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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 6月27日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第2戦イギリスGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2021年6月27日
■開催地:マターリー・ベイスン・サーキット(2,240m)

REPORT

英国ウインチェスター地区にあるマターリー・ベイスン・サーキットで開催されたFIMモトクロス世界選手権第2戦。白熱した接近戦が展開される中、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワー、グレン・コルデンホフ、そしてベン・ワトソンがトップ10フィニッシュを果たした。シーワーとコルデンホフはわずか1ポイント差でそれぞれ総合7位と8位に入り、ワトソンは9位となった。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPの3人がトップ10フィニッシュ

MXGPを戦う3名のライダーはすべて、1周のアタックよりもレースを好んでいる。予選セッションではシーワーがヤマハライダー最上位8番手、コルデンホフが14番手、ワトソンが22番手として決勝に臨んだ。

今年のマターリー・ベイスンは前年までのコースよりも、はるかに固く滑りやすいコースとなった。ハードパック、ラフでバンピーな路面は通常のような深いわだちを作ることがなく、コースのスピードは高まり、ライダーはコースにテクニカルな要素が欠けていると感じていた。それでもコルデンホフとシーワーは、それぞれのYZ450Fを駆ってこの日最初のレースで上位を走って見せた。

シーワーはホールショットを奪うが、オープニングラップの混乱の中で6番手に後退。シーワーをパスしたライダーのひとりはチームメイトのコルデンホフで、3番手に上がると、レース序盤をリードするA・カイロ―リ(KTM)とJ・プラド(KTM)に挑んでいった。

黒い雨雲が忍び寄って来る中、コルデンホフはJ・ハーリングス(KTM)とディフェンディング世界チャンピオンのT・ガイザー(ホンダ)の先行を許すが、5番手を守り切り、そのままフィニッシュ。一方、シーワーは8番手に後退してチェッカーを受けた。

新型コロナウイルス感染症対策による制限が緩和されたことから、今年は4,000人の観客がイギリスGPの観戦を許可された。母国ファンからエネルギーを得たワトソンは、トップ10まであと一歩の11位でレースを終えた。

レース2は雨が降る中で行われ、視界に影響を受けるとともに、コンディションは厳しいものとなり、轍が少なくハイスピーなコースでのレースはさらに激しさを見せた。レース2を前に自身のマシンに大幅な変更を加えたシーワーは、ハードにプッシュして5位でチェッカー。一方コルデンホフは軽いクラッシュを喫して追い上げを強いられながらも9位でフィニッシュした。

ワトソンはスタートで中団に埋もれると、そこから順位を上げて2021年初となるトップ10フィニッシュを遂げた。ランキングではシーワーが6位につけ、コルデンホフは10位へポジションアップ。ワトソンもランキングで大きく順位を上げ15位につけている。

次回のFIMモトクロス世界選手権は、来週末、7月4日にイタリアのマッジョーラで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(8位/5位:総合7位)

「この週末の天候は本当にラッキーでした。 雨がかなり降ると予想していたのですが、どうにかドライをキープしたままレースを2回できました。通常、このコースはとてもテクニカルで楽しいのですが、今日のコースはまるでロードレースでした。レースについては満足しています。ホールショットを目指して争いましたが、自分のリズムをつかむのに苦労しました。現在、GPコースではセットアップに時間が必要になっていますが、レース2の前に大幅に変更することができたことには満足しています。クラッシュもミスもなく、好ポイントを獲得できた堅実なレースになりました。良い方向に向かっています。ステップ・バイ・ステップでいきたいと思います」

グレン・コルデンホフ選手談(5位/9位:総合8位)

「問題ない一日でした。予選で苦戦し14番手になりましたが、ここではオーケーです。常に最も重要なことですが、自分の感触は良かったからです。レース1のスタートは本当に良くて、1周目はどうにか3番手までいきました。自信がありましたけど、イン側から来たハーリングス選手にはちょっと驚かされましたね。ひとつのコーナーでのミスによって、それに続くいくつかのターンでスピードを取り戻すのが難しくなることがあるのですが、それでガイザー選手にも先行されました。それでも5位とポイントを加えることができました。レース2は自分の感触こそ良かったのですが、クラッシュによって順位を落としました。結果は9位となり総合8位。望んでいた結果ではありませんが、ロシアと比べれば向上していますし、ここからさらに上を目指します」

ベン・ワトソン選手談(11位/10位:総合9位)

「いろいろあった一日でした。予選では苦戦しましたが、これについては自分が得意ではないことはわかっています。予選の結果がゲートポジションに影響するし、それによって自分のスタートにも影響します。現在、スタートが重要なので、これは時間をかけて取り組まなければならないことです。でも、レースには満足しています。両レースともスタートは良くありませんでしたが、集団から着実に順位を上げていきました。走りは安定していましたし、ミスも多くはなく、総合9位という結果となりました」

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