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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 6月26日 オランダ

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦オランダGP
■開催日:2022年6月24日(金)フリー走行、25日(土)予選、26日(日)決勝
■開催地:アッセン/オランダ(4.542km)

CIRCUIT DATA

■開設:1955年
■コース長:4.542km

■サーキットレコードラップ:1分31秒814(2021年:M・ビニャーレス) 

■サーキットベストラップ:1分32秒869(2021年:F・クアルタラロ) 

■2021年の優勝者:F・クアルタラロ(ヤマハ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、3連勝に向けて意欲

第10戦ドイツGPで圧倒的勝利を飾ったMonster Energy Yamaha MotoGPは、ザクセンリンクを後にして西へと向かった。第11戦オランダGPの舞台となるアッセンTTサーキットは、しばしば、モーターサイクル・レースの The Cathedral(大聖堂)と称される。

ザクセンリンクでは体調が万全でないにもかかわらず、猛暑のなかで力強い走りを見せたF・クアルタラロ。この優勝でチャンピオンシップのリードを34ポイントに拡大し、より一層、意欲を高めて第11戦に臨む。ここアッセンではGPデビューの2015年にMoto3で2位を獲得。2018年にはMoto2で2位、2019年にはMotoGPで3位を獲得し、新型コロナウイルスの影響で中止となった2020年のあと、昨年はついにMotoGPで優勝を飾っている。

チームメイトのF・モルビデリもザクセンリンクではハイペースを見せたが、ソフト・タイヤ装着時の走りが課題となった。この部分の改善に取り組むためにもドライ・コンディションを望んでいるが、天気予報では雨も予想されている。モルビデリは2016年にMoto2で3位、翌2017年には同クラスで優勝。MotoGPでの出場は2019年のみで、5位獲得と健闘している。

アッセンTTサーキットは1955年、オランダGP開催のために建設された。しかし世界選手権はそれ以前の1949年から毎年、行われており、当時は公道コースが利用されていた。全長4.5kmのコースに高速・低速がバランスよくミックスされた合計18のコーナー(左が6、右が12)が設けられ、素早いマシンの旋回が求められる。なかでもゴールライン直前のGeert Timmerシケインでは、グランドスタンドに詰めかけた観客の目の前で見ごたえあるショーが展開される。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、スピードの聖地で好成績を目指す

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのD・ビンダーとA・ドビツィオーゾは今週末、歴史あるアッセンTTサーキットで夏休み前最後の一戦に臨む。

ルーキーのビンダーは第8戦イタリア、第9戦カタルニア、第10戦ドイツと3戦連続で印象的な走りを見せ、新しいコースも攻略してトップとの差を着実に詰めてきている。Moto3では好成績もあるここアッセンで、さらなる成長を目指す。

チームメイトのドビツィオーゾは今シーズン、苦戦が続いているが、フィーリング改善の兆しが少しずつ見え始めている。そしてザクセンリンクでは30ラップの長いレースを走り終えて2ポイントを獲得。今回は更なる前進を目指す。

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談

「ザクセンリンクでの勝利にはとても満足しています。バルセロナもよく乗れていましたが、ザクセンリンクでは体調が悪いなかでの優勝だったので、より一層、うれしく感じているのです。そのあと数日、休んで体調も回復し、すでにアッセンへの準備が整いました。昨年は良い思い出ができましたし、大好きなコースのひとつなので、今年もいいレースができると思います」

F・モルビデリ選手談

「ザクセンリンクのあと、できるだけ早く次の仕事に取り掛かりたいと思っていました。改善すべき場所がわかっているからです。ペース自体は非常に良いのですが、新品のソフト・コンパウンドのタイヤを履いたときのパフォーマンス向上が課題です。ソフト・タイヤは数が限られているため簡単なことではないのですが、一歩、前進を目指してトライするしかありません。2020年はパンデミックの影響で中止、2021年は膝の怪我のため出場できなかったため、今年はやるべきことがとてもたくさんあります。そのためにもドライ・コンディションを期待しています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「アッセンでのレースを楽しみにしています。というのも、前回のザクセンリンクは、理論上は私たちに有利なコースではなかったにもかかわらず、クアルタラロ選手のまさに別次元のパフォーマンスによって勝利することができたからです。アッセンは理論的にもヤマハのマシンに合っていますし、ふたりとも好きなコースです。夏休み前のこの一戦でもう一押しし、シーズン前半戦を良い形で締めくくりたいと思っています」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

D・ビンダー選手談

「とても良い状態でアッセンを迎えることができます。ここまで非常に順調に前進し続けていますが、唯一、予選でのパフォーマンスが課題で、今はここに集中していかなければなりません。決勝で自分自身を助けるために、予選で好位置を獲得しなければならないのです。ですから今回の目標は予選で上位を目指すことです。このコースは走りを本当にエンジョイできますし、ヤマハのマシンとの相性も良さそうです。好成績をこの手につかんで、気持ちよく夏休みを迎えたいと思っています」

A・ドビツィオーゾ選手談

「アッセンは経験上、私にとってのベスト・コースではありません。しかしYamaha YZR-M1がいい走りをしてくれると思っていますし、それを願っています。その意味で、前回のザクセンリンクよりも、ここアッセンへの期待のほうがずっと大きいのです。これまでで最高の成績を獲得することが目標です」

R・ラザリ談(チーム創設者・代表)

「ふたりのライダーはアッセンをとても楽しみにしています。ドビツィオーゾ選手の体調が回復し、ペースをつかみ、ポイントを獲得し、前進を続けてくれることを期待しています。ビンダー選手については、今回がまた学習プロセスのひとつになると思います。前回のザクセンリンクでは好成績獲得へ向かって走っていましたが、残念ながら転倒しチャンスを逃してしまいました。チーム全員が前回以上の成果を願っており、また天気も味方してくれることを期待しています。シーズン前半終了を祝って、土曜日にWithU Yamaha RNF MotoGP Teamのホスピタリティでパーティを開催し、パドックの皆さんを歓迎します。同時にもちろん、日曜日の決勝に向けてプッシュしていきます」

W・ズィーレンベルグ談(チーム・マネジャー)

「第11戦アッセンは私のホームレースです。そしてふたりのライダーとチーム全員が私の母国に来てくれるのをとても楽しみにしています。また観客も大勢、集まってくれることを期待しています。前回のザクセンリンクでは観客が戻り、彼らが素晴らしいショーを堪能できたことをうれしく思いました。このことがあらゆる人を、モーターサイクル・レース全体を、そしてスポンサーたちを支えてくれるのです。アッセンTTサーキットは通常、非常に多くの観客を動員します。天気も味方してくれることを願っていて、今のところどうやら良さそうです。ホーム・ラウンドを本当に楽しみにしています!」

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