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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 8月21日 オーストリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦オーストリアGP
■開催日:2022年8月20日(土)予選結果
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.348km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:27度
■PP:E・バスティアニーニ(1分28秒772/ドゥカティ)

REPORT

F・クアルタラロは予選5番手

シュピールベルク・サーキットは灰色の雨雲に覆われていたものの、午後から行われたQ1とQ2はいずれもドライ・コンディション。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは、Q2で何度も好タイムを記録しながら5番手を獲得。チームメイトのF・モルビデリはQ1に出場し、Q2進出を狙ったがかなわずグリッド16番手が決定している。

クアルタラロはほとんどのライダーがピットレーンを離れるのを待ってからセッションをスタート。最初のトライはコースのショートカットがあったためにキャンセルとなり、2度目のアタックで1分29秒276を記録した。この時点でトップから0.378秒差の5番手につけ、次のトライではタイムを更新できないままピットに戻りタイヤ交換を行った。

残り5分で2度目の走行を開始すると、最初のラップではミスがあり7番手へ後退。しかし次のトライでタイムを更新し、再び5番手に浮上した。その後は一時、6番手に後退することもあったものの、最終ラップの8周目で1分29秒003のベストタイムを記録して5番手を獲得している。

一方のモルビデリはQ1の最初のラップでミスがあったが、2ラップ目には1分30秒134を記録して5番手に浮上。次のトライでは十分にペースを上げられずに8番手まで後退し、Q2進出の条件となるトップ2から0.7秒離されてしまった。

ここでタイヤを新品に交換し、残り6分強でコースへ復帰。依然として8番手に留まっていたが、懸命のプッシュで1分29秒978へ更新して6番手。続く2ラップはタイム更新ならず、最終ラップにすべてを賭けることとなった。全体のペースがさらに上がるなかでモルビデリもハードプッシュを続け、第2セクターではトップタイムも記録する速さを披露。そして1分29秒540へと更新してトップに0.309秒差まで近づいたが、順位を上げることはできなかった。この結果、決勝グリッドは16番手となっている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、グリッド7列目を確保

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーは、それぞれ19番手と21番手を獲得。ともにグリッド7列目から決勝をスタートする。

予選セッションはドライ・コンディションで行われ、ドビツィオーゾとビンダーは前日のタイムを更新してグリッド7列目を確保した。

午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで、ドビツィオーゾは前日の記録を0.794秒更新。第4セッションでは終盤で転倒もあり、またQ1でもタイムを更新することはできなかったが、9番手を獲得してグリッド19位を決定している。

一方、セッションごとに手応えをつかみ調子を上げてきたビンダーは、フリープラクティス第3セッションで前日のタイムを1.103秒更新する成長ぶり。Q1ではさらに0.144秒短縮し、上位との差を縮めている。最終的にはドビツィオーゾから0.243秒差の11番手となり、この結果、グリッド21番手を獲得している。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選5番手/1分29秒003)

「グリッド・ポジションには満足していませんが、それよりも、私自身が100%を尽くしたという気持ちのほうが重要です。生涯最高の1ラップができたとすれば、2列目でなく1列目を勝ち取りたいと思うのが普通でしょう。しかし、28ラップを連続で走るなら状況は異なります。明日の決勝が楽な戦いでないことは、もちろんよくわかっています。完璧なスタート、完璧なオープニング・ラップ、そしてタイヤ温存のための巧みな技。すべてが条件になるのです。厳しい状況ですが、特定の目標を定めるのではなく、できる限り上を目指していきます」

F・モルビデリ選手談(予選16番手/1分29秒540)

「良かったと思います。常に進歩し続けていて、このことをポジティブに受け止めています。Q1ではQ2進出に近づくことができました。これが進歩なのです。楽しんで走れていますし、とくに予選セッションはとても良かったと思います。フリープラクティス第4セッションと比べても格段に良くなっていて、このようなことはあり得るのです。ですから、とにかく前進し続けます。今日の結果は励みになりました」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「私たちにとってシュピールベルクは簡単なコースではありません。今日の予選も大変、厳しいものになりました。ファビオ(クアルタラロ)は本当に全力をかけて、強い決意を持って走っていました。最大限までプッシュしてフロントローを狙っていたのですが、2列目に終わってしまいました。フランキー(モルビデリ)は、ここ数戦のなかで最もいい走りをしていました。彼自身が望むポジションにはまだ届きませんが、マシンに対する信頼感が少しずつ育ってきていることがわかります。チームとしては、明日のウォームアップ・セッションでさらに前進を目指します。グリッド後方からのスタートなので厳しい戦いになりますが、28ラップのレースでは挽回のチャンスがあります。20分間のウォームアップ・セッションでセッティングにさらに磨きをかけ、決勝に備えます。昨年同様、天候が大きく影響する大会になりそうです」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談(予選19番手/1分30秒085)

「予選セッションが始まる数分前に転倒してしまったことは不運でした。このことでフィーリングや自信に少なからず影響がありました。さらにはマシンも替えなければならなくなり、こちらにはその準備がなかったため、これまで積み上げてきた成果を十分に活用することができなくなってしまいました。一所懸命にトライしたのですが、好タイムに結び付けることはできませんでした。ここまで少しずつペースが上がってきていただけに残念です。でも今回は28ラップと長い戦いになるので、まずはセッティングをしっかり決めて展開を見守ります」

D・ビンダー選手談(予選21番手/1分30秒328)

「今日はとても良かったと思います。午前中のフリープラクティス第3セッションはとてもフィーリングが良く、大きく前進することができました。第4セッションは決勝と同様のコンディションで決勝用タイヤを装着し、かなりいいペースで走ることができました。予選では本当はタイムをもう少し縮めたかったですが、それでもすでに短縮は実現できています。全体的に満足しており、自信を持って気持ちよく乗れていて、正しい方向へと前進できていると感じています。明日が楽しみです。いいレースになるよう期待しています」

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