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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.13 8月21日 オーストリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第13戦オーストリアGP
■開催日:2022年8月19日(金)フリー走行総合結果
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.348km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面温度:28度

REPORT

フリープラクティス初日、クアルタラロは4番手

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリはシュピールベルク・サーキットでフリープラクティスに臨んだ。両セッションともドライとウエットが混在する難しいコンディションのなか、クアルタラロは新たに設けられたシケインの感触を確かめながら多くの周回を重ねて総合4番手を獲得。モルビデリも着実な前進を見せていたが、第2セッション終盤のアタックで17番手に留まっている。

フリープラクティス第1セッションは終盤で路面が乾き、タイムアタックに適したコンディションとなった。第2セッション、第3セッションでの天候悪化の可能性も考慮し、クアルタラロはQ2進出の条件となるトップ10を目指してペースアップ。フロントにソフト・コンパウンド、リアにミディアム・コンパウンドを装着してタイムアタックを行い、全21中の最終ラップで1分31秒773を記録して、トップから1.017秒差の5番手を獲得した。

しかし第2セッションもドライ・コンディションが続いたため、クアルタラロはこのチャンスを最大限に活用。序盤で1分30秒285まで更新するとトップに浮上し、そのまま多くの時間帯でポジションをキープした。最後の10分で全体のタイムアタックが激化するころ再び雨が降り出したが、全21ラップ中20ラップ目には1分29秒877へと短縮し、トップに0.04秒差と迫る4番手を獲得している。

チームメイトのモルビデリも第1セッションからハードプッシュを行った。そのなかで何度もトップ10のタイムを記録していたが、最終的には16ラップ目に記録した1分32秒488で15番手。トップとの差は1.732秒だった。

フリープラクティス第2セッションでも最初の35分間のドライ・コンディションでは好調ぶりを披露。9ラップ目に1分30秒665まで短縮してトップ10に入り、終盤まで8番手をキープした。Q2進出のためにこのポジションを守り切りたいところだったが、リアタイヤをソフト・コンパウンドに交換したあとあまりペースが上がらず徐々に後退。全22ラップ中21ラップ目で1分30秒617のベストタイムを記録したものの17番手に留まった。トップとの差は0.780秒に縮まっている。

ドビツィオーゾが18番手

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーはフリープラクティスに臨み、トップとの差を縮めている。

開始前ににわか雨がコースを襲い、ウエット・コンディションでスタートした第1セッション。その後、次第に路面が乾き始め、最後の15分間はスリック・タイヤに履き替えてアタックを行った。第2セッションはドライ・コンディションが維持された。

ここシュピールベルクで表彰台獲得の経験もあるドビツィオーゾは、第1セッションで10番手と絶好調。第2セッションではさらに1.368秒も短縮したが、順位では18番手へ後退した。トップとの差は0.802秒まで縮まっている。

一方のビンダーは、新設シケインのみならずコース全体をYZR-M1で初走行。変わりやすい気象条件も加わり苦戦を強いられたものの、第2セッションでは第1セッションのタイムを3.497秒短縮。トップとの差も1.738秒まで縮めている。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合4番手/1分29秒877)

「ペースは順調でしたが、好タイムが出たのは単独走行のときだけで、集団のなかに入ってしまうと状況は違っていました。イエローフラッグが何度も出されたこともあり、全体的にスムースではありませんでした。今日のファステスト・タイムは、リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてから3~4ラップ目で記録したものなので、本来はもう少し伸ばせるはずです。セクター1にできた新しいシケインはとても良いと思います。実際に走ってみると、歩いて確認したときよりもずっと小さく感じるのですが、それでも私たちにとっては問題ありませんし、これによっていくらか簡単になったことは良かったと思います。私は限界ぎりぎりで走っています。限界ぎりぎりまで自分を追い込んでいます。決して楽ではありませんが、確かなポテンシャルを持っていると感じています」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合17番手/1分30秒617)

「今日はとても順調でした。決勝ではおそらくハード・コンパウンドを使わなければならないと思いますが、今日はミディアム・タイヤで好感触をつかむことができ、ペースもかなり上がっていました。ソフト・タイヤでは同様のレベルに到達できませんでしたが、明日以降、改善していきたいと思います。明日もがんばります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「誰もが同じ状況だったと思いますが、午前中のセッションに何を期待すべきか、はっきりした目標が立てられませんでした。ライダーたちはまず、新しいシケインに慣れなければなりませんでしたし、それ以上にコンディションの変化に悩まされることになったからです。第2セッションが雨になってしまうかもしれないという不安があったので、誰もが第1セッションからプッシュしていきました。でも結局は、ドライが続いたのです。
シケインの新設は良い判断だったと感じています。ライダーの安全性が向上しています。

ファビオ(クアルタラロ)とフランキー(モルビデリ)は第2セッション序盤からペースアップを図り、多くの時間帯でトップ10を維持していました。Q2進出のためのポジションを守りながら、同時にふたりの全体的な進化に満足していました。
ファビオは気持ちよく乗れていて、いつものようにハイペースとハイスピードを見せてくれました。常にトップタイムを記録していてポテンシャルは十分です。
フランキーもまた、今回は今まで以上に自信を持って乗れているように見えます。これはとても重要なことで、とくにここシュピールベルクのように、理論上はヤマハのマシンに適さない場所では大切なことです」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合18番手/1分30秒639)

「午前中のセッションでは良いフィーリングをつかむことができました。コースは少し難しいですが、感触はとても良かったのです。午後はセッティング面で前進が見られました。それはとても良かったのですが、ラップタイムではアタック中に何度もミスをしてしまったり、またセッティングを試したいという気持ちもあったりしてフルポテンシャルを引き出すことはできませんでした。そのためフロントにハード・コンパウンドを装着する時間がなくなってしまいました。でも現時点ではこれがベスト・オプションだと思っています。他のサーキットよりも自信を持って走れているので、明日はまた一歩、前進できると思います。ライバルたちの動向も見ていかなければなりません」

D・ビンダー選手談(フリー走行総合24番手/1分31秒575)

「コンディション変化が激しく、第1セッションはウエットで始まって少しずつ乾き、最後はスリックに履き替えての冒険になりました。新しいシケインは素晴らしいと思います。かなりトリッキーで、このコースのレイアウトに一定の何かを付け加えてくれました。午後のセッションは幸運にもフル・ドライで行われ、第1セッションから大きく前進することができました。今日の展開には全体的にとても満足していますし、明日もまた前進を目指し、トップに近づいていきたいと思っています」

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