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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月20日 インドネシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦インドネシアGP
■開催日:2022年3月19日(土)予選結果
■開催地:マンダリカ/インドネシア(4.340km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度 ■路面温度:42度
■FL:F・クアルタラロ(1分31秒067/ヤマハ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのクアルタラロがポールポジション獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはQ2で1分31秒067のトップタイムをマーク。今季初、自己通算16回目となるMotoGPのポールポジションを獲得した。チームメイトのF・モルビデリもフロントロー候補のひとりだったが、2ラップ目の第5コーナーで水たまりに乗り転倒。スペアマシンで再スタートしたものの、十分にペースを上げられないまま12番手に留まった。

変わりやすいコンディションに全ライダーが翻弄されたフリープラクティス第3セッション。WithU Yamaha RNF MotoGP Teamの2人のライダーは、ウエット・タイヤでスタートしたあと中盤ではスリックに交換したが、前日のタイムを上回ることはできず、A・ドビツィオーゾ17番手、D・ビンダーは23番手で予選を終えた。

F・クアルタラロが今季初、自己通算16回目となるMotoGPのポールポジション獲得

クアルタラロはQ2セッションを後方からスタートし、最初のアタックで1分31秒227を記録して暫定トップに浮上。次のラップではタイムを更新できず、残り9分でピットに戻って来た。

3分後に2度目の走行を開始すると4つのセクターでタイムを更新し、1分31秒067のラップレコードを記録。さらに2回のトライを行ったが、更新はならなかった。ライバルたちもこの記録を上回ることはできず、クアルタラロは2番手に0.213秒差をつけて今季初のポールポジションを獲得した。

一方のモルビデリもここまでハイペースの好調ぶりを見せており、Q2セッションでは上位獲得を目指していた。最初のトライで1分34秒075を記録し、さらにプッシュしようというところ、高速の第5コーナーで水たまりに乗り転倒。幸い怪我はなかったものの、そのまま再スタートすることはできず、一旦ピットに戻ってスペアマシンに乗り換えた。

この時点で12番手まで後退しており、残り時間は約6分。少しずつペースを上げて1分32秒978まで更新したが、順位を上げることはできなかった。自己ベスト更新を目指してプッシュを続けていたものの、イエローフラッグ提示によりそのチャンスを逸している。最後のトライでは1分32秒336へ更新し、トップから1.269秒差の12番手でセッションを終了。しかしフリープラクティス第3セッションでスタート練習の手順にミスがあったとして3ポジション降格のペナルティを受け、15番手からスタートすることとなった。

WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのドビツィオーゾとビンダーはグリッド6列目と8列目

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾはその第3セッションで10番手につけ、第4セッションではタイムを更新。Q1に出場してトップ2を目指したものの、0.239秒届かなかった。ここまでに前日のタイムを1秒近く更新したドビツィオーゾだが、決勝グリッドは6列目に留まっている。

一方、依然、最高峰クラスを学ぶ段階にあるチームメイトのD・ビンダーは、ウイーク2日目の土曜日も前進を続けた。刻々と変化するコンディションとウエット・タイヤの経験を重ねたあと、午後のセッションでは前日の第2セッションから0.715秒も更新。Q1ではドビツィオーゾに0.429秒差まで近づき、13番手を獲得している。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選1番手/1分31秒067)

「新しいアスファルトと新しいタイヤで、どんな展開になるか予想もつかない状況でしたが、私自身は先日のテストも今も非常に好調です。またフリープラクティス第4セッションで1分32秒台を何度も継続できたことにも、とても満足しています。これが身体のコンディションのテストにもなっていて、15~16ラップを走り続けることが良い経験になるのです。辛い状況にあるときには、好転を目指します。その意味でも、今日も昨日も、いい仕事ができたと思っています。リスクを冒してマシンに変更を加え、ここではそれが効果を発揮してきました。他のサーキットでも同様にうまくいくかどうかは、今後、見ていくことになるでしょう。ポールポジションやフロントローを目指して戦えることは本当に素晴らしいことで、今回はそれを成功させることができました。予選でこのような自信を感じられたのは昨年のエミリア・ロマーニャGP以来で、この感覚が戻って来たことをとてもうれしく思っています。11月まで、さらに磨きをかけていきます」

F・モルビデリ選手談(予選12番手/1分31秒067)

「最初のタイムアタックで水たまりに乗ってミスをし、2回目のアタックは頑張りが足りずラップタイムを更新することができませんでした。このように今日はいいところがありませんでしたが、ここまでペース自体は悪くないので自信を失ってはいません。明日までに、もう少し煮詰めていき、いいレースをしたいと思っています。後方からのスタートなので厳しい状況は承知の上ですが、ひたすらトライするのみです。スピードは持っているのですから、不可能とは限りません。またペナルティについては正しい判断です。これは私のミスだったのです。申し訳なく思っており、2度と繰り返しません」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「チーム内で明暗を分けることとなりました。当然、ポールポジション獲得は非常にうれしく、とくにそこに至るまでのファビオ(クアルタラロ)の仕事ぶりが素晴らしかったと思います。Q2セッションで主導権を握り、終始トップをキープし、2021シーズンの多くの大会でそうであったように、予選をエンジョイしているように見えました。本当に素晴らしいことです。またプラクティス・セッションでは、決勝用セッティングで好調ペースを見せおり、決勝の準備もほぼ整いました。その一方で、フランキー(モルビデリ)のほうは非常に残念な結果です。それまではとても好調で、高いポテンシャルを見せていました。ところが不運にも、第5コーナーで水たまりに乗って転倒してしまいました。小さなミスでしたが、高い代償を払わされました。私たちとしては、彼もファビオと同様にポールポジションやフロントローを目指せると考えていましたが、今日はそうはなりませんでした。さらに悪いことに、スタート練習でミスがあったとして、FIM MotoGP Stewards Panel(管理委員会)により3ポジション・ダウンのペナルティを課されました。厳しいレースになりますが、可能性はまだ残っています」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談(予選17番手/1分31秒870)

「前回のカタールより、いい位置につけることができました。全体的なフィーリングは上がってきているのです。ラップタイムは特別良くはなかったけれど、それほど悪くもありませんでした。しかし大勢が接近しているため、Q2進出はかないませんでした。それでも予選セッションをドライ・コンディションのなかで経験できたことは、とても良かったと思っています。ペースは前回より上がっていて、いくつかの部分が改善されています。決勝では誰もが、リアタイヤのコントロールに苦戦するでしょうし、厳しい暑さに悩まされるでしょう。その上にグリッド17番手からのスタートとなれば良いレース展開を望むのは難しいかもしれません。しかし今日は最後に、ほんの少し良い方向性が見えたので、明日に期待したいと思います」

D・ビンダー選手談(予選23番手/1分32秒299)

「今日はとても好調でした。午前中のセッションではウエット・タイヤでのライディングを楽しいと感じました。終盤はところどころ濡れた部分が残るなかでスリックを履きましたが、これもとても爽快な経験でした。予選セッションも好調で、ラップタイムでは昨日の記録や今までのベストを大幅に更新する更新することができました。ライバルたちとの差も縮まっていて、前回カタールの土曜日と比べてもずっと良くなっていると思います。明日が楽しみです」

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