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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 10月16日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦オーストラリアGP
■開催日:2022年10月14日(金)フリー走行総合結果
■開催地:フィリップアイランド/オーストラリア(4.448km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度/16度 ■路面温度:17度/23度

REPORT

クアルタラロ、ペースを追求しながら4番手を獲得

2019年以来、3年ぶりの開催となったオーストラリアGP。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、フィリップアイランドのコースを再確認しながらFP1とFP2を走行し、それぞれ総合4番手と19番手で初日を終了した。

クアルタラロはFP1、素早くペースをつかむと何度もファステストラップを更新する好調ぶり。良い流れを維持することに集中し、最後まで新品タイヤに交換することなく全25ラップを走破した。その20ラップ目で1分31秒195のベストタイムを記録し、トップから0.827秒差で12番手につけた。

午後からのFP2は多くの時間帯でセッティング作業を継続。最後の数ラップでソフト・コンパウンドのタイヤを装着すると、全20ラップ中18ラップ目で1分29秒614をマークして暫定トップに浮上した。しかしそのあとタイム争いが激しさを増し、0.139秒差の4番手に後退。総合4位で初日を終えている。

チームメイトのモルビデリはFP1序盤でトップ10に浮上したが、後半は、このコース特有の強風に苦しめられた。そのなかでもマシンを完璧にコントロールする方法を追求しながら全22ラップを走行。13ラップ目に1分32秒178のベストタイムを記録し、トップから1.810秒差の19番手で終えた。

FP2では決勝用セッティングに取り組むも、大きな成果を得ることはできなかった。終盤のタイムアタックでも自ら設定した目標には届かなかったものの、全20ラップ中18ラップ目には1分30秒619まで更新。これによりトップとの差を1.144秒に縮めて総合19番手となっている。

クラッチローが総合18番手で初日を終了

一日のなかに四季があると言われるフィリップアイランド・サーキット。3年ぶりの開催となった今年も、典型的な変わりやすい天候がチームとライダーたちを迎えた。前日の木曜日は一日中、雨が降り続いていたが、フリープラクティス初日のこの日は、爽やかな好天ながら強風が吹く難しいコンディションとなった。

フィリップアイランドでのライディングを毎回、楽しんできたWithU Yamaha RNF MotoGP TeamのC・クラッチロー。FP1では起伏の激しいコースに慣れることに集中し、集団のなかで走行しながらトップから1.5秒差の17番手。FP2ではベストラップを1.662秒短縮し、トップに0.731秒差まで近づいて18番手となっている。

チームメイトでMotoGPルーキーのD・ビンダーは、早々に調子をつかんでペースアップ。FP1ではクラッチローのひとつ前の16番手と健闘した。FP2では0.622秒更新したものの、順位では23番手に後退している。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行4番手/1分29秒614)

「今日はとても順調でした。午前中は難しいコンディションでしたが、そのなかではいいペースで走れていたと思います。午後は少し改善されて走りやすくなっていたのに、アタック中にミスをしてしまいました。このような状況のなかでもトップ5に入れたことには満足しています。明日はフィーリング向上のために、いくつか試してみようと思っていることがあります。またペースについても、とくにセクター1では改善する余地があると感じています。ペースはすでに、かなりいいところまで来ていますし、オーバーテイクが可能な場所も何ヵ所かあります。ポテンシャルは上々です」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合19番手/1分30秒619)

「このコンディションのなかで速く走るのは大変です。マシンに十分な自信が持てていなかった上に、コンディションが非常に厳しかったのでペースを上げることができませんでした。状況を改善するためのいくつかのアイディアがあります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日は寒くて風が強く、ライディングが難しい状況でした。3年ぶりの開催なので、初日の今日はまず、コースを再確認して勘を取り戻すことから始めました。リスクを承知の上でFP1のすべてを同じタイヤで走り切りました。幸い午後からのFP2もドライ・コンディションに恵まれたので、セッティングに取り組み、終盤はタイムアタックもしっかり行うことができました。クアルタラロ選手はマシンに自信を持っていますが、モルビデリ選手はまだそこまで到達していません。あと2回のプラクティス・セッションが残っているので、またドライになれば、さらにセッティングを追求し、決勝用タイヤの選定も行います」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

C・クラッチロー選手談(フリー走行総合18番手/1分30秒206)

「今日の結果にはがっかりしています。今回は、これまでのフィリップアイランドの走行のなかでも最悪のフィーリングになっているかもしれません。マシンの不安定さに悩まされていて、セッティングも思うように進まない状況です。そのなかでもさまざまなテストを行い、リアタイヤにハード・コンパウンドを試してみると重要な情報を得ることができました。そのあと安定性を向上させるためセッティングに取り組みましたが、今のところはまだ、自分のマシンになっていないような感じです。明日のフリープラクティスに備えて、今夜はチームのみんなでセッティングについて考えます。今日はFP1では水たまりも残っていましたが、2回ともほぼドライ・コンディションで走行することができたのは幸運でした。課題はわかっていて、チームがハードワークを続けています。私も改善を目指していきます。決勝ではいい戦いができると期待しています」

D・ビンダー選手談(フリー走行総合23番手/1分31秒078)

「非常に寒い一日でした。でも、ようやくここでMotoGPマシンを走らせることができたので、とてもうれしかったです。フィリップアイランドはグランプリコースのなかでも大好きなコースなのです。今日は多少のアップダウンはありましたが、天候に恵まれてラッキーでした。午前中はところどころに小さな川ができていたのですが、午後になると完全なドライ・コンディションになりました。私は今回も、ゆっくりですが着実に、ここフィリップアイランドの走り方をつかみ始めています。マシンのフィーリングはとてもいいので、明日はさらに前進を目指します」

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