒だった。
モルビデリはQ1に出場し、その2ラップ目で1分38秒335を記録して5番手に浮上。その後ピットに戻り、残り5分で2度目の走行を開始したが、ラップタイムを短縮できないまま7番手で終えた。トップとの差は0.660秒だった。
SPRINT RACES
MotoGP初となるスプリントは厳しい展開
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは12ラップで競われるスプリントで見事な復活を果たした。グリッド11番手からスタート後、オープニングラップ終了時点では集団の後ろまで後退したが、最終的に10位まで挽回してチェッカーを受けた。チームメイトのF・モルビデリは17番グリッドから14位まで上げてゴールした。
クアルタラロはスタートで出遅れ、さらにオープンングラップでJ・ミル(ホンダ)と接触して19番手まで後退してしまう。しかし持ち前の強さで挽回し、着実に順位を上げていった。5ラップ目までに10番手に浮上したクアルタラロはさらにプッシュを続け、セクター毎のタイムでは何度か自己ベストとなるファステストタイムをたたき出した。最終ラップでA・マルケス(ドゥカティ)と競り合うも9位には届かず、トップから5.924秒遅れて10位でチェッカーとなった。スプリントでは1位から9位までポイントが与えられることとなっており、今回はポイント獲得はならなかった。
一方、17番グリッドからスタートしたモルビデリはオープニングラップの混乱を回避し、1ラップを終えた時点で15番手。その後は中段グループでバトルしながら少しずつ順位を上げていった。4ラップ目には一時、13番手まで浮上したが、次のラップでA・リンス(ホンダ)に先行されて14番手となり懸命にプッシュを続けるも再びポジションを奪い返すことはできなかった。終盤は単独走行となり、トップから17.138秒差の14位でゴールしている。
QUALIFYING RESULT
SPRINT RESULT
COMMENT
QUALIFYING
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選11番手/1分37秒920)
「期待通りの結果とはいきませんでした。ライバルたちが大きく前進したのです。こちらは苦戦を強いられ、限界までプッシュしなければなりませんでした。スプリント、決勝ともに11番グリッドからのスタートとなり厳しい状況ですが、いつものようにベストを尽くします」
F・モルビデリ選手談(予選17番手/1分38秒335)
「昨日と比べて大きく一歩前進することができましたが、まだ十分とは言えません。上位勢との差を縮めるためには、ひたすら作業を続け、進み続けなければなりません。難しいことですが、私たちならできると信じています。レースは非常にエキサイティングなものになるでしょう。午前中のペースは悪くなく、むしろ良かったと思っていますが、グリッド後方からのスタートなので様子を見るしかありません」
SPRINT RACES
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(10位)
「スタートではローンチコントロールに不具合があり、そのあとジョアン・ミル選手と接触してしまいました。少しでも早く挽回したかったのですが簡単なことではなく、とにかくできるだけ上のポジションを目指そうと考えていました。今日のスプリントのなかで、ペース自体はとても良いということがわかりました。明日はローンチ・コントロールを修正して臨み、25ラップで速さを維持したいと思っています」
F・モルビデリ選手談(14位)
「午後からのスプリントは非常に厳しい展開になってしまいました。午前中のフリープラクティスはフィーリングが良くとても好調でした。午後も前進し続けるつもりでいましたが、逆に後退してしまったのです。原因を調査中です」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「シーズンを好調にスタートしたいと考えていましたが、今日は期待どおりにはなりませんでした。ふたりのペースもスピードも、午前中のフリープラクティスでは素晴らしかったのですが、予選ではライバルたちがソフト・タイヤを履いて大きく前進しました。スプリントはそれぞれ11番手と17番手からのスタートとなり、当然ながら難しい展開になりました。クアルタラロ選手は出遅れ、さらに悪いことにオープニングラップで他のライダーに接触されてしまいました。この時点でポイント獲得のチャンスは事実上なくなりましたが、彼は力強く挽回し、あと一歩のところまで近づきました。モルビデリ選手の17番グリッドは私たちの期待よりずっと後ろでしたが、レースを戦いながら14位までポジションを上げてきました。明日の決勝でより良い成績を獲得できるように、チームとしてやるべき仕事があります。スプリントのなかでデータを収集し、改善点のアイディアも出てきました。10分間のウォームアップで最終的なセッティング修正を素早く試し、決勝で力強い復活を目指します」