MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.09 6月5日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第9戦カタルニアGP
■開催日:2022年6月3日(金)フリー走行総合結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度/28度 ■路面温度:36度/54度
REPORT
Energy Yamaha MotoGP、フリープラクティス初日に2台揃ってトップ10
第9戦カタルニアGPのフリープラクティス初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロは着実に作業をこなして総合9番手。チームメイトのF・モルビデリも手ごたえをつかんで10番手に入っている。
クアルタラロは午前中の第1セッションで決勝用セッティングに集中し、バルセロナ―カタルニア・サーキットのレイアウトに合わせた調整に取り組んだ。ベストタイムはコースリミット越えによりキャンセルされ、22ラップ中4ラップ目に記録していた1分41秒104により13番手。トップとの差は1.003秒だった。
午後は暑さが増すなかでタイムを更新。全18ラップの最終ラップで1分40秒123を記録して8番手に上がり、トップに0.721秒まで近づいた。第1セッションとの総合では9番手となっている。
一方のモルビデリは第1セッションから好調ぶりを披露。全19ラップ中6ラップ目に1分40秒695を記録して暫定トップに立ち、セッションのほとんどの時間帯でポジションをキープした。終盤では3番手に後退。トップとの差は0.594だった。
午後からの第2セッションも好調をキープしたモルビデリは、全20ラップ中19ラップ目で1分40秒204のベストタイムを記録して10番手を獲得。総合順番手でもトップ10を確保している。トップとの差は0.802秒。
WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのビンダーが20番手
イタリアGPからわずか5日、WithU Yamaha RNF MotoGP Teamはバルセロナ―カタルニア・サーキットで走行を再開した。第9戦カタルニアGPはホット・コンディションのなかでスタートし、今後も、ライダーとマシンにとって厳しい暑さとの闘いが予想されている。
MotoGPルーキーのD・ビンダーはこのコースで初めてYZR-M1を走らせ、フリープラクティス第1セッションを24番手で終了。第2セッションでは1秒以上も短縮し、トップ20を獲得した。
チームメイトのA・ドビツィオーゾは依然としてライディング・スタイルの調整に手間取っており、第1セッションではトップ10に0.427秒差の22番手。第2セッションで0.515秒短縮し、総合21番手となっている。
PRACTICE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行9番手/1分40秒123)
「今日は絶不調でした。コース・コンディションが合っていなかったようです。新品タイヤを履いたときにはタイムを更新できるはずですが、今日はそれができず、すぐさまグリップが落ちてしまいました。ライディング自体は好調なのに、フィーリングがつかめず、スピードも上がりませんでした。グリップ・レベルの低さが原因であることはわかっています。でもコンディションはこれから改善されていきます。もしも今日レースがあったら、無理せず走り切ることしかできなかったと思いますが、路面にゴムが付いてくればグリップも上がります。雨はふりそうにないので、日曜日までにゴムが増えてペースも上がることを期待しています。今日は誰もが苦労していたのです」
F・モルビデリ選手談(フリー走行10番手/1分40秒204)
「私たちにとっては順調な一日でした。フィーリングもスピードも、私の理想に近づいてきています。午前中は非常に速く、午後はロングランも行ってトップ10を確保することができました。明日以降も努力を続け、さらにタイムを上げていきたいと思っています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「今日はポジティブな面とネガティブな面が混在しました。ふたつのセッションを終えてふたりともトップ10に入ることができましたが、トップからは大きく離されてしまいました。とくにファビオ(クアルタラロ)はまったく順番手が上がりませんでした。このコースでグリップ不足に苦労するとは予期していなかったのですが、時間はまだ十分にあるので挽回を目指していきます。その一方で、フランキー(モルビデリ)が手ごたえを取り戻しつつあることは非常にうれしく思っています。ここからさらにタイムを短縮し、ライバルたちとの差を縮めていかなければなりません」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
D・ビンダー選手談(フリー走行総合20番手/1分40秒871)
「ここバルセロナをMotoGPマシンで走れるのは最高の気分で、コースとマシンを心からエンジョイできました。とは言えコンディションは難しく、グリップ不足には苦労しました。第2セッションでは全体的にフィーリングが向上し、ムジェロからの勢いを維持して良い方向へと進んでいると感じられるようになりました。明日もさらに前進を目指します。とても楽しみです」
A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合21番手/1分40秒943)
「今日はセッティング変更を試みました。不思議でならないのですが、グリップ向上を目指していろいろ試しても、セッティングを完全に変更してみても、結局は何も変わらないのです。ですから、この部分については本当に難しい状況だと言うしかありません。大幅な変更をしてもスピードが上がる感じがなかったのは非常に残念です。明日になればまたグリップ・レベルが完全に変わるので、午前中にもう一度トライします。ただベストを尽くすのみです」