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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 9月18日 アラゴン

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦アラゴンGP
■開催日:2022年9月16日(金)フリー走行、17日(土)予選、18日(日)決勝
■開催地:アラゴン/スペイン(5.077km)

CIRCUIT DATA

■開設:2009年
■コース長:5.077km
■サーキットレコードラップ:1分46秒322(2021年:F・バニャイア)
■サーキットベストラップ:1分48秒089(2020年:F・モルビデリ)
■2021年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、第15戦アラゴンGPへ

ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで行われた公式テストを成功裏に終えたMonster Energy Yamaha MotoGP。数日間の休養のあと、士気を高めて第15戦アラゴンGPに挑む。ここから第17戦までは3週連続の戦いとなる。

第14戦終了時点で30ポイントをリードしてランキングトップをキープしているF・クアルタラロ。ここアラゴンでは2019年の5位が最高で、今回も厳しい戦いを予想しているが、勝利をつかみトップポジションを維持しようとする意欲は今までにないほど高まっている。

チームメイトのF・モルビデリはミサノ・テストを通じてYZR-M1のセッティングを自分仕様に調整しており、アラゴンでもその成果を発揮できるよう期待している。同サーキットでは2020年に優勝するなど好相性。今回はポイント獲得を目標に、ランキング19位からの上昇を目指している。

モーターランド・アラゴンでMotoGPが開催されるようになったのは2010年。バルセロナから車で約2時間、アルカニスの町にほど近い場所に位置している。ライダーからもファンからも愛されるサーキットとして同年、IRTAのベスト・グランプリ・オブ・ザ・イヤーを受賞。全長5.1kmの高速コースに10の左コーナーと7つの右コーナー、968mのロングストレートが設けられている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、アラゴンで新たなスタート

ホームGPでの引退を決意したA・ドビツィオーゾが第14戦サンマリノGPを最後にグランプリを去ったあと、WithU Yamaha RNF MotoGP Teamは、D・ビンダーのチームメイトとしてC・クラッチローを迎えて新たなスタートを切ることとなった。

ビンダーは前回ミサノで21番グリッドから順調に挽回して一時はポイント圏内を走行していたが、終盤でペースが上がらなくなり16位。その後、同サーキットで行われた2日間のテストでは、おもにこの問題に取り組み、モーターランド・アラゴンでの戦いに備えてきた。ビンダーはヨーロッパ・ラウンド開催中、ここからほど近い場所に住んでいることから、第2のホームGPと言える。

一方、ヤマハのテストライダーで、今回からドビツィオーゾに代わりMotoGPに出場することとなったクラッチロー。今シーズンはすでに何度かテストを行っているが、ここで実践に復帰し、レースを楽しみ、そして何よりも、シーズン最後の6戦の中でマシンの開発を進めることでヤマハの後押しをしようとしている。

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談

「アラゴンGPはシーズンで最も厳しい戦いになると思っています。それでも私は十分に集中しており、いいレースを期待しています。これまでは5位が最高でしたが、今年は強さを発揮し、素晴らしいレースをして、自分たちを誇れるようにしたいと思っています」

F・モルビデリ選手談

「前回のミサノまで順調に調子を上げてきて、そのあとに行われたテストも引き続き好調でした。とてもポジティブな足跡をたどってきたわけですが、ミサノの決勝では不運に見舞われてしまいました。今週、私たちはもう一度、挑戦します。アラゴンでは2020年に優勝して良い思い出があります。戦いは厳しいですが、このコースで好結果を出せることはすでに証明されているのです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「ミサノ・テストを順調に終えることができ、モチベーションが非常に高まっています。これからシーズン終盤戦に臨むにあたり、チームの雰囲気が良くなっていることは、とても重要な要素です。ここから3週間連続の'トリプル・ヘッダー'となり、アラゴンのあとはアジアへ、さらにそのあとはオーストラリアへと向かいます。アラゴンは伝統的に、私たちにとって楽なサーキットではありませんが、同様にあまり相性の良くないシュピールベルクでも、クアルタラロ選手は2位を獲得するだけの力を持っています。モルビデリ選手は2020年にヤマハのサテライト・チームから出場して優勝を果たしています。厳しい戦いを予想していますが、同時に、どこまでやれるか非常に興味を持って見ています。私たちはいつものように、上位を目指していくだけです」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

D・ビンダー選手談

「今週末のアラゴンGPを本当に楽しみにしています! ミサノのテストでいい成果があったので、アラゴンでもそれらがしっかり機能し、さらにフィーリング向上を目指せるかどうか確認したのです。モーターランド・アラゴンではいつもライディングをエンジョイしてきたので、今年もとても楽しみです」

C・クラッチロー選手談

「昨シーズンはWithU Yamaha RNF MotoGP Teamから何度かレースに出場しましたが、そこにまた加わることになり、とても楽しみです。チームには知り合いも多くいるので、今回から最終戦までの6戦をともに戦えることをうれしく思います。アラゴンはMotoGPで何度も走っていて、よくわかっていますし、1年ぶりの最高峰クラス出場になるので楽しみです。復帰戦での活躍が簡単でないことは間違いありませんが、だからと言って100%を注がないということにはなりません。チームとヤマハのスピリッツがあれば、何よりもまずレースを楽しみ、うまくいけば好成績を目指し、チームとして戦いをエンジョイしながら終盤戦を良い形で締めくくることができると信じています」

R・ラザリ談(チーム創設者・代表)

「この第15戦を皮切りに3連戦となり、アラゴンのあとは日本、タイとヨーロッパ大陸を離れた'フライアウェイ・レース'が続きます。日本のもてぎとタイのブリラムは、コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で2年間行われなかったので、3年ぶりの訪問を楽しみにしています。とくにビンダー選手を含むルーキー勢にとっては良い機会になるでしょう。
もちろん、ドビツィオーゾ選手の引退を受けクラッチロー選手がチームに復帰することが今週のハイライトです。私たちは彼の復帰を心から歓迎しています。その豊富な経験がチームクルーに良い影響を及ぼし、できればポイントをもたらし、ビンダー選手を導き、そして何よりもヤマハのためにM1の開発を続けてくれることを期待しています。チームにとって長い3週間になりますが、私たちはそれを非常に楽しみにしており、スタートが待ちきれない気持ちです」

W・ズィーレンベルグ談(チーム・マネジャー)

「'フライアウェイ・レース'はチームにとって非常に厳しい戦いで、今回のアラゴンはヨーロッパ大陸を離れる前の最後の大会になります。私たちは過去にここでいいパフォーマンスをしたことがありますが、ロングストレートが特徴的なコースはヤマハとの相性は決して良いとは言えず、やはり厳しい展開を強いられることになると思っています。それでも今回はクラッチロー選手が戻って来てくれますし、彼がこの2年間、ヤマハのテストライダーとして学んだことを見せてもらういい機会です。また、彼のクルー・チーフとしてシルバーノ・ガルブセラが加わります。彼のことはもう何年も前から知っているので、ふたりがどのように緊密に連携し合っているのかにも興味があります。
ビンダー選手については、アラゴンもまたM1で走るのは初めてです。短時間のプラクティスのなかで学び、前回のミサノと同じようなことを試さなければなりません。前回はとても好調で、1分33秒台で20ラップを走り切ったのは素晴らしかったと思います。ラスト6ラップは苦戦を強いられたので、私たちはミサノ・テストのなかで、終盤のパフォーマンス向上を課題として取り組みました。彼はコンスタントに速く、マシン・コントロールも上達していました。そのときのセッティングをアラゴンでも使えるかが、とても楽しみです」

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