MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.16 9月25日 日本
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第16戦日本GP
■開催日:2022年9月23日(金)フリー走行、24日(土)予選、25日(日)決勝
■開催地:もてぎ/日本(4.801km)
CIRCUIT DATA
■開設:1997年
■コース長:4.801km
■サーキットレコードラップ:1分43秒350(2015年:J・ロレンソ)
■サーキットベストラップ:1分43秒790(2014年:J・ロレンソ)
■2019年の優勝者:M・マルケス(ホンダ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、3年ぶりの日本GPに挑む
第15戦アラゴンGPを終えたMonster Energy Yamaha MotoGPはスペインから日本へ向けて出発。第16戦から第19戦までの4大会はアジア・オセアニアが舞台となる「フライアウェイ・レース」で、その1戦目が日本のモビリティリゾートもてぎで開催される。F・クアルタラロとF・モルビデリは、ヤマハのホームGPとなる重要な一戦に意欲を燃やしている。
アラゴンGP決勝で転倒して胸に擦り傷を負ったクアルタラロだが、ファンの応援やヤマハ発動機株式会社本社のエンジニアによるサポートが励みになっている。チャンピオンシップ・ポイントではランキング2位に10ポイント差をつけており、今回も表彰台を目標に臨む。MotoGP出場はこれまでに1度だけで、その2019年には2位を獲得している。
一方のモルビデリはランキング19位に留まっているが、忙しいがやりがいのある「フライアウェイ・レース」を楽しみにしており、ここもてぎで力強い復活を目指す。2016年にはMoto2で3位を獲得。MotoGPには2度出場し、2019年の6位が最高成績となっている。
1997年にテストを目的として建設されたツインリンクもてぎ(現・モビリティリゾートもてぎ)は、1999年に初めての日本GP、翌2000年にはパシフィックGPを開催し、その後も多くのモータースポーツ・ファンを引き付けてきた。2004年には、それまでの鈴鹿サーキットに代わり再びMotoGPがこの地を訪れ、以来、グランプリ開催地としてのステータスを守っている。全長4.8kmのコースに6つの左コーナーと8つの右コーナーが設けられたチャレンジングなレイアウトで、ハード・ブレーキングや加速セクションでは多くのエキサイティングな戦いが展開されてきた。
FP1は金曜日の15:05-16:20。FP2とFP3はそれぞれ土曜日の10:50-11:35と14:25-14:55。予選セッションは同日15:05-15:45に行われる。日曜日には10:40-11:00にウォームアップが予定されており、決勝は15:00にスタートする。
WithU Yamaha RNF MotoGP Team、日本へ向けて出発
WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのD・ビンダーとC・クラッチローは、日本から始まる「フライアウェイ・レース」を楽しみにしている。日本GPは新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で2年にわたり中止されていたこともあり、ビンダー、クラッチローを含むチーム全員が、ここもてぎでの久しぶりのレースに意欲を見せ、ウイークのスタートを心待ちにしている。
第14戦ミサノのレース後半でタイヤの消耗に苦戦したビンダー。第15戦アラゴンではチームとともに改善を目指し、正しい方向へと明らかな前進が見られていた。今回はその上にさらに成果を積み上げることを目標にしながら、Yamaha YZR-M1で初めて臨む日本GPを楽しもうとしている。
一方のクラッチローは先日も同サーキットでテストを行っており、いくらかのアドバンテージを持っている。しかし1年ぶりのレース復帰から2戦目となる今回は、別のマシンに乗ることになる。ヤマハのテストライダーであるクラッチローにとって、ここもてぎは好きなコースのひとつ。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談
「まず初めに、温かい励ましの言葉をかけてくださったファンの皆様にお礼を言いたいと思います。日に日に良くなっており、擦り傷も治り始めています。簡単なことではありませんが、決勝までにできるだけベストの状態を目指し、優勝を狙っていきたいと思っています。どこであろうと、どんな環境であろうと、私は常に100%を尽くしてプッシュしています。今週もそうします」
F・モルビデリ選手談
「アラゴンGPのあと、すぐまた次のレースを走ることで、課題となっている高速コーナーのスピード向上についての取り組みを継続することができます。2019年以来、3年ぶりにようやく日本に戻ってくることができ、うれしく思っています。このコースをいつもエンジョイしてきましたし、今回は3年前のセッティングを2022年型M1用に微調整していく作業にも興味があります」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「日本に到着し、新たなレースウイークのスタートを楽しみに待っているところです。日本GPはヤマハにとってのホームGPであり、非常に重要な大会です。しかも今回は3年間も待たなければならなかったのですから、なおさらです。磐田に本拠地を置くヤマハ本社のエンジニアたち、そして日本のレースファンたちもモーターサイクル・レースに対して大きな情熱を持っています。私たちの帰りを辛抱強く待っていてくれた皆様に、素晴らしいレースで恩返ししたいと思っています」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
C・クラッチロー選手談
「もてぎでのレースは3年ぶりになります。また戻ってくることができ、とてもうれしく思っています。お気に入りのコースですし、日本へ行くのは好きなので、MotoGPがここに戻ることも本当に素晴らしいことです。アラゴンでレースを終えたあと、すぐまたコースに出ることを楽しみにしてきました。そしてここでもまたポジティブにウイークを過ごせることを期待しています。アラゴンの初日から大きく前進できたので、今回も同様に進んでいきたいと思っています」
D・ビンダー選手談
「もてぎへ行くのを非常に楽しみにしています。先週のアラゴンでは少しですが前進することができ、最終的には、その前のミサノと比べて大きく成長できました。今回はその上にさらに積み上げていくことが目標になります。早く日本で走りたいです。もう3年もレースが開催されなかったのですから本当に楽しみです。また、フライアウェイ・レースのスタートとしても期待しています」
R・ラザリ談(チーム創設者・代表)
「ヨーロッパ大陸を離れ、ここもてぎがフライアウェイ・レースのスタート地点となります。Covid19の影響で3年間も訪れることができなかった場所なのでとても楽しみにしています。日本、そしてその次のタイはMotoGP開催地として素晴らしいところです。そのあとは少し空いてオーストラリアとマレーシアへ行きますが、いずれもパンデミック以来、初めてになるので本当に楽しみです」
W・ズィーレンベルグ談(チーム・マネジャー)
「クラッチロー選手はもてぎが大好きなようです。でも今回は台風が近づいていますし、水曜日から作業を始められないことがわかっています。そのため木曜日に組み上げ、金曜日の午前中も同様です。というのも金曜日は午後から1時間15分のフリープラクティスが予定されているだけなのです。このことは、とくにビンダー選手にとっては好ましくない状況です。その一方でクラッチロー選手は数週間前にテストを行っているので、作業を継続して好成績を狙えるよう期待しています」