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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月7日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦イギリスGP
■開催日:2022年8月6日(土)予選結果
■開催地:シルバーストン/イギリス(5.902km)
■コースコンディション:ウエット-ドライ
■気温:22度 ■路面温度:44度
■PP:J・ザルコ(1分57秒767/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、イギリスGP予選で4番手と20番手

シルバーストーン・サーキットに詰めかけた大勢の観客が息をのむほどの、非常に熾烈な競り合いとなったイギリスGP予選セッション。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、それぞれQ2とQ1でトップを目指して全力の走りを見せたが、どちらも十分に目標を達成することはできずに4番手と20番手となっている。

クアルタラロの目標ははっきりしていた。Q2の開始早々からフロントローを目指してペースを上げ、1ラップ目で1分58秒259を記録していきなりトップに浮上。次のラップではタイムを更新できず、ピットに戻りタイヤを新品に履き替えた。残り4分半で復帰した時点で依然としてトップ・ポジションを維持していたが、その差はわずか0.001秒。バトルはますます激しさを増し、多くのライダーが次々にベストタイムを更新していった。クアルタラロは全7ラップ中6ラップ目で1分57秒938に更新したが3番手に留まり、チェッカーフラッグ提示後にはもうひとつ下げた。僅差でフロントローを逃し、決勝は2列目からのスタート。トップとの差は0.171秒だった。

一方、Q1に出場したモルビデリは3ラップ目に1分59秒390を記録して一時トップに浮上。セッション開始から6分半を過ぎたところで、3番手を維持してピットに戻って来た。素早くピット作業を終え、2回目の走行を開始した時点で2番手との差は0.229秒。これを詰めるべく懸命にペースアップを図るが、ラップタイムを更新することはできずに10番手に後退してセッションを終了した。この結果、決勝グリッドは20番手となっている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Teamは厳しい状況に直面

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのD・ビンダーとA・ドビツィオーゾは、ともにグリッド8列目からのスタートが決定した。ふたりとも前日のタイムを更新したものの、予選セッションでは集団に阻まれるなど思うような走りができなかった。

ビンダーは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで前日のタイムを0.889秒更新。さらに上位との差を詰めていこうとトライし続けるなかで、午後からの第4セッションでは2回目となる転倒を喫した。Q1開始までにあまり時間はなかったが復帰し、さらに2分00秒台の壁を初めて破って1分59秒931の自己ベストを記録。しかし順位を上げることはできず、グリッド23番手となっている。

チームメイトのドビツィオーゾはフリープラクティス第3セッションで1分59秒240を記録し、さらにペースアップを目指していった。その後は前方集団に阻まれて思うような走りはできなかったものの、総合順位では前日の19番手から17番手へと上げている。しかしQ1でも集団の真ん中に飲み込まれてしまった結果、再びこのタイムに到達することはできずセッションを14番手で終了。ビンダーとともに8列目からのスタートが決定した。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選4番手/1分57秒938)

「見ての通りの結果です。予選セッションでは今シーズン一番の走りだったと思っていて、これ以上のことはできません。最大限を尽くしたのです。自分自身のペースに満足し、4番手という結果にも納得しています。アレイシ(エスパルガロ)と中上が転倒してイエローフラッグが振られていたときはラップを完遂することはできませんでしたが、全ラップで1分59秒台が出ていたはずなので素晴らしい成果だと思います。コースは昨年より格段に良くなり、安定性が増しています。優勝を狙うだけの十分なペースを持っていると思っていますが、ロングラップ・ペナルティもあるので結果がどうなるかはわかりません。少なくともペースではトップにいますし、マシンのフィーリングは非常に良好です」

F・モルビデリ選手談(予選20番手/1分59秒390)

「午前中のフリープラクティス第3セッションはいつもより好調でした。午後の予選でも、最初のアタックは同様にとても好調だったのです。しかし2回目の走行に入るとフロントタイヤが言うことを聞いてくれず、ライバルたちがペースを上げるなかで私はタイムを更新することができませんでした。気づいたときには大きく離されてしいたのです。問題はやはり、ブレーキングです。ブレーキをかなり遅らせなければならないのですが、今はそれができません。それでも、また繰り返しになりますが、私たちは根気よく作業を続け、追求し続け、ポジティブな姿勢を維持し続けるだけです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日も良い一日ではありましたが、予選結果についてはもう少し上を期待していました。ファビオ(クアルタラロ)のハイペースとハイスピードは明らかで、マシンのフィーリングもセッションごとに良くなっています。しかし最終的には、わずか0.007秒差で、目標にしていたフロントローを逃してしまいました。明日の決勝ではロングラップ・ペナルティも受けなければならず、そのことを考えれば4番手は残念な結果ではありますが、私たちは彼の力を信じています。ロングラップ・ペナルティの練習も繰り返し行っていたので、何をすべきかは彼自身がよく知っているはずです。フランコ(モルビデリ)も今日は午前中のセッションで素晴らしい走りを見せてくれました。Q1の最初の走行も同様に好調でしたが、2回目の走行ではタイムを更新することができませんでした。チームとしてのほとんどの仕事は完了しており、タイヤもすでに決めています。決勝への準備は整っているのですが、ウォームアップ・セッションでもう一度、最終調整を行う予定です」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team
D・ビンダー選手談(予選23番手/1分59秒931)

「昨日からまた一歩、前進できたと思っています。セッションごとに約1秒ずつ更新しているのです。しかしながら、昨日のフリープラクティス第2セッションの転倒以降は1セッションずつ遅れている感じで、昨日のミスのツケを今、払っているような状態です。それでもセッションごとにフィーリングが向上し、スピードが増し、トップとの差も縮まっていて、ゆっくりですが確実に良くなっています。予選はあまりうまくいきませんでしたが、少なくとも前進し続けていて、方向性も見えてきて決勝への準備は整っています」

A・ドビツィオーゾ選手談(予選24番手/2分00秒232)

「午後の第4セッションでは決勝を想定してユーズドタイヤを使用し、決勝後半の状態を理解するための良い練習ができました。しかし予選ではコース上がとても混乱していて、まったくスムースな走りができず、ラップタイムを上げられないまま終わってしまいました。少しでもグリッドを上げておきたかったので非常に残念な結果ですが、このコースはオーバーテイクが可能ですし、レースは長く、ペースもいいので、序盤からポジションアップを狙っていきたいと思っています」

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