MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 3月20日 インドネシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦インドネシアGP
■開催日:2022年3月18日(金)フリー走行、19日(土)予選、29日(日)決勝
■開催地:マンダリカ/インドネシア(4.300km)
CIRCUIT DATA
■コース長:4.340km
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、第2戦インドネシアGP出場のためマンダリカ・サーキットへ
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは、IRTA公式テストを行ったマンダリカ・サーキットへ戻り、第2戦に出場する。テストのデータ活用に期待がかかる。
開幕戦カタールGPではタイヤの空気圧の問題に苦しんだクアルタラロは、今回こそは100%の力を発揮して好成績を獲得しようと意気込んでいる。チームメイトのモルビデリも前回以上の成績を目指す。今年初旬に同サーキットで行われたIRTA公式テストのデータもあり、大幅な進化に手応えを感じている。とくにスタートと路面グリップの向上が鍵となる。
インドネシアはロンボク島にあるプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリートサーキットは全長4.340km。ストレートは507mと短いものの、11の右コーナーと6つの左コーナーの多くが高速コーナーであり、オーバーテイクの見どころも豊富。
第2戦以降は日中にタイム・スケジュールが進められ、今回はFP1が金曜日の現地時間10:50〜11:35、FP2が15:05〜15:50。FP3が土曜日の10:50〜11:35、FP4が14:25 〜14:55、予選が15:05〜15:45。日曜日にはウォームアップが10:40 〜11:00に行われ、15:00に決勝がスタートする。
WithU Yamaha RNF MotoGP Team、マンダリカでの初開催に期待
1997年以来、25年ぶりの開催となるインドネシアGP。今回はロンボク島に位置するマンダリカ・サーキットへ舞台を移して行われる。WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーはこのコースを知るため、約4週間前に3日間のIRTAテストに参加して成果を上げている。
開幕戦カタールGPでは苦戦し、今回こそはYZR-M1のセッティングを整えていい走りを見せたいドビツィオーゾ。ここマンダリカでは良いフィーリングをつかんでおり、コース・レイアウトも気に入った様子だった。前回の2ポイントに加え、今回はより多くのポイント獲得を目指す。
一方のビンダーは、IRTAテスト時点でまだMotoGPマシンへの適合に努めている状態ながら、セッションごとに前進。さらにはMotoGP初出場のカタールGPではトップルーキーを競り合い、0.012秒差まで迫る健闘を見せた。今回はテストの成果を生かし、さらなるスピードアップを目指している。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談
「フィーリングが良く、マンダリカでライディングを再開する準備は整っています。冬季テストではたくさんの課題をこなしながら多くの周回を走りこみ、いい仕事ができたので、その成果を存分に生かしたいと思っています。カタールで起きたことを引きずらず、今回は良い状態でスタートできると確信しています。好成績の獲得に向けて100%集中します。テストでは非常にペースが良かったのですが、ライバルたちもとても速かったので、細かいところまですべてが重要になります」
F・モルビデリ選手談
「マンダリカ・サーキットを再び訪れますが、IRTAテストでの経験をアドバンテージとして生かすことができると信じています。あの3日間で私たちは大幅に進化し、マシンの最大限のポテンシャルを引き出す方法をしっかり理解することができました。またあのときの経験から、このコースは3日間のなかで日に日にコンディションが改善されていくことがわかっています。難関は第2セクターで、コースの特徴に合わせたマシンバランスの向上を追求していきます」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「カタールのことはもう振り返りません。でも決して忘れたということではありません。あの経験から多くを学び、私たちは今、インドネシアで力強く戦うための準備が整いました。マンダリカ・サーキットのレイアウトはヤマハのマシンによく合っています。前回テストのあとでコースの一部分が再舗装されているので、その状態をよく見なければなりません。クアルタラロ選手もモルビデリ選手もマシンに満足していました。ですからあのときの状態にかなり近いところからスタートしようと考えています。今週末をとても楽しみにしています。インドネシアのファンはMotoGPに情熱的で、ここで初めて開催されるレースに大きな期待を持っています。テストでは19人のライダーが1秒以内の差という大接戦だったのですから、きっとファンを喜ばせる素晴らしいレースになるでしょう」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談
「カタールでの開幕戦は厳しい展開となりましたが、今回は好成績を目指し、前回のようなミスをしないことを目標にしています。マンダリカ・サーキットでのレースは誰にとっても初めてであり、しかもアスファルトが新しくなっていてタイヤもテストのときとは変わってきます。難しいレースになると思いますが、いいコースなので楽しみにしています」
D・ビンダー選手談
「インドネシア行きを非常に楽しみにしています。前回テストはとてもエンジョイできましたし、MotoGPマシンですでに走行経験のあるコースに戻ることがとてもうれしくてエキサイトしています! カタールでの一連の出来事に満足しており、より一層、次のレースへのモチベーションが上がっています。カタールの最終日の状態からスタートし、学んだことをすべて行動に移すだけです。よい週末になるよう、そしてコース・コンディションがテストのときよりも良くなっていることを期待しています」
R・ラザリ(チーム創設者・代表)
「マンダリカ・サーキットでの初めてのグランプリまであと数日と迫ってきました。おそらくは東南アジア最大のマーケットであり、世界4位の人口を持つインドネシアで25年ぶりとなる世界グランプリの開催となります。ここではMotoGPへの興味が非常に高まっていることを、私たちはテストの際に実感しています。水曜日にはインドネシア大統領が20人のライダーを先導するパレードが、首都ジャカルタの中心部で開催されました。まさにMotoGPにふさわしい歓迎ぶりだと思います。
私たちのライダーについては、ここマンダリカですでにいいテストができています。アスファルトが再舗装されたことで、金曜日にはもう一度、すべてを観察しなおさなければなりませんが、いずれにしても25年ぶりのMotoGPをうれしく思います。素晴らしいレースを期待しています!」
W・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
「マンダリカ・テストを終えて手応えをつかむことができました。コースは私たちのマシンによく合っており、ふたりのライダーたちもレイアウトを気に入りました。良い兆候だと思います。ライダーたちが競り合いを展開するために、アスファルトがどのように変化しているか、すべてのことがどのように機能するかとても気になっています。インドネシアに入るために行わなければならないPCRテスト、用紙記入や申請、すべてのことが私たちにとってはすでにチャレンジですが、サーキットに着いたらすぐに、きっとすべてがうまくいくと信じています。とにかくこの第2戦が本当に楽しみです!」