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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 5月1日 スペイン

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第6戦スペインGP
■開催日:2022年4月29日(金)フリー走行、30日(土)予選、5月1日(日)決勝
■開催地:ヘレス/スペイン(4.423km)

CIRCUIT DATA

■開設:1986年
■コース長:4.684km
■サーキットレコードラップ:1分36秒584 (2020年:M・ビニャーレス)
■サーキットベストラップ:1分37秒770(2020年:F・クアルタラロ)
■2021年の優勝者:J・ミラー(ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、スペインGPに大きな期待

F・クアルタラロの圧倒的勝利から1週間、Monster Energy Yamaha MotoGPは意気揚々と第6戦スペインGPの開催地、へレス・サーキットに乗り込む。

クアルタラロは第55戦終了時点でランキング・トップタイと好調。昨年のスペインGPでは腕上がりの症状によりチャンスを逃してしまったが、今年はその雪辱を果たすべく勝利獲得を確かな目標としている。へレス・サーキットとの相性は良く、2020年には同サーキットで開催された第2戦スペインGPと第3戦アンダルシアGPで2連勝を達成している。

一方、前回は13位に留まるなど、未だ十分に実力を出し切れずランキング15位で今大会を迎えることとなったチームメイトのF・モルビデリ。ここヘレスでは昨年、3位を獲得して表彰台に上っており、今年もその再現を狙っている。

へレス・サーキットは1986年に建設され、以来、シーズンのなかでも最も人気のあるコースのひとつとなってきた。好天と美しい景色に恵まれ、自然の円形競技場とも呼ばれる同サーキットは、高速コーナーとハードブレーキング・エリアで大勢の観客を魅了する全長4.4kmのコースとなっている。

ドビツィオーゾとビンダーがスペインで挽回を目指す

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーは今週末、高い意欲を持って第6戦スペインGPに挑む。ふたりは昨年すでにヘレス・サーキットでYZR-M1のテストを行っており、今回はその経験を成績につなげることが目標のひとつとなる。

ドビツィオーゾは前回のポルトガルGPで今季自己ベストの11位を獲得。依然としてトップとの差の大きさを痛感しているものの、ここヘレスにおいては、昨年11月に行ったテストのなかでいくつかの改善策も見つかっているため期待を持って臨んでいる。

チームメイトのビンダーも、昨年のヘレス・テストの経験が大いに助けになると考えている。開幕以来、着実な成長を見せてきたビンダー。前回のポルトガルGPでは、ドライ・コンディションでのフィーリングを十分につかめないまま決勝に臨むこととなったが、難しい状況を克服して最後まで走り切った。

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談

「ポルティマオでの勝利は最高でした! ライディングを心からエンジョイし、そしてもちろん、そのあとのパーティーもチームのみんなと一緒に大いに楽しみました。でも今はもう、再びシリアス・モードに戻らなければなりません。現時点でランキングではトップタイに立っているので、今回も最大限のポイント獲得を目指していきます。ネバー・ギブアップの精神で臨みます。ポルティマオはヤマハのマシンに非常によく合っていたので幸運でした。ここヘレスも同様に、マシンの強みを活かせるコースなので、あとは私がベストを尽くすだけです。昨年はアーム・パンプ(腕上がり)の問題さえなければ優勝できたはずでした。今年、もう一度、狙っていきます」

F・モルビデリ選手談

「当然ながら、ポルティマオのレースは非常に悔しい結果でした。ポイントを得ることはできましたが、本当ならもっと上へ行っていなければならない状況でした。今回こそはコースに最適のセッティングを見つけ出して確実に前進するため、全力でハードワークに集中していきます。決勝の翌日の月曜日にはテストの日程も設けられており、私たちにとっては状況を好転させるための非常に重要な週末になります」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「ポルティマオの優勝は素晴らしいものでしたが、今は次のチャレンジに集中していかなければなりません。スペインGPの決勝が終わると、そのすぐあとに公式IRTAテストも予定されているので、チームにとっては非常に忙しい週末になります。もちろん、そのための準備はできています。私たちはウイークの始まりを楽しみにしており、ふたりが着実に前進してくれることを期待しています。ヘレス・サーキットに観客を迎えられるのは本当に久しぶりです。いつも、あの素晴らしい雰囲気が魅力なので、今年はそれを心からエンジョイできるよう頑張ります」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

A・ドビツィオーゾ選手談

「ヘレスは私にとって、決して最高のコースではありません。でもマシンがいい走りをしてくれるので、私も前進できるよう頑張りたいと思っています。また、ポルティマオからヘレスへ直行し、翌週にレースができることもうれしいです。ポルティマオではスピードはあまり伸びませんでしたが、レース終盤はフィーリングが良くなっていましたからね。それだけに、ここでもう一歩、前進することが重要だと考えています。グリッドポジションがレース結果に大きく影響するので、もう少し前からスタートし、集団に加わっていくようにしなければなりません」

D・ビンダー選手談

「ヘレスは大好きなコースです。しかも昨年末にはMotoGPマシンでも2日間のテストを行いました。あのときはMotoGPマシン初体験でしたが、今回は多少なりとも何らかのアイディアを持って臨むことができそうです。決勝翌日にはテストもあるので、学んだことをさらに一歩、前進させるために、いろいろ試しながら調整していくことができます。とても楽しみです」

R・ラザリ談(チーム創設者・代表)

「ヘレスは伝統的に、ヤマハにとっては良いコースです。それと同時に誰もが速く走れるヨーロッパのなかでも重要なサーキットのひとつです。ドビツィオーゾ選手については、さらなる進化を期待しています。目標はトップ10獲得と競争力の高い走りです。ビンダー選手のほうはトップルーキーたちとバトルすることになるでしょう。そしてルーキー・ランキングの維持あるいは上昇を目指していきます。チームとしてはサテライト勢のなかでも少し遅れをとっているので、できるだけ多くのポイントを獲得してポジションを上げていきたいと思っています」

W・ズィーレンベルグ談(チーム・マネジャー)

「この第6戦をとても楽しみにしています。というのも、ふたりがすでに、自分たちのマシンでテストを行っているコースだからです。誰もが基本的にこのサーキットを気に入っています。成績においては、ビンダー選手がテストの経験をうまく活かし、マシンに自信を持って、ルーキー勢との戦いを続けられるかどうかに注目しています。ドビツィオーゾ選手はポルトガルで11位を獲得し、好ポイントも手にしています。しかし勝者との距離は依然、非常に大きいので、今後の課題はまずレース前半で、より良い走りをすることです。今回それができるよう期待しています」

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