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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 9月25日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦日本GP
■開催日:2022年9月23日(金)フリー走行1結果
■開催地:もてぎ/日本(4.801km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:28度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、ウイーク初日からハイペースを披露

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、フリープラクティス第1セッション序盤から積極的にプッシュ。翌土曜日の天候が不確実なことから、初日から暫定トップ10獲得を目指していった。その結果、クアルタラロは3番手を獲得。モルビデリは序盤でハイペースを見せたものの、終盤のアタック中にイエローフラッグが振られていたためタイムを更新できず、16番手に留まっている。

クアルタラロは前回のアラゴンGPで胸に怪我を負っているが、フリープラクティス第1セッションではそれを少しも感じさせない力強いパフォーマンス。セッション開始早々に3番手に上がり、20分後には1分45秒807を記録してトップに立った。終盤になって全体のペースが上がると一時、後退したが、クアルタラロもすぐさま対応して再び3番手へ。さらに全30ラップ中28ラップ目には最後のハードプッシュを試み、1分44秒558へと更新した。トップとの差はわずか0.049秒だった。

チームメイトのモルビデリも序盤で着実にペースを上げて4番手まで浮上する好調ぶり。アラゴンGP後もチームとともにハードワークを続け、マシンの感触は1週間前よりもさらに良くなっている。徐々にペースが上がるなかでも6番手をキープし、戦いがさらに激しさを増すと、モルビデリもプッシュを強めて1分45秒065へと短縮した。これで一時は5番手まで上がったが、終盤では抑えきれずに後退。また最終走行ではイエローフラッグに阻まれてタイムを更新することができず、トップから0.556秒差の16番手で終えている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、日本GP初日に好タイム記録

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのC・クラッチローとD・ビンダーは、フリープラクティス第1セッションで好調な走りを見せた。

第16戦日本GPのウイーク初日はフリープラクティスが1回のみ。スペインはモーターランド・アラゴンから輸送された荷物をすべてのチームが確実に受け取れるようにするため、フリープラクティスは午後から1セッションのみ行われることとなり、走行時間は75分間に延長された。モビリティリゾートもてぎは一日中、曇りで、コースの一部では小雨が降る状況だったが、プラクティスはほぼドライ・コンディションで行われた。

クラッチローは数週間前に新開発のマシンでテストを行っているが、今週は実際のYZR-M1で走行。セッション序盤からハイスピードを披露し、トップから0.678秒差の17番手で終えた。

チームメイトのビンダーも好調ぶりをアピール。YZR-M1で同コースを走るのは初めてだが、素早く自信をつかむと、クラッチローに0.179秒差と迫る好タイムを記録して18番手につけている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(初日フリー走行3番手/1分44秒558)

「難しい状況でしたが、いい走りができたと思います。ペースは決して悪くなかったのですが、1ラップ目から限界ぎりぎりの走行でした。改善できるところはあまり多くはありませんが、そのなかでもベストを尽くし、良い結果が得られたと思っています。胸の擦り傷がライディングに影響することはありません。初めは少し焼けるような感覚がありましたが、何周か走るうちに慣れて、75分間の長いセッションでも問題はありませんでした。また時差ぼけもほとんどありません。あとはタイヤをどうするか、しっかり分析する必要があります。フロントについてははっきりしているのですが、リアはまだ決まっていません。でもペースはとても良く、私自身の準備は整っています」

F・モルビデリ選手(初日フリー走行16番手/1分45秒065)

「スピードには満足していますが、順位には満足できません。2回目のタイムアタック中にイエローフラッグが振られていたため、ハイペースで走れた周回は1ラップもありませんでした。もっと上へ行けたと思っていましたが、結果は16番手というものでした。それでもセッション中はペース良く走れていましたし、フィーリングも上々でした。このコースのレイアウトは私の最近のライディング・スタイルに合っています。マシンも良い方向へ進んでいるので、そのことがまた私を前進させてくれるのです。これはとても素晴らしく、そして面白い感覚です。2回目のアタックまでは、計画は順調に進んでいたのです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日は1時間15分と長いセッションでした。これを最大限に利用し、タイヤ・オプションやセッティングについて、できるだけ多くのデータを集めようとしました。ふたりとも初めから非常に順調でした。クアルタラロ選手は走行を終えて少し痛みを感じていますが、これは予想できたことです。ライディング中もいくらか不快感があったようですが、ラップタイムからもわかるように、彼はそれにしっかり対処できていました。クアルタラロ選手もモルビデリ選手も決勝用セッティングではいいペースで走れていて、私たちはそのことにとても満足しています。明日、雨が降るかもしれないので、今日は誰もがタイムアタックを試みました。そのなかでモルビデリ選手は非常にアンラッキーで、最後の走行では2度もイエローフラッグにつかまってしまったのです。上位を狙えるペースがあっただけに残念です。明日のFP2がドライ・コンディションになれば、もう一度、Q2を目指すチャンスです」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team
C・クラッチロー選手(初日フリー走行17番手/1分45秒187)

「今日は奇妙な一日でした。午後3時まで待つのは理想的ではありませんが、MotoGPライダー全員が、コースに出るのをただ待ち続けるしかありませんでした。ラップタイムは、最初のセッションとしてはとても良かったと思います。明日は雨が降りそうなので、誰もがトップ10を目指して懸命にプッシュしていました。私自身もいい走りができましたし、チャンスはあったのですが、トップ10に届かず残念です。最終走行ではリアタイヤのフィーリングがあまり良くなかったので苦戦してしまいました。チームはいい仕事をしてくれましたし、全体のパフォーマンスには満足しています。ただブレーキング・ゾーンでやや手間取っているので、ブレーキ性能については、もう少し分析が必要です。明日はドライ・コンディションになることを期待していますが、どうやら難しそうです。全体的に今日はいい仕事ができました。チームに感謝しています」

D・ビンダー選手談(初日フリー走行18番手/1分45秒366)

「セッションのスタートがとても遅く、フリープラクティスが1回だけという奇妙な状況でした。セッション中に小雨が降りましたが、幸いコースはほぼドライのままでした。走行時間が75分間あったので、何度も周回し、コースに慣れることもできました。このコースをMotoGPマシンでエンジョイしており、3年ぶりの開催をうれしく思います。セッション終盤で小さな転倒をしてしまったことは不運でしたが、全体的には非常に順調で、トップに0.8秒差まで近づけたので満足しています。明日がとても楽しみです」

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