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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 9月18日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP 第15戦アラゴンGP
■開催日:2022年 9月17日(土)予選結果
■開催地:アラゴン/スペイン(5.077km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:40度
■PP:F・バニャイア(1分46秒069/ドゥカティ)

REPORT

クアルタラロが予選6番手、グリッド2列目から決勝へ

激しい風に見舞われたウイーク2日目。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリはFP3とFP4で、さらなる進化を追求し、予選セッションではそれぞれ6番手と20番手を獲得した。

Q2に出場したクアルタラロは、ほとんどのライダーがピットを離れるのを待ってからスタート。第1セクターと第2セクターではトップタイムを記録するものの、後半ではペースの維持に苦戦した。そのなかでも少しずつ上げて、3ラップ目に1分46秒952へ更新。7番手に浮上してからピットに戻って来た。

最後のアタックは残り4分。しかし第2コーナーで危うく転倒しそうになり記録更新は次のラップへ持ち越しとなってしまう。これにより一時は10番手まで後退していたが、最終ラップで1分46秒802のベストタイムを記録して6番手を獲得。トップとの差は0.733秒だった。

一方、FP3で強風とグリップ不足に悩まされたモルビデリはQ2進出を逃してQ1に出場。トップ2を目指して順調にセッションをスタートし、2ラップ目には1分47秒651を記録して4番手まで浮上した。

しかし全体のペースが上がるなかで10番手に後退。このあとピットに戻り、リアタイヤをソフト・コンパウンドに交換して再度アタックに臨んだが、前半のラップタイムを更新することはできなかった。これによりトップから1.082秒差の10番手でセッションを終了し、決勝は20番グリッドとなっている。

クラッチローとビンダーはグリッド7列目と8列目

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのC・クラッチローとD・ビンダーは、予選セッションでイエローフラッグに阻まれてタイムを更新することができなかった。クラッチローはFP3の終盤で初めての転倒。ビンダーも2度目の転倒があったが、幸いふたりとも怪我は免れている。

ヤマハのテストライダーで今回からシーズン終了までの6戦に出場することとなったクラッチロー。午前中に行われたFP3では前日のタイムを0.578秒更新してトップとの差を1秒以下に縮め、予選セッションのQ1ではさらに0.412秒短縮した。しかし最後のタイムアタックでは他のライダーの転倒によるイエローフラッグが提示されており、それ以上の更新はならなかった。これにより19番グリッドが決定している。

一方のビンダーはFP3の終盤とFP4で転倒。続いて行われたQ1は順調にスタートしたが、トップとの差を詰めることはできず、最後のアタックではイエローフラッグに阻まれてタイムを更新できないまま終了した。Q1で13番手に留まったビンダーは、グリッド8列目から決勝をスタートする。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(予選6番手/1分46秒802)

「コースのなかで、遅れてしまう場所がどこかはわかっています。明日までに変えられるものではありませんが、とにかく100%の力を尽くします。第2コーナーでは危うく転倒しそうになりましたが、これは私のミスでした。そのためラップタイムが伸びませんでしたが、順位に大きく影響したとは思っていません。2ラップ目に記録したベストラップと、おそらくほとんど同じだったでしょう。だから6番手は精一杯の結果なのです。
ペース自体にはとても満足しているだけに残念です。フィーリングも上々で優勝も狙える速さがあると感じていますが、ライバルたちの後方からスタートするとなれば難しい展開になってしまいます」

F・モルビデリ選手談(予選20番手/1分47秒651)

「苦しい一日でした。マシンのポテンシャルを十分に引き出すことができず、とくに高速コーナーで顕著だったのでタイムを伸ばすことができませんでした。FP4のことではありません。FP4はリズムが良かったのですが、最も重要な予選で調子が変わってしまいました。ひたすらハードワークを継続するだけです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日は、とくに予選セッションが厳しい戦いになるだろうと予期していました。それでもFP4では決勝のシミュレーションを行い、クアルタラロ選手はコンスタントに好タイムを維持しながら16ラップを走行しました。グリッド2列目は決して悪い位置ではありません。決勝ではいつもと同様、最初の2ラップまでが非常に重要になるでしょう。一方、モルビデリ選手はここまで、好タイムを絞り出すために必要な信頼感を得られていません。それに加えて予選では集団に飲み込まれて2本目のタイヤを十分に使い切ることができず、またイエローフラッグにも阻まれました。まだウォームアップが残っているので、ここからさらに改善を追求していきます。タイヤについては最初のチョイスを確認済みです。明日は厳しい戦いになりますが、ふたりにいいレースをしてもらえるようなベスト・マシンを準備するため、私たちにできるすべてを尽くします」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

C・クラッチロー選手談(予選19番手/1分47秒541)

「決して調子は悪くありませんでした。ペースは少し上がってきたように感じていますが、残念ながらFP3や予選でそれを活かすことはできませんでした。ちょっとした問題がラップタイム向上を妨げているのです。その一方でポテンシャルが上がってきていることはうれしく思っていますし、やはりコースを走るのは良い気分です。自分自身が昨日より少し強くなったことを感じて、それを楽しんでいるのです。これから6回のレースに出場するのですから、プッシュしていく心構えと競争心を持つ必要があります。FP3終盤では残念ながら転倒してしまいましたが、その原因は完全に理解しています。まだセッティングを変更していないので、明日の決勝に向けてこれから改善に取り組むのを楽しみにしています。ここまでは電子機器のほうをかなり変更してきたので、マシンにはまだ手をつけていなかったのです。今夜、さらに改善できることを期待しています」

D・ビンダー選手談(予選23番手/1分49秒309)

「今日は当初の予定通りにはいきませんでした。FP3は順調にスタートし、前進できたのですが、終盤のタイムアタック中に転倒してしまいました。FP4はタイヤテストに集中していましたが、残念ながらもう一度転倒してしまいました。予選も思い通りには進まず、序盤は自信を持って走ることができず、2度目の走行はイエローフラッグに阻まれました。期待とは違う結果になりましたが、明日はまた別の一日です。ベストを尽くします」

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