本文へ進みます

MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 5月1日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第6戦スペインGP
■開催日:2022年4月29日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ヘレス/スペイン(4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度/22度 ■路面温度:21度/42度

REPORT

クアルタラロが初日総合トップ、連勝に向けて好発進

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはFP1で転倒があったが、FP2ではハイペースを維持し、2番手に0.201秒差をつけてトップを獲得した。チームメイトのF・モルビデリはマシン・セッティングに集中しながら総合14番手で初日を終えている。

クアルタラロはFP1序盤からペースを上げ、7ラップ目には1分38秒780を記録して暫定トップに浮上。しかし次のラップの第13コーナーで転倒してしまう。幸い怪我はなかったため、素早くセカンド・マシンに乗り換えて再スタートすると、またも限界までプッシュ。その後も何度かマシンが振られる場面があったが、全19ラップ中14ラップ目で1分38秒439へと更新し、トップから0.245秒差の5番手でセッションを終えた。

FP2でも序盤からプッシュし、早々に1分37秒970まで短縮して暫定トップ。終盤になって全体のペースが上がるとすぐさま反応し、全18ラップ中17ラップ目で1分37秒071のベストタイムを記録してトップを確実にした。2番手との差は0.201秒。

チームメイトのモルビデリもドライ・コンディションのへレス・サーキットに好感触をつかんでいた。ベース・セッティング向上を目標に作業に集中し、残り15分で成果を試すと、全20ラップ中14ラップ目で1分38秒979のベストタイムを記録。これで一時7番手まで浮上したが、終盤で下げて15番手で終えた。

FP2では、前半のうちに午前中の自己ベストを0.4秒短縮。その後は再びセッティング作業に集中し、終盤になってアタックすると、全18ラップ中17ラップ目では1分37秒952へと更新した。トップから16台が1秒以内にひしめくなか、モルビデリは総合14番手を獲得している。

ドビツィオーゾが20番手とビンダーが24番手で初日を終了

わずか数日の休養のあと、スペイン南部にあるヘレス・サーキットに移動して第6戦のフリープラクティスをスタートしたWithU Yamaha RNF MotoGP Team。その初日は天候に恵まれ、気温も徐々に上昇するなかで順調にセッティング作業が進んだが、チームはここからさらに前進を目指していく。

前回のポルトガルGPで好ポイントを獲得したA・ドビツィオーゾ。マシンのフィーリングはまだ完ぺきではないものの、午前中のFP1ではトップに1秒以内まで近づく19番手。気温が上がった午後からのFP2では自己ベストを0.797秒も更新する健闘を見せたが、激しいタイム争いのなかで順位では総合20番手に後退した。

チームメイトのD・ビンダーは、昨年11月に同サーキットで行ったテストの成果を発揮。FP1ではトップから3秒以上、離されていたが、FP2では2.464秒も短縮し、ポジションでもひとつ上げて初日を終了した。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合トップ/1分37秒071)

「今日はとてもハッピーです。というのも、ここ数年の記録を見てみると、金曜日はいつも非常に苦戦しているからです。このサーキットでは日に日にグリップが上がってくることがわかっていて、このことは、昨日、雨が降ったあとだけにとても重要です。グリップが上がればパフォーマンスもさらに上がるので、ペースについてはまだ余裕があると思っています。これが今回の私たちの強みになるでしょう。その上で、今日のFP2ですでに、とてもいいタイムが出ているので満足しています。改善すべき点も明らかになっていますが、成し遂げられると確信しているので不安はありません。グリップが上がるにつれて、すべてのことがさらに良くなっていくでしょう」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合14番手/1分37秒952)

「先週のポルティマオと比べて調子が上がっており、今日は満足できる一日になりました。しかし最後のタイムアタックでは、完ぺきなアタックはできませんでした。私はフロント・タイヤにミディアム・コンパウンドを使用して少し長めに走っていましたが、他のライダーたちは新品に履き替え、多くがフロントにハード・コンパウンドを使用していたからです。それでもトップ10に近づくことができ、上位との差も詰めることができました。ペースではトップからコンマ3~4秒遅れていますが、明日は追い上げられるよう頑張ります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「何よりもクアルタラロ選手が無事だったことをうれしく思っています。今日は開始早々から素晴らしいペースを見せてくれました。第13コーナーでは激しい転倒で心配しましたが、FP2では、コンディションが完ぺきではないなかでも再びペースを上げて好フィーリングを確実なものにしました。明日以降、さらにグリップ・レベルが上がっていくことがわかっていて、私たちのマシンにより合ってくるので自信を持って臨みます。モルビデリ選手は先週よりも良くなっていますが、ここからもっと伸ばせるはずです。明日のFP3でもう一歩前進できると確信しており、ふたり揃ってトップ10に入ってくれることを期待しています。そのためにも今晩もハードワークを続け、セッティング上の問題を解決して明日に備えたいと思います」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合20番手/1分38秒285)

「セッティング変更を試みましたが、フィーリングは良くなりませんでした。正直なところ、今は少し悔しい気持ちです。やらなければならないことが様々あって、それがちょっと多過ぎると感じています。なかなか上位に近づくことができず、トップとの差は、これまでの数戦とほとんど変わっていません。このことには不満ですが、これからデータを分析しながら作業を続け、より理解を深め、また新しいセッティングを試していきます。しかし、問題は私のライディングによるところのほうが大きいので、そちらにより一層、集中していきます」

D・ビンダー選手談(フリー走行総合24番手/1分38秒888)

「昨日の午後、雨が降った影響で、午前中はまだコースの所々が濡れていました。難しいコンディションのなかで初めは非常に苦戦しましたが、FP2になると大幅に前進し、ラップタイムでも2.5秒近く更新することができました。明日に向けての課題もはっきり見えてきたので、FP3でさらにもう一歩、前へ進めるよう頑張ります」

ページ
先頭へ