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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月6日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2022年3月4日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度/23度 ■路面温度:42度/26度

REPORT

モルビデリがヤマハ勢トップの5番手、クアルタラロは8番手

2022シーズン開幕戦となるカタールGPがロサイル・インターナショナル・サーキットでスタート。Monster Energy Yamaha MotoGPのF・モルビデリとF・クアルタラロはおもに決勝用セッティングに取り組み、フリープラクティス第1セッションと第2セッションの総合で、それぞれ5番手と8番手を獲得している。

WithU Yamaha RNF MotoGP TeamのA・ドビツィオーゾとD・ビンダーは、それぞれ総合14番手と24番手で終えた。

Monster Energy Yamaha MotoGP、カタールGPフリープラクティスを精力的にスタート

モルビデリは膝の怪我の不安を感じさせることなく、第1セッションの7ラップ目で早くも1分55秒551を記録して3番手へ浮上。その後もさらにペースを上げていき、9ラップずつ2回の走行を完了した。その17ラップ目には1分55秒294のベストタイムを記録。トップに0.443秒差と迫る6番手でシーズン最初のセッションを終了した。

現地時間18:00に第2セッションがスタート。モルビデリは引き続きマシン・セッティングに集中していたが、セッション最終盤になって成果を確かめるためのタイムアタックを行うと、全19ラップ中18ラップ目で1分53秒845へと更新した。1日を万全の状態で走り切り、トップから0.413秒差の総合5番手を獲得した。

チームメイトのクアルタラロは、昨年ドーハGPの再現を目指して意欲的に仕事に取り掛かる。45分間のセッションのなかで計画的にマシン・セッティングを進め、少しずつペースを上げていった。そして全18ラップ中17ラップ目で1分55秒600のベストタイムを記録し、トップから0.749秒差の11番手につけた。

日没後の第2セッションでは、コンディションが難しくなるなかで数台が転倒。その一方でクアルタラロは順調にペースを上げ、12ラップ目までに第1セッションのタイムを1.3秒あまり短縮した。残り8分ではタイムアタックを行い、全17ラップ中16ラップ目で1分53秒906へと更新。トップから0.474秒差の8番手で初日を終えている。

WithU Yamaha RNF MotoGP Team、2022シーズンをスタート

4日午後に行われたフリープラクティス第1セッションは、上空に雲が広がっていたものの高温のコンディション。やがて日が落ちて気温が下がると、全体のラップタイムが上昇した。そのなかでWithU Yamaha RNF MotoGP Teamのふたりも少しずつリズムをつかみ、ラップタイムでもそれぞれの目標に近づいていった。

ここロサイルで優勝2回、2番手3回と好成績を残しているドビツィオーゾだが、昨シーズンの2レースは出場機会がなかった。そのため第1セッションはコースの勘を取り戻すことからスタート。そして第2セッションでは1.742秒も更新し、トップ10に0.182秒差まで迫る14番手を獲得した。

一方、MotoGPルーキーのビンダーは1日を通して一歩一歩、前進。周回を重ねるごとにマシンとコースへの理解を深め、総合24番手で終えている。ドビツィオーゾから1.762秒離されたものの、明日以降のさらなるステップアップに前向き。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合5番手/1分53秒845)

「フリープラクティス第1セッション、第2セッションともハイペースを維持することができ、今日はとても良い一日になりました。そのなかでミディアム・タイヤを試す機会もあったのですが、これにはもう少し期待していただけに、完全に満足できたわけではありませんでした。でもソフト・タイヤでは非常にいい走りができました。ライバルたちは皆、速いので、私たちももっと追求していかなければなりませんが、私個人としては、こうして仕事に復帰し、上位につけ、またトップライダーたちとともに戦えることをとてもうれしく思っています」

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合8番手/1分53秒906)

「タフな一日でした。マシンについては、正直なところまだあまり良い感触がつかめていません。もっと改善が必要です。最初のふたつのセクターは速く走れましたが、あとは何かが欠けている感じなので、その原因を探して明日に備えたいと思います。私自身は限界まで攻めているつもりですが、実際には、まだ本当の限界には達していません。例年ならここでテストを行いますが、今年は今日が初めてです。昨年のデータをチェックし、何が違うのか、どこを改善できるかを考えたいと思います。Q2進出が確実になったわけではないので、明日のフリープラクティス第3セッションでのタイムアタックも想定しています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)談

「本日ついに、2022シーズンが正式にスタートしました。このコースは本当に久しぶりです。例年ならレースウイークの前にテストが行われるのですが、今年はそれができなかったので、昨年のデータを確認しながら仕事を進めています。第1セッションから全体のペースは上がっていましたが、私たちはいつも通り、タイムアタックを行わず、激しくプッシュせず、ただデータを収集することに集中しました。そして第2セッションでは、Q2進出のための暫定ポジションを得るためにアタックしていきました。というのも、明日のフリープラクティス第3セッションは気温が上がり、パフォーマンス向上は望めないからです。目標に到達することはできました。実際のQ2までに、トップとの差をもっと縮めなければなりませんが、時間は十分にあると前向きに考えています。これからふたりのデータを比較し、明日のフリープラクティス第3セッションに向けてモディファイに取り組みます」

WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合14番手/1分54秒153)

「走るたびにペースが良くなり、ラップタイムも上がっています。どんどんトップに近づいていっているということなので、今日はとても満足です。同時に全体的なフィーリングも向上していて、コーナーでのマシンの向き替えは非常にやりやすくなっています。でもライバルたちもとても速く、どんなにがんばっても、まだトップ10には届きません。明日のフリープラクティス第3セッションでラップタイムを更新するのは不可能なので、難しい状況ではありますが、しっかり準備を整えて全力で臨みます」

D・ビンダー選手談(フリー走行総合24番手/1分55秒915)

「テストとレースウイークとは、まったく別物ですね。午前中にサーキットに到着し、スケジュール通りに準備を終え、シグナル・グリーンとともに走り出さなければなりません。それだけで、今までとは違う特別な感覚に襲われます。これがレースウイーク。超クールな体験です。私にとってはMotoGP最初のオフィシャル・ウイークの始まりということで、フリープラクティス第1セッションは不思議な感覚とともに走り出し、初めはいくつか困難もありました。ピットを出て行くとアンダーカウルが壊れてしまいました。1ラップ後にピットに戻り、交換しなければならなかったため、少し予定が狂ってしまいました。与えられた時間は多くはないので、今日はできるだけたくさん周回して慣れることだけを目標にしていました。すると第1セッションの終わりごろにはフィーリングが少しつかめてきたので、あとは涼しくなる第2セッションを待つことにしました。第2セッションは順調にスタートし、ラップタイムも上がってきました。途中で技術的な問題もありましたが、終盤でまた巻き返しました。ソフト・コンパウンドのタイヤでもう少し上げられると思っていましたが、期待には届きませんでした。このように大変の一日でしたが、ライバルたちに遠く及ばないとういうことはないと思っています。明日はすべてを揃えて、ベストを尽くします」

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