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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 9月18日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦アラゴンGP
■開催日:2022年9月16日(金)フリー走行総合結果
■開催地:アラゴン/スペイン(5.077km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度/25度 ■路面温度:26度/41度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、アラゴンGPウイークを順調にスタート

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリがモーターランド・アラゴンでフリープラクティスを開始した。ミサノ・テストで得たデータを再確認しながらアラゴンGP決勝に向けてマシンを準備し、同時にタイムアタックも行って、それぞれ2番手と14番手を獲得している。

FP1でクアルタラロは、ミサノ・テストで試した新型シャシーとセッティング・オプションを別の環境で再確認を行った。タイムアタックは行わなかったものの全20ラップ中5ラップ目に記録した1分49秒085のベストタイムでトップから0.399秒差の8番手につけた。

午後から行われたFP2では序盤で速さをアピール。わずか4ラップで1分47秒873に短縮して3番手に上がり、そのままセッションのほとんどでポジションをキープした。残り7分でリアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて最後のアタックに臨むと、全18ラップ中16ラップ目で1分47秒476に更新してトップに浮上。さらにプッシュを続けたがタイム更新はならず、トップに0.074秒差と迫る2番手で初日を終えた。

チームメイトのモルビデリはウイーク早々にセッティングを見つけ出すことを目標にしていたが、ミサノ・テストからのテスト項目も多かったため、優先順位をつけながら進めていくこととなった。そして初めにデータ収集を完了し、そのあとペースアップのためのセッティング作業に移行。最終的には全14ラップを走行し、その12ラップ目で1分49秒088のベストタイムを記録してトップから0.402秒差の9番手でセッションを終了した。

FP2では全体的なパフォーマンス向上を目指して多くの周回を走行。終盤でミニアタックを行い、全17ラップ中15ラップ目に1分48秒002へと更新して12番手につけた。しかしその後も全体のペースは上がり、タイムが非常に接近していたため14番手に後退。トップとの差は0.600秒だった。

クラッチローが復帰、ビンダーもアラゴンに素早く適応

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamはD・ビンダーのチームメイトとしてC・クラッチローを迎え、新たなスタートを切った。ヤマハのテストライダーであるクラッチローはシーズンの残り6戦に出場することとなっており、チームに新鮮な空気を吹き込む存在となる。

FP1でクラッチローは、トップから0.706秒差の16番手。午後からのFP2では0.861秒も更新したが、総合順位では19番手に後退して初日を終えた。

一方のビンダーは難しいコースを素早く攻略。FP1はトップから1.684秒差の24番手だったが、FP2では1.752秒更新し、ベテランのクラッチローに0.087秒差まで迫って20番手に浮上している。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行2番手/1分47秒476)

「プラクティス・セッショでは、たいてい、テストとは違う結果が出てくるものです。でも今日はフィーリングが良く自信をもって走ることができました。これが決勝でどのようになるか見る必要があります。ペースが素晴らしく、非常に強いと感じているので、明日もまたいい一日になることを期待しています。午前と午後で繰り返しシャシーのテストを行いました。今日の最速タイムはニューシャシーで記録したものですが、どのシャシーもよく機能しているので両セッションでペース良く走ることができました」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合14番手/1分48秒002)

「ニューシャシーはとてもいいです。ミサノでもアラゴンでも気に入った利点が感じられたので、今週はこれを使い続けることになると思います。マシンを楽に素早くターンさせられるようになり、おかげでコーナリングが少し良くなっています。このことがとても重要です。午前中は順調で、ユーズド・タイヤでトップ10に入ることができました。フィーリングが非常に素晴らしく、多くの部分でマージンも残していました。しかし午後になると何かが変わってしまいました。フィーリングがつかめなくなり、タイムアタックでは何もできない状態だったのです。ソフト・タイヤのおかげでタイムは更新しましたが、本当ならもっと上げられたはずです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日のプラクティス・セッションには満足しています。ここアラゴンは私たちにとって難しいコースで、午前中のFP1ではアスファルトの影響もありグリップ不足がありましたが、午後になるとコンディションが良くなり、ペースが上がりタイムアタックも好調でした。また、ミサノ・テストで初めて試した新型シャシーも順調でした。ふたりともこのニューシャシーで最速タイムを記録しています。すでに来年のことを考え始めており、こうしたテストは、正しい方向へ進むための重要な一歩です。決勝で使うタイヤについては、ほぼ決まっていますが、まだ早い段階です。今回も戦いは非常に接近しているので、私たちとしては状況をしっかり把握しながらパフォーマンス向上だけに集中していきます」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

C・クラッチロー選手談(フリー走行総合19番手/1分48秒531)

「WithU Yamaha RNF MotoGP Teamに加わり、レースに復帰できたことをとてもうれしく思います。チームとして、いい仕事ができましたし、ポジティブな前進が見られました。マシンに大きな変更は加えませんでしたが、決勝に向けていくつかの要素を解消することができました。テストライダーからレーサーへと考え方を変えるのが面白い感覚で、今日は楽しんで走ることができました。でも一日を終えた今、ラップタイムを十分に上げられかったことは残念に思っています。ブレーキに少し不具合がありマシンをうまく止めることができなかったのですが、問題はわかっているので明日は改善できると思います。全体的には、いい一日を過ごすことができました。レーシング・コースに戻ってきて、チームとともに仕事に取り組めたことをとてもうれしく思っています。明日以降も楽しみです」

D・ビンダー選手談(フリー走行総合20番手/1分48秒618)

「今日は順調な一日でした。ミサノ・テストで取り組んだ小さなことがすべて、ここでも活かされているように感じました。FP1からFP2で大きく前進し、MotoGPマシンでコースをエンジョイできました。そして明日もこの調子で作業を継続し、トップとの差をもっと縮めていきたいと思っています。今日は1.2秒差でしたが、これは金曜日時点で最も小さい差なので満足しています」

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