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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 10月27日 ピエトラムラタ

 

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第15戦ピエトラムラータ
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2021年10月27日
■開催地:ピエトラムラータ(1,550m)

REPORT

J・シーワーとG・コルデンホフが総合4位、5位と堅実にポイント獲得

FIMモトクロス世界選手権第15戦ピエトラムラータで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPの全3選手がトップ7内でフィニッシュした。1週間に3戦が行われる連続開催の2戦目、ジェレミー・シーワーはレース1で目を見張る走りで2位に入るが、総合リザルトとしては1ポイント差で惜しくも表彰台を逃して4位となった。チームメイトのグレン・コルデンホフは総合5位。ベン・ワトソンも復調ぶりを示して総合7位に入った。

イタリア、ピエトラムラータにあるチクラミーノ・サーキットで行われた予選は僅差の争いとなったが、J・シーワーは、1分39秒399のタイムを記録し、5戦連続となるトップ5での予選通過を果たした。B・ワトソンは1分40秒678のタイムで惜しくもトップ10入りを逃して11番手。G・コルデンホフは1分41秒049で16番手となった。

MXGPのレース1序盤、数周に渡ってシーワー、J・プラド(KTM)、A・カイロ―リ(KTM)による激しい3番手争いが展開された。わずかなバトルの後、カイロ―リが一歩抜け出して3番手を確実にし、プラドがシーワーを翻弄しつつ4番手を走行する。そしてレース全体を通した長いバトルの後、残り2周となったところでシーワーはようやくプラドをパスして4番手に上がり、その順位のままフィニッシュした。

ワトソンは、絵のように美しいサーキットで一貫して速いペースで走行した。今回も好調なスタートを見せて好位置につけたワトソンは、最上級クラスの争いに慣れてきており、見事6位でフィニッシュした。一方コルデンホフは、トップ10圏外からのスタートながらも、滑りやすく、走行ラインが1本しかないサーキットで奮闘し、7位でチェッカーフラッグを受けた。

この日最後となるレース2のスタートで、YZ450FMのパワーとトルクを最大限に活用したシーワーとコルデンホフは、共にトップ4内でスタート。トップスタートがトレードマークのシーワーは、最初のターンであるS字コーナーでトップのカイロ―リに迫り、一方コルデンホフはすぐに3番手へと順位を上げる。

カイロ―リを射程圏内に収めたシーワーは、レース全体を通してハイペースで走行し続け、トップと3秒差の2位でフィニッシュした。一方、コルデンホフはT・ガイザー(ホンダ)、J・ハーリングス(KTM)、そしてR・フェーブル(カワサキ)というタイトル候補の3選手のすさまじい攻めを懸命に防戦。

ドロミテ山に日が落ちてサーキットに影を落とすと、レーシングラインは滑りやすく、読みにくくなった。コルデンホフは20周のレースのうち16周に渡って3番手を守ったが、終盤にいくつか大きなミスを冒して3つポジションを落としてしまう。残り3周でコルデンホフは6番手へと後退し、そのままフィニッシュした。

ワトソンはレース2でもスムーズで一貫したライディングを見せ、9位でレースを終えた。

ピエトラムラータMXGPを終えて、シーワーとコルデンホフは、それぞれMXGP選手権ランキング6位と8位をキープし、ワトソンはひとつ順位を上げて11位に浮上した。

次戦は7日間で3回行われるグランプリの最終ラウンドで、ここピエトロムラータで10月31日に開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ジェレミー・シーワー選手談(4位/2位:総合4位)

「すごく良いフィーリングです。レース2は2位フィニッシュと、素晴らしいレースでしたが、トニー(カイロ―リ)がものすごくがむしゃらでした。彼について行こうとしましたが、彼の方が少しだけ上手でした。少しだけです。大きく離されることはありませんでした。今日は満足しています。1日を通してよかったです。4位/2位のスコアで表彰台ではないというのはかなり奇妙ですけど、それはこのクラスがいかに激戦であるかを示しているわけですし、表彰台に立てたかどうかはともかく、差は僅かで、ランキングで好ポイントを挙げられました。重要なのはそこだけです。すべて満足なので、この後少し休んで、次戦で表彰台に立つチャンスを求め、またここに戻って来ます」

グレン・コルデンホフ選手談(7位/6位:総合5位)

「今日はあまり良い走り出しではありませんでした。コースの感触は良かったんですが、僕のラップタイムは16位。ここではあまり重要ではないですけどね。グリッドはまだ大丈夫な位置でした。最初のレースはベストスタートができず、かなり後方まで下がってしまいました。こうなると、(走行ラインが限られて抜きどころのない)ここのコースは本当に厳しいです。それにあまり楽に走ることができませんでした。レース2の方が間違いなく良かった。トップ5内でスタートして、すぐに3番手まで上がったものの、中盤になって走りがキツくなり、大きなミスをして抜かれてしまいました。全体として、一貫して堅実な一日でしたけど、もっと上に行きたかったですね」

ベン・ワトソン選手談(6位/9位:総合7位)

「全体として、今日は満足しています。ようやく通常に戻ったようです。足首がまだ100%ではないことはわかっていますが、今日はそれを気にせずに、自分のやりたいようにライディングできました。これは良かったです。予選でも良い感触でした。最初のレースは、シーズン全体を通して自分の中で最高のレースのひとつに数えられます。レース2もそれほど悪くはなくて、しっかりトップ10内に入ったので、日曜日にまた戻って来るのを楽しみにしています」

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