MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.14 9月4日 サンマリノ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第14戦サンマリノGP
■開催日:2022年9月2日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ミサノ/イタリア(4.226km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度/27度 ■路面温度:25度/43度
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、
フリープラクティス初日にダブル・トップ10
今季2回目となるホームレースに臨むMonster Energy Yamaha MotoGP。そのフリープラクティス初日、F・クアルタラロとF・モルビデリはドライ・コンディションのセッティング作業に取り組み、クアルタラロは両セッションの多くの時間帯でトップをキープしたあと総合5番手で終了。モルビデリは第1セッションの17番手から第2セッションでは10番手にジャンプアップした。
曇り空の下でスタートしたフリープラクティス第1セッション、クアルタラロは序盤から自信に満ちた走りを見せた。常に3番手以上を維持し、その後1分33秒075を記録してトップに浮上。通常のロングランを続けながら、さらに1分33秒069、1分32秒968と次々に更新していった。そして最終ラップとなる23ラップ目で1分32秒313のベストタイムを記録、2番手以下に0.224秒差をつけてトップでセッションを終えた。
第2セッションも早々にトップに立ったが、頭上の雲が去り太陽が姿を見せると戦いもヒートアップしていく。そのなかでも終盤までトップをキープしていたクアルタラロだが、最後のタイムアタックが始まると順位が目まぐるしく変化した。最終ラップの21ラップ目で1分31秒843へと更新したクアルタラロは、トップから0.326秒差の総合5番手で初日を終えている。
一方、ホームGPに臨むモルビデリは第1セッションからハードプッシュを見せ、中盤はトップ10に迫る好調ぶり。しかし前日の激しい雨の影響で路面が滑りやすくなっていたため何度かマシンを振られる場面もあり、終盤は徐々に順位を下げた。全24ラップを走行し、13ラップ目に1分33秒562のベストタイムを記録。トップから1.249秒差の17番手でセッションを終了した。
午後は路面グリップが向上し、第2セッション序盤からスピードを増していったが、全体のペースが上がるとQ2進出は難しい状況。セッティング作業の成果を試すべく最後の5分に賭けたモルビデリは、ハードプッシュを続けて最終ラップの18ラップ目で1分32秒242へ更新。これでセッション10番手、総合順位でもトップ10を獲得した。トップとの差は0.725秒まで縮まっている。
ドビツィオーゾ、グランプリ最後の戦いをスタート
WithU Yamaha RNF MotoGP Teamにとって重要なレースウイークが、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでスタートした。MotoGPライダーとして最後のレースを迎えるA・ドビツィオーゾは心身ともに充実し、コース上でのアクションに完全に集中している。
フリープラクティス第1セッションではトップに1秒強差の16番手。第2セッションでは第1セッションのタイムを0.541秒短縮したが、総合順位では20番手に後退した。トップとの差は0.652秒まで縮まっている。
チームメイトのD・ビンダーはYZR-M1でのライディングを学びながら両セッション24番手。順位は思うように上がらなかったが、第2セッションでは第1セッションのタイムを1.228秒更新しており、トップとの差も大幅に縮めている。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合5番手/1分31秒843)
「とてもうれしいです! ユーズドのミディアム・タイヤで1分31秒8が出ていて、これはソフト・タイヤの記録と同等です。明日はさらに前進できると確信しています。目標は可能な限り上の順位を目指して戦うことです。トップを獲得できなかったことはあまり気にしていませんが、第2セッションでソフト・タイヤのポテンシャルを十分に感じられなかったことは残念に思っています。明日に向けて最も重要なのは直接Q2に進出することです。明日、もし雨が降った場合でもダメージを最小限に抑えることができますからね。でも今年は去年よりずっと、マシンも私自身もウエットの走りが良くなっていますから、ウエットでもドライでも問題ではありません」
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合10番手/1分32秒242)
「私たちにとっては良い一日になりました。午前中のセッションから非常にフィーリングが良く、午後は、とくにソフト・タイヤでいい走りができました。着実に前進しています。今は時折、マシンの素晴らしいポテンシャルを引き出せるようになっているので、この方向性を維持して前進し続けたいと思っています。この状態をさらに改善し、強化していけるようがんばります」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「全体的には好調な一日でした。ファビオ(クアルタラロ)は明らかに、初めからスピードもペースも素晴らしく、マシンはすでに出来上がっているように見えます。さらに改善できる部分はどこかを観察する段階に入っていて、マージンがあるのです。フランコ(モルビデリ)にとってはホームGPなので、何よりも良いレースウイークを過ごしてもらいたいと願っています。第2セッションでは第1セッションのタイムを大幅に更新してトップ10を獲得しました。すべてにおいて好調なスタートを切ることができたと思っていますが、ここミサノではいつもタイムが接近していることも事実です。明日の第3セッションはドライ・コンディションになりそうなのでQ2進出の戦いはまだ終わっていません。明日の朝、もう一度、最高の戦いをして、ふたり揃ってもう一度トップ10に入り、できるだけ高いスタート・ポジションを獲得できるよう期待しています」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合20番手/1分32秒849)
「午後のセッションで、フロントサスペンションのフィーリングが変わり、とても良くなりました。ラップタイムはまずまずでしたが、タイムアタックではフロントにミディアム・タイヤを履いて、あまり良い感触を得られず、思うようにプッシュすることができませんでした。明日はおそらく、もう少し気温が下がるなかで、ハード・タイヤをうまく使えるかどうかが鍵になると思っています」
D・ビンダー選手談(フリー走行総合24番手/1分33秒608)
「ミサノの初日が無事に終わりました。ここはタイトコーナーが多く、かなり狭いコースです。攻略には難しさを感じましたが、フリープラクティス第2セッションでは少し前進することができました。終盤にはリズムをつかめるようになり、ゆっくりですが確実に、攻略法を理解できるようになりました。今夜は、明日もまた前進できるのを楽しみにしながら眠りたいと思っています」