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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 4月10日 アメリカズ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦アメリカズGP
■開催日:2022年4月9日(土)予選結果
■開催地:オースティン/アメリカ(5.513km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:49度
■FL:J・マルティン(2'02.039/ドゥカティ)

REPORT

クアルタラロが予選6番手

Monster Energy Yamaha MotoGPは計画通りに予選セッションを進めることができなかった。Q2に出場したF・クアルタラロは1回目の走行中に転倒。幸い怪我はなく、素早くピットに戻るとセカンド・マシンで再スタートしたが6番手に留まった。チームメイトのF・モルビデリはフリープラクティス第4セッションで良い感触をつかんでいたが、Q1では同様のフィーリングを再現できず19番手となっている。


クアルタラロはフリープラクティス第3セッションと第4セッションを順調に終了。Q2では1ラップ目で4番手につけ、フロントロー獲得を目指してさらにペースを上げていった。第3セクターまで自己ベストを更新していたが、第19コーナーで転倒してしまった。素早くセカンド・マシンに乗り換え、残り5分弱で2度目の走行をスタート。この時点で8番手まで下げていたが、2分02秒634で一旦5番手に浮上し、その後ひとつ下げて6番手となった。あと1ラップ、アタックを試みたもののタイム更新はならず、グリッド2列目スタートが決定。トップとの差は0.595秒だった。

一方のモルビデリはQ1を真っ先にスタート。1ラップに2分以上かかるCOTAにおいて、少しでも時間を無駄にしないための作戦のひとつだった。そして最初のアタックで2分03秒579を記録して暫定3位。しかし2番手との差は0.6秒以上あり、これを縮められないまま、8分半を残してピットに戻り新品タイヤに履き替えた。2分半後にミッションを開始。チャンスは3回あったが、思うようにペースを上げることができずに9番手で終了し、決勝グリッドは19番手となっている。

ドビツィオーゾとビンダーが、グリッド5列目と8列目

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーは徐々に調子を上げ、予選セッションでそれぞれグリッド5列目と8列目を獲得した。

ドビツィオーゾはフリープラクティス第3セッションで前日のタイムを0.336秒更新する好調ぶり。しかし総合順位で16番手に留まり、Q2進出はならなかった。気温が上がった午後からのQ1セッションでも好タイムを記録したが、トップ2には0.410秒届かず5番手で終了。この結果、決勝は自己ベストとなるグリッド15番手からスタートすることとなった。

一方のビンダーは、ウイーク2日目も多くを経験し、多くを学んだ。フリープラクティス第3セッションでは前日のタイムを0.383秒更新。しかしさらにペースを上げていこうと臨んだQ1では、第3コーナーで転倒してグリッド24番手に留まっている。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(予選6番手/2分02秒634)

「ベストを尽くしました。明日の決勝で活躍したいと思えば、ある程度のリスクを冒さなければならないことはわかっていました。そして100%でプッシュし、転倒してしまいました。2回目の走行もまたベストを尽くして少し更新できましたが、第1セクターでたくさんミスをしてしまいました。第3セクターと第4セクターで取り戻すことができたのですが、暑さもありグリップに苦しみました。それでも最終的には、依然として満足しています。私はベストを尽くし、転倒は時に起こり得るものです。明日の決勝でははじめから全力で行かなければなりません。タイヤを消耗したあとの展開が問題になると思いますが、今のところ決して悪くない状態なので、状況を見ながら対処していきます。いいレースをしたいと思っています。エンジョイして、好スタートを決めて、1ラップ目をしっかり走り、そこから上げていきたいと思います」

F・モルビデリ選手談(予選19番手/2分03秒579)

「フリープラクティス第4セッションは好調で、昨日と比べてフィーリングが格段に良くなっていました。ペースも決して悪くありませんでした。上位にも近づける位置にいたので、エンジョイできていたのです。ところが予選になると、まさに手も足も出ないような状況になってしまいました。プッシュできず、マシンのパフォーマンスをまったく引き出せなくなりました。このことについてはチームが原因を調査してくれています。懸命に仕事に取組み、状況を理解し、今後また同じことが起こらないようにしていくためにチーム全員で頑張っています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「フリープラクティス第3セッションと第4セッションは、ふたりとも非常に順調で良いペースで走れていました。フランコ(モルビデリ)は明らかに、昨日よりもフィーリングが良くなっており、Q2進出まで0.1秒差と迫りました。ファビオ(クアルタラロ)はリアタイヤを決勝距離で使用し、手ごたえをつかんで好調です。それだけにQ2の最初の走行中、全力でプッシュしているときに転倒してしまったことは非常に残念です。でもそのあとの対応は素晴らしいものでした。残り約4分でピットを離れ、セカンド・マシンですぐさまタイムを更新し、グリッド2列目を獲得したのです。一方、フランコのほうはフロントに自信が持てなくなり、いい走りができませんでした。明日は厳しいレースになりますが、バトルに加わり、上位を目指していきたいと思っています」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team

A・ドビツィオーゾ選手談(予選15番手/2分03秒133)

「正直なところ、少し残念な気持ちです。今日はもっと前進したかったのですが、トップとの差は昨日よりむしろ大きくなってしまいました。そのため今は自信満々というわけにはいきませんが、COTAはフィジカル面で最も厳しいコースのひとつですから、どんな展開も起こり得ます。明日は強風が予想されており、さらにコンディションが悪くなりそうです。私たちにも大きな影響があると思いますが、それが良いものか悪いものかをしっかり判断する必要があります」

D・ビンダー選手談(予選24番手/2分04秒646)

「難しい1日でした。午前中のフリープラクティス第3セッションでは、これまでの自己ベストが出るなど好調でフィーリングも上々でした。セッション終盤には、気温が十分に上がってきたと思ったのでフロントタイヤをハード・コンパウンドに替えたのですが、ちょうど限界だったらしく、わずかに温度が足りずに第1コーナー進入でフロントを滑らせてしまいました。第4セッションは大幅に気温が上がっていましたが、ソフト・コンパウンドが決勝距離に近づいたときの感触を確認するためユーズドタイヤを使用しました。全体的には好感触を得られました。Q1では、1ラップ目に兄のすぐ後ろにつけて追って行ったのですが、第3コーナーの進入で内側に寄り過ぎてしまい、縁石に乗って転倒してしまいました。すぐに走って戻りセカンド・マシンに乗り換えましたが、フロントのタイヤ・オプションがソフトしか残っておらず、すでに2回転倒しフロントのフィーリングに自信が持てなくなっている私にとって、このような暑さのなかを走るのは厳しい状況でした。結局タイムを上げられないまま終わってしまいました。残念な結果になりましたが、本来なら予選のなかでも一歩前進できたはずです。改善すべき点はわかっていたのに、それができませんでした。自分自身に少しがっかりしています」

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