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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.19 10月23日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第19戦マレーシアGP
■開催日:2022年10月22日(土)予選結果
■開催地:セパン/マレーシア(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:33度 ■路面温度:45度
■PP:J・マルティン(1分57秒790/ドゥカティ)

REPORT

モルビデリが7番手・3列目、クアルタラロは12番手・4列目

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリが今季最高の予選7番手を獲得。F・クアルタラロはFP4で転倒し、その影響によりQ2では全力を出し切れず12番手に留まった。

Q2に進出したモルビデリは、ほとんどのライダーがピットを離れるのを待ってからコースイン。すぐさまペースアップを図り、1分58秒932を記録して4番手につけた。しかし次のトライではタイムを更新できず、7番手に後退したあとピットに戻ってきた。

残り3分半でコースに復帰したときには全体のペースが上がっていたが、モルビデリも素早く反応して1分58秒654に更新。これで一時5番手に浮上したが、チェッカー後に数台が上回り、再び7番手に後退してセッションを終了した。トップとの差は0.864秒だった。なお、モルビデリはFP3のなかで他のライダーの走行を邪魔してしまったことで2回のロングラップ・ペナルティを受けている。決勝ではグリッド3列目からスタート後、その履行が求められる。

クアルタラロはチームメイトのモルビデリの後ろについて最後尾からQ2をスタート。FP4で転倒してドライ用のYZR-M1にダメージを受けていたが、チームによる懸命の修復作業で走行に間に合った。しかし転倒前と同様のフィーリングを得ることはできず、3ラップ目に記録した1分59秒215で11番手。このあとピットに戻り、タイヤを新品に履き替えた。

残り4分でコースに戻り2回目の走行を開始。最後のアタックではふたつのセクターで自己ベストを更新したが、第8コーナーで遅れてラップタイム更新はならなかった。この結果、トップから1.425秒差の12番手で終了。グリッド4列目から決勝をスタートすることとなった。

WithU Yamaha RNFMotoGP、グリッド5列目と8列目を獲得

WithU Yamaha RNFMotoGPのC・クラッチローが今季自己ベストタイとなる予選15番手を獲得。チームメイトのD・ビンダーは24番手に終わっている。

フリープラクティス初日は激しい天候変化に翻弄されたが、2日目はほぼドライ・コンディションが継続。クラッチローとビンダーはセッションごとに調子を上げていたものの、ともに転倒も経験した。

FP2ではウエット・コンディションでトップタイムをマークしたクラッチロー。2日目午前中のFP3ではタイヤテストに取り組みながら、FP1のタイムを1.252秒短縮する好調ぶりを見せた。ところが転倒により走行を途中で取り止めたため、それ以上の記録更新はならなかった。打撲を負いながらもFP4とQ1には出場し、さらに0.743秒短縮してセッション5番手と健闘。この結果、決勝は15番グリッドが決定している。

一方、FP1ですでに転倒を経験し、自信回復に努めてきたルーキーのビンダー。FP3ではまた前進を見せ、前日のタイムを1.426秒ほど上回った。FP4も順調に走り終え、続いて行われたQ1でさらにステップアップを目指す。しかし2回目のアタック中、第11コーナーでまたも転倒してしまう。幸いマシンをピットまで戻すことはできたが、終盤はイエローフラッグが提示されたため、ラップタイムを更新することはできなかった。この結果、Q1を14番手で終え、決勝はグリッド8列目、24番手の位置からスタートすることとなった。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・モルビデリ選手談(予選7番手/1分58秒654)

「いい一日になりました。そして私たちはついに、金曜日の好調を土曜日のラップタイムにつなげることができたのです。このことが非常に重要で、とても満足しています。マシンにいくつかの小さな変更を加え、タイムアタックの改善に取り組んでいます。FP3ではミスをして、バニャイア選手の邪魔をしてしまいました。ピットから出てきたばかりで、雨が降っていて、前方のライダーにも気を取られていて、後方を確認するのを忘れてしまったのです。私のミスでした」

F・クアルタラロ選手談(予選12番手/1分59秒215)

「12番グリッドは厳しい状況ですが、ペース自体はそれほど悪くないと感じています。転倒のあとは、また同じマシンでコースに入りました。もう1台はウエット用セッティングになっていたからです。でもやはり、修復後のマシンは別のマシンのような感じがしたのです。このように一歩、後退した状態でQ2に臨んだので、難しい展開になってしまいました。指の怪我が走りに影響することはありませんでした。もしかしたら集中力が少し弱まっていたかもしれません。1回目の走行は、なぜかペースが上がらなかったのです。2回目は好調でしたが、それも、あの第8コーナーまででした。明日は、できるだけ速く走るということだけに集中し、あとは様子を見ます。決勝中はたくさん考えることがあるので、指のことは気にならないと思います」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日は、いろいろなことがありました。良かったことは、モルビデリ選手が昨日のスピードとペースを維持できたことです。ここまでずっと安定して速く、今季最高の予選順位を獲得しました。とても励みになるうれしい結果でした。その一方で、FP3で2回のロングラップ・ペナルティを受けたことは非常に残念です。レースへの影響は間違いないでしょう。クアルタラロ選手にとってはアンラッキーな一日でした。ウイーク中ずっとハイペースを維持していたので、今回も前の2列を獲得できると考えていました。FP4で転倒して左手を負傷してしまいましたが、そのことはあまり気にしていないように見えました。それよりも問題だったのは、ドライ・セッティングのマシンをQ2に間に合わせられるかどうかということでした。初めは転倒前と同等のフィーリングは得られませんでしたが、2回目の走行になってようやく調子が上がってきました。でも第8コーナーで危うく転倒しそうになり、ポジションアップには届きませんでした。このコースで素晴らしい走ができることを知っているので、とても残念です。でも最大のライバルから大きく離されてはいないので、あらゆる可能性が残っていると思っています」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

C・クラッチロー選手談(予選15番手/1分59秒256)

「マレーシアGPの予選は難しい展開になりましたが、そのなかで15番手を獲得できたのは良かったと思います。 正直に言うとクリーン・ラップは一度もなく、本当ならもっと速く走れたはずですが、それができませんでした。いずれにしても、15番手は問題ありません。明日はビッグ・バトルになるでしょう。さらにペースアップが必要なので、改善できる部分がどこかを理解するため、このあとデータ分析に取り組みます。午前中の転倒で手を少し打撲してしまいました。またいくつかの技術的トラブルもあって、好タイムを記録することができませんでした。でも全体的なフィーリングはとても良く、明日の決勝が楽しみです」

D・ビンダー選手談(予選24番手/2分10秒717)

「今日は午前中からとても順調でした。FP3は非常にフィーリングが良く、大きく前進することができました。終盤で小雨が降ってきたため、最後は自信を持って攻めることができませんでしたが、全体的には満足しています。FP4ではユーズドタイヤでいいペースが出ていました。そしてとても気持ちよくQ1に向かって行ったのです。タイム更新を狙っていたあのラップは、最初のふたつのセクターで絶好調だったのですが、第11コーナーでついプッシュし過ぎてしまいました。自分のミスで転倒してしまったのです。何とかピットまで戻って、もう一度コースに復帰しましたが、終盤はイエローフラッグが出ていたためアタックできませんでした。明日は最後尾からのスタートとなりますが、ベストを尽くします」

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