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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月2日 タイ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦タイGP
■開催日:2022年9月30日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ブリラム/タイ(4.554km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度/28度 ■路面温度:29度/34度

REPORT

クアルタラロが初日のフリー総合5番手、モルビデリもトップ10入り

チャーン・インターナショナル・サーキットでフリープラクティスが行われ、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、それぞれ総合5位と10位を獲得。いずれも午前中の第1セッションで記録したタイムが採用されている。

ドライ・コンディションで行われたFP1、ランキングトップをキープし、今回も主役としての地位を確実にしたいクアルタラロは、セッション開始早々からYZR-M1に好感触をつかみ、終盤の数分間ではタイムアタックを試みた。全21ラップ中19ラップ目に1分30秒555のベストタイムを記録し、トップにわずか0.032秒差と迫る2番手と健闘した。

午後からのFP2でも好天が続いたため、トップ10を賭けた戦いは終わることなく、クアルタラロは少しずつペースを上げていきながら、セッションが残り3分の1ほどになったところでソフト・コンパウンドのリアタイヤを装着した。しかし、このあとイエローフラッグが2回提示されたためタイム更新はならず、FP1の記録により総合5位を獲得している。

一方のモルビデリもFP1の開始早々からペースアップ。最初の10分間で2番手に浮上し、好調ぶりをアピールした。しかし、午後からは雨が降る可能性が高かったため、セッション終盤にはトップ10争いがさらに激化。モルビデリもこれに反応して全20ラップ中の最終ラップで1分30秒765に更新し、トップから0.242秒差の8番手につけた。

FP2も予想外のドライ・コンディションとなるなか、モルビデリは多くの時間を費やしてセッティングに取り組んだ。最後にアタックを試みるも履き替えたばかりのタイヤに好感触をつかめず、午前中のタイムを更新することはできなかったが、総合順位ではトップから0.484秒差の10番手を獲得した。

クラッチローとビンダーは12番手と21番手

今週は雨天が続いていたブリラムだが、フリープラクティスが始まったこの日は一転、ドライ・コンディションに恵まれた。

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのC・クラッチローはFP1から好調、トップ10に0.039秒差と迫る11番手。FP2ではタイヤやマシンのセッティングに取り組みながら終盤でタイムアタックに臨み、第2セクターまで5番手をキープしていていたが、ハイサイドの転倒を喫してタイム更新のチャンスを逃した。

チームメイトのD・ビンダーはFP1を利用してYZR-M1でコースを再学習。FP2ではその成果を見せ、ラップライムを1.582秒更新し、トップとの差を1.086秒に短縮した。セッション終盤では転倒があったものの、総合順位で23番手から21番手へ上げて初日を終えている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行5番手/1分30秒555)

「とくに午前中のセッションは好調でした。午後もとても良かったのですが、最後のタイムアタックのときに2回もイエローフラッグが振られていましたし、最終ラップではミスもしてしまいました。でもそれ以外はとても順調で、とくにミディアム・タイヤを履いたときには非常にいいペースでした。表彰台争いを目指していけると思っていますが、他にも大勢にチャンスがありそうです。明日の天気を見てから作戦を考えます」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合10番手/1分30秒765)

「好調な一日でした。いつもトップ10を目標にしていますが、今日はそれを達成することができました。でも10番手ですから、まだ危険ゾーンにいます。明日もトップ10を確実にするため、さらに前進しなければなりません。そのこと以外は、本当に順調でした。ペースも非常に良かったのですが、FP2のタイムアタックでは、残念ながら思うようなパフォーマンスを発揮できませんでした。タイヤのフィーリングがあまり良くなかったのです。今、原因を確認中ですが、まだ金曜日なので大丈夫でしょう」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「タイGPを好調にスタートすることができました。幸い両セッションともドライ・コンディションに恵まれたので、決勝がドライだった場合の準備としては、いい仕事ができました。ここブリラムでは、いつも好成績を獲得してきましたが、今回は2019年以来3年ぶりですし、競争が激しくなっているのでまったく予想がつきません。コースが混雑していたので、互いに引っ張りあったり、またたくさんのイエローフラッグに阻まれたりしました。それによってクアルタラロ選手とモルビデリ選手はFP2でタイムを更新できませんでした。それでも、ふたりとも総合順位でトップ10に入っていることは大きな成果です。明日のFP3は雨になるかもしれないので、今日のポジションがとても重要になります。もし雨が降れば、明日はレイン・コンディションのフィーリング向上のためにセッションをフルに使います。ここでは天気は予想がつかないので、ウエットになるかもしれない予選と決勝に備えて、雨のフリープラクティスを十分に活用するのです」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

C・クラッチロー選手談(フリー走行総合12番手/1分30秒881)

「理想とはほど遠い状況です。一日の最後に、数年前にひどく骨折した右足首のレントゲン検査を受けることになってしまったのです。強い痛みがありますが、検査の結果は異状なしとのことでした。腫れもありますが、以前に骨折した場所とは少し違うようなので、引き続き足首を休めて、氷で冷やして様子を見るしかなさそうです。FP1は、とても好調でした。タイムアタックでは、もう少しでトップ10に入れるところでしたが、そのラップでミスをしてしまいました。FP2もマシンのフィーリングが良かったのでタイム更新を目指していきましたが、バンク角が深くなり過ぎてしまいました。MotoGPマシンでプッシュしているときには、よくありがちなことです。フィーリングは上々で、ペースも本当に素晴らしく、今回はかなり良いポジションを目指していけると考えています。問題は怪我の程度です。今は肘、背中、身体の大部分を負傷しているのです。チームがいい仕事をしてくれていますし、ここまでの全体的な状況には満足しています。セッションの最後に転倒してしまったことは残念ですが、明日の展開を見守ります」

D・ビンダー選手談(フリー走行総合21番手/1分31秒367)

「ここブリラムに戻ってくることができてうれしいです。このコースをMotoGPマシンで大いにエンジョイしています。午前中のセッションではコースを学ぶことに集中し、1セットのタイヤで、できるだけ多くの周回数を重ねるようにしました。午後のFP2に向けて準備を整え、同時にドライ・コンディションが続くよう祈っていましたが、幸運にも両方とも好天に恵まれました。そしてFP2では大幅にタイムを更新することができたのです。でも最後のアタックで転倒してしまいました。このような終わり方になってしまったのは残念ですが、ここまでの成果には満足しています。このコースでは高いポテンシャルを持っていると感じていますし、明日はさらに何歩か前へ進めることを期待しています」

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