MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月6日 カタール
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2022年3月4日(金)フリー走行、5日(土)予選、6日(日)決勝
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
CIRCUIT DATA
■コース長:5.380km
■サーキットレコードラップ:1分54秒491(2021年:F・バニャイア)
■サーキットベストラップ:1分52秒624(2021年:F・バニャイア)
■2019年の優勝者:A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、開幕に向け準備万端
Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは今週末、ロサイル・インターナショナル・サーキットへ向かい、2022シーズンをスタートさせる。狙うはシーズン初表彰台だ。
2021シーズン第2戦ドーハGPで優勝したクアルタラロは、今年もハードプッシュで表彰台・優勝を目指していく。冬季テストではユーズドタイヤでのハイペース走行ができており、ライダー、チーム、ヤマハのハードワークの成果を結果に結びつけるべく全力で臨む。
チームメイトのモルビデリは膝の怪我がほぼ完治し、新たなシーズンに意欲を見せている。2017年にはMoto2で優勝しており、今年は最高峰クラスでの初表彰台を狙う。
ドーハ近郊に位置するロサイル・インターナショナル・サーキットは2004年にMotoGPの日程に組み入れられ、その4年後にはMotoGP史上初となるナイトレースを開催した。コース中盤は中高速コーナーが混在し、その流れるようなレイアウトがヤマハのマシン特性とマッチしている。しかしそれ以上に注目されるのが、1キロ超と長いメインストレートと、そこから続く第1コーナーで、例年、多くのオーバーテイクが展開される。
WithU Yamaha RNF MotoGP Team、2022シーズン開幕に意欲
今シーズンから新チームとしてスタートするWithU Yamaha RNF MotoGP Team。2月にマレーシアとインドネシアでIRTA公式テストを終え、いよいよ開幕戦に挑む。カタールGPは例年通り、首都ドーハ近郊に位置する全長5.4キロのカタール・インターナショナル・サーキットにおいて、日没後に夜間照明のもとで開催される。
ドビツィオーゾは今年、世界選手権で自己通算20回目となるフル参戦のシーズンを迎える。昨シーズン途中でヤマハに加入し、YZR-M1ですでに5戦を経験。さらに同年11月と今年2月にも公式テストに参加した。ここカタールでは最高峰クラス2勝を含め、出場5回中3回で表彰台を獲得。マシンのフィーリングに慣れてきた今、新たなシーズンのスタートを心待ちにしている。
チームメイトのビンダーも最高峰クラス初参戦に強い意気込みを見せる。ヘレス、セパン、マンダリカで公式テストに参加し、シーズン開幕に向けて準備が整ったと感じている。1年前にはここカタールでMoto3に出場し、ポールポジションから表彰台を獲得したビンダーは、Moto3からMotoGPへ挑戦する史上ふたり目のライダーとなる。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談
「2022シーズンのスタートをとてもうれしく思っています。オフシーズンは有意義に過ごせましたが、やはりシーズンが始まり、達成すべき目標を追い求めている時間のほうが好きです。ここカタールには良い思い出が残っています。昨シーズン、ファクトリーチームに加入して初めて優勝した場所なのです。今回の目標は、新たな挑戦にすぐさま全力で取り組むこと。初日の金曜日から好スタートを切り、昨年以上の活躍を目指したいと思っています」
F・モルビデリ選手談
「カタールに到着し、新しいシーズンのスタートを待っています。先月のテストを見る限り、フィットネス・レベルはとても良い状態にあると感じていますが、それをレースウイークのなかで確認するためにも、今大会は非常に重要なものになります。テストでは多くの成果があり、とくにインドネシアは好調でした。それだけに今は仕事の再開を心待ちにしています」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)談
「新シーズンの始まりにワクワクしています。ウインターテストを順調に終えて、新しいシーズンをスタートする準備を整えることができました。カタールではいつも、いいレースができます。ここで力強くスタートし、正しい方向性を示したいと思っています。最終日にどの位置に立っているかが楽しみです。ファンの皆さまに素晴らしいレースをお見せするべく、私たちは全力を尽くします」
WithU Yamaha RNF MotoGP Team
A・ドビツィオーゾ選手談
「とてもハッピーです。カタールGPが楽しみで仕方ありません。ロサイル・インターナショナル・サーキットは素晴らしいコースですし、ここ数年は何度か良い思い出もあります。それだけに、ただそこへ行くというだけでなく、私とYZR-M1でシーズンをスタートできるということに興奮しています」
D・ビンダー選手談
「1年ぶりのカタールを非常に楽しみにしています。昨年の2回のレースには良い思い出が残っていますが、それ以上に今年は、MotoGPデビューということでより一層ワクワクしているのです。今年になってから合計8日間テストを行いました。その中で一歩一歩、着実に前進し、今は自信を感じられるようになりましたし、少なくとも気持ちよくマシンに乗れるようになりました。開幕戦に向けた準備は整っており、ただひたすら1ラップずつ進んでいくだけです。状況をしっかり観察し、自分たちの立ち位置を把握し、そこから仕事を始めていかなければなりません。開幕戦、そしてその次へと進んでいくことを本当に楽しみにしています」
R・ラザリ(チーム創設者・代表)
「2022MotoGPシーズンの開幕戦が間近に迫ってきました。ドーハで開催されるこの大会は、ライトアップされたなかで行われる独特のレースであり、美しい環境、難しいコンディションなどと相まって、いつも非常に見ごたえあるものとなっています。この初戦を迎えるにあたり、私たちはすでに準備万端です。その日が来るのをとても楽しみにしており、それは世界中のレースファンも同様でしょう。先日のセパンとマンダリカのテストも順調で、ふたりのライダー、とくにMoto3からMotoGPへ上がったルーキー中のルーキーであるビンダー選手は、マシンを理解しようと懸命に取り組んでいました。私たちは新しいチームですから、チームスタッフにとっても貴重なテストとなりましたし、今週末には、また別の試練が始まります。ビンダー選手のスタッフはほとんど全員が新しいメンバーなので、大きなチャレンジになると思いますが、これまでに多くの準備を重ねてきて、今はただワクワクしています。世界中のMotoGPファンを楽しませたいと思っています」
W・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
「セパンとマンダリカのウインターテストを終えて、今はすべてのことが解決されたように見えます。インドネシアでは環境に慣れていないこともあって大変なこともありましたが、今はチーム全体が準備万端でシーズンのスタートを待っています。ライダーたちにとって、チームとともにテストをしたり身体のケアをしたりするのはとても良いことですが、一方で、本来の仕事はレースに出場することであり、いつまでもパーツその他のテストばかりしているわけにはいきません。それはチームの他のスタッフも同様です。レースウイーク最終日に自分たちの能力を存分に発揮し、意欲をアピールしたいと誰もが願っているのです。今はただ、2022シーズンのスタートを楽しみにしています。新型コロナウイルス感染症の状況も少しずつ落ち着いてきているように見えます。楽に移動できる状況が維持され、PCRテストを繰り返すことよりもレース自体に集中できるよう願うばかりです」