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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 6月5日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦カタルニアGP
■開催日:2022年6月4日(土)予選結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:33度 ■路面温度:58度
■PP:A・エスパルガロ(1分38秒742/アプリリア)

REPORT

クアルタラロが予選3番手、フロントローを獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロがQ2で3番手を獲得し、決勝をフロントローからスタートすることとなった。チームメイトのF・モルビデリはフリープラクティスでペースを上げていたものの、Q1では力を発揮しきれず18番手となっている。

クアルタラロはQ2開始と同時に、1ラップ目に1分39秒055を記録して暫定トップへ。2番手との差はわずか0.087秒だったため、さらにプッシュを続けていったが、次のトライでは更新できず、戦いが激しさを増すなかで逆に0.010秒差まで詰め寄られた。

僅差でトップを維持したままピットに戻り、前後タイヤを新品に交換。残り4分半で2度目の走行を開始した時点で3番手まで後退していた。第3セクターまではトップから0.313秒差。それを0.217秒差まで縮めて1分38秒959を記録したが順位は上がらない。最終ラップも全力でプッシュするも更新できず、3番手でセッションを終了した。

一方のモルビデリは午前中に行われたFP3で大きく前進し、FP4も好調が続いた。それでもトップ10には届かなかったためQ1に出場し、最初のアタックで1分43秒400を記録して5番手。次のトライでは1分39秒884に短縮して一時、2番手に浮上したが、長くは続かなかった。

ここで素早くピットに戻り、残り6分強で真っ先に2回目の走行をスタート。2番手までの0.275秒差を詰めようと、ふたつのセクターで自己ベストを記録したが、ラップタイムを更新することはできなかった。この結果、セッションを8番手で終え、決勝グリッドは18番手。トップとの差は0.668秒だった。

WithU Yamaha RNF MotoGP Teamは19番手と23番手

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーはそれぞれ19番手と23番手を獲得し、グリッド7列目と8列目から決勝をスタートすることとなった。気温が上がり難しいコンディションとなるなか、ふたりはともに前日のラップタイムを更新したが、トップとの差を縮めるにはまだ足りなかった。

午前中のFP3でドビツィオーゾは大幅にペースアップ。前日のFP2で記録した自己ベストを1秒以上も短縮し、順位も20番手に上げた。気温がさらに上昇したQ1でも、ほぼ同等のスピードを見せてセッション9番手を獲得。これにより決勝グリッドは19番手となっている。

一方、プラクティス初日ですでに好感触をつかんでいたビンダーは、FP3で自己ベストを0.788秒更新。しかしQ1では0.290秒ペースを下げ、ドビツィオーゾに0.302秒差の13番手に留まった。決勝はグリッド23番手からスタートする。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(予選3番手/1分38秒959)

「FP3の2ラップ目、ほぼ満タンの状態で1分40秒1を記録することができたときには少し安堵感がありました。これは前日のベストタイムに近いものです。ミディアム・コンパウンドのタイヤで、1分39秒後半から1分40秒前半を12ラップ以上もキープできたのです。でもFP4は状況が違っていました。ハード・タイヤを試したのですが、あまり好きになれませんでした。やはりミディアムのほうが好きですし、フィーリングも決して悪くありません。マシンのフィーリングはとても素晴らしく、それは昨日も同様でしたが、今日はグリップが良くなりました。明日の決勝では手持ちのカードを上手に使い、表彰台争いを目指していきます。きっとできると思っていますし、素晴らしい戦いになるはずです」

F・モルビデリ選手談(予選18番手/1分39秒884)

「グリップ・レベルが上がり、苦戦するようになってしまいました。古いタイヤや決勝用タイヤならフィーリングがいいのですが、ニュータイヤを履くとうまくいきません。これは明らかな症状なのです。ですから私たちは引き続き、マシンとニュータイヤのポテンシャルを引き出すために努力を続けなければなりません。今回もまたグリッド後方からのスタートとなってしまい、その厳しさはよく知っています。でも今日のことからもわかるように、決勝のコンディションは理論上、私のライディング・スタイルに合っているはずなのです。明日もそうなるよう期待しています。そのためにもまず、ニュータイヤを克服したいです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「今日はまた明暗が分かれました。クアルタラロ選手は昨日から格段に前進しました。昨日のFP1とFP2で苦戦したグリップの問題をチームが解決し、それに加えてコンディションも良くなったことでフロントロー獲得という結果につながりました。FP3とFP4で見せた速さが明日への希望となるでしょう。モルビデリ選手については、もっと上のポジションを狙えると考えていました。FP3では昨日のタイムを0.6秒も上回っていたのですが、残念ながらQ2には進めず、またQ1でもトップ2に入ることができませんでした。グリッド18番手からのスタートはとても厳しいものですが、決勝用セッティングでのペースは実際にとても素晴らしいので、その強みを生かせるよう期待しています。ここまでの状況を見て、明日もタフなレースを予想しています」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

A・ドビツィオーゾ選手談(予選19番手/1分40秒071)

「今日は全体的にフィーリングが良くなりました。2レース前のセッティングに戻したら状況が好転し、午後のセッションでもさらに少し改善できました。とは言ってもフロントのフィーリングが特別に素晴らしいというわけではなく、少し良くなったという程度です。決勝は誰にとっても厳しい戦いになるでしょう。トップとの差が大きいので、このような時こそ、よりトップに近いところからスタートする必要があるのですが、グリッド後方からのスタートでは、大勢のライダーの後ろで超スムースな走りが要求されます。厳しい状況ですが、展開を見守ります」

D・ビンダー選手談(予選23番手/1分40秒373)

「今日は非常に順調だったと感じています。午前中のFP3序盤で大きく前進しましたが、そのあとは残念ながら、ソフト・タイヤを活かすことができませんでした。そしてFP4では、決勝と同じようなコンディションのなかでリアにハード・コンパウンドを履いてペースが上がり、これにはとても満足しています。しかしながら予選セッションは思い通りにはいきませんでした。やはりソフト・タイヤのポテンシャルをフル活用することができなかったのです。ここまで全体的には順調ですが、スターティング・ポジションには少しがっかりしています。それでもマシンのフィーリングも上々で、明日の決勝に向けて準備は整っています。きっといい仕事ができると思っています」

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