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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 5月29日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦イタリアGP
■開催日:2022年5月28日(土)予選結果
■開催地:ムジェロ/イタリア(5.245km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:31度
■PP:ディ・ギャナントニオ(1分46秒156/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、グリッド6番手と23番手を獲得

ウイーク2日目は天候不順に見舞われて非常に難しいコンディション。FP4から雨が降り出し、Q1とQ2は路面が非常に滑りやすい状態で行われた。そのなかでMonster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、それぞれ6番手と23番手を獲得した。

Q2開始直後にM・マルケス(ホンダ)が転倒し、コース清掃のために一時中断。現地時間14:46にセッション再開となり、クアルタラロはコンディションがさらに悪化する可能性に備えて早々にピットを離れた。しかしマルケスの転倒はタイヤを暖めることの重要性を示していた。1ラップ目を慎重に走ったクアルタラロは10番手につけ、ここから少しずつペースを上げて終盤での挽回を目指していく。そして最終ラップで1分46秒506のベストタイムを記録し、6番手を獲得した。トップとの差は0.350秒だった。

一方、FP4の雨のあと、刻々とコンディションが変わるなかでQ1に出場したモルビデリ。真っ先にコースに入り最初のアタックで8番手につけたが、次のラップではタイムを短縮することができなかった。

このあと素早くピットに戻って2度目の走行を開始すると一気にペースアップ。6ラップ目には1分55秒369のベストタイムを記録し、終盤は4番手をキープした。しかしその後、路面が急速に乾き始めたため、ウエット・タイヤを履いていたモルビデリはピットへ。この間に全体のペースが上がり、モルビデリは13番手まで後退してセッションを終了した。

WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのビンダーがグリッド20番手獲得

ウイーク初日から2日目の午前中までドライ・コンディションが続いていたが、午後からは雷雨に見舞われ急激な変化をもたらした。そのなかでWithU Yamaha RNF MotoGP TeamのD・ビンダーは20番グリッドを獲得。チームメイトのA・ドビツィオーゾはホームGPで苦戦が続いている。

ドライ・コンディションのなかで行われたFP3で、ビンダーは前日のタイムを0.724秒更新する好調ぶりを見せた。しかし不運にも、他車の転倒直後にコース上にあった物体に当たって自身も転倒。この結果、イエローフラッグ提示中の転倒によるロングラップ・ペナルティが課されている。

それでもQ1では再び強さを見せる。セッション後半には、路面がまだわずかに濡れているにもかかわらずスリック・タイヤに履き替えて10番手へ浮上。これにより自己ベストとなる20番グリッドを獲得している。

チームメイトのドビツィオーゾもFP3では前日のタイムを0.560秒更新し、Q1でさらにポジションアップを目指していた。しかしセッション後半、多くがスリック・タイヤに交換するなかでウエットを履き続けたことで16番手まで後退してしまった。この結果、ドビツィオーゾはホームGPをグリッド26番手からスタートすることとなった。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(予選6番手/1分46秒506)

「午前中のセッションではマシンのフィーリングがあまり良くなくて、ラップタイムも伸びませんでした。午後は大幅なセッティング変更を行い、1ラップもしないうちに効果を実感することができました。コンディションはかなり危険な状態でした。ここは非常に速く、非常に長いコースなので、雨のあとスリック・タイヤで走れば何が起きてもおかしくありません。決していい気分ではありませんでしたが、最終的にグリッド6番手を獲得できたので良かったと思っています」

F・モルビデリ選手談(予選23番手/1分55秒369)

「予選セッションを除けば、好調な一日だったと言っていいと思います。FP4では昨日よりもフィーリングが良くなっていて、いい走りができました。Q1では、ウエットタイヤで走り続ける判断ミスをしてしまいました。雨が強くなるのか、弱くなるのかわからなかったので、安全を考えてレイン・タイヤのまま行ったのです。しかし残り2ラップでコンディションが好転し、大きく順位を下げることになってしまいました。スピード自体は23番手よりも上だと考えていますし、日ごとに調子が上がっています。トップからは依然として離されていますが、クアルタラロ選手との差は縮まってきています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「ここまでも決して楽な戦いではありませんでしたが、FP4の雨がさらに状況を悪化させることとなりました。クアルタラロ選手のフロントのフィーリングを改善するために用意していたものをテストできなくなってしまったのです。でもQ2のなかで試してみると、フィーリングは良かったようです。このように難しいコンディションのなかで6番グリッドを獲得できたことは大きな成果と言っていいと思います。モルビデリ選手はQ1で最悪の状況に追い込まれました。あのときのコンディションをどう表現したらいいかわかりません。ソフト・タイヤでスタートし、ピットに戻ってきた時点ではまだ雨が降っていたためウエットを使い続けました。ところがそのあと急激に路面が乾いてしまい、作戦は失敗に終わったのです。明日のウォームアップがドライになれば、依然として残っている課題に取り組み、さらに磨きをかけていきます」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

D・ビンダー選手談(予選20番手/1分49秒471)

「非常に難しい状況でした。FP3は好調だったのですが、その最終ラップでは何かに乗り上げて転倒してしまいました。イエローフラッグが出ていたので、ただ通常通りに走り終えようとしていただけなのに転倒し、それによってロングラップ・ペナルティを課されてしまったのです。本当に残念です。そのあとのFP4は雨が降ったこともあり、あまり多くの周回を走ることができませんでした。Q1はさらに難しい状況になりましたが、終盤でスリックに履き替えて数ラップ走りました。全体的にフィーリングは好調で、今回も一歩、前進できたと思っています。マシンを信頼し、明日への準備はできています」

A・ドビツィオーゾ選手談(予選26番手/1分57秒671)

「最後にスリックに履き替えなかったことが間違いでした。これは私のミスで、その時点でもう、どうすることもできませんでした。当然、気分は最悪です。明日は最後尾から追い上げを目指していきます」

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