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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 9月19日 サルデーニャ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第10戦サルデーニャ
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2021年9月19日
■開催地:リオラ・サルド(1,750m)

REPORT

J・シーワーがリオラで総合5位、B・ワトソンも総合6位

リオラ・サルドで開催されたFIMモトクロス世界選手権第10戦、サルデーニャMXGPで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが気迫の走りを見せ、再びトップ5フィニッシュを果たし、ベン・ワトソンも6位に入った。一方、グレン・コルデンホフは、調子の上がらない中で奮闘し、トップ10内の9位でグランプリを終えた。

息苦しい程の暑さを感じさせるサルデーニャの夏の気候と、身体的に厳しい深いサンドコースが組み合わさり、レースは人とマシンの究極の試練の場となった。依然としてエプスタイン・バー・ウイルスの影響と闘い続けているシーワーは、プッシュできる限界があったが、その体調は前戦トルコGP時と比較して大幅に改善されていた。自分のリズムに集中し、また身体がどのように反応するかを理解しながら、シーワーは両レースで猛チャージ。レース1は5位、レース2では6位でフィニッシュし、総合5位に入った。

ワトソンは、いかに好スタートができるのかを誇示しつつ、YZ450FMのパワーを活かして、どちらのレースでも素晴らしいスタートを決めると、最初の15分間をトップグループでバトル。その後、両レースとも7番手に後退。このクラスで経験豊富なライダー達の先行を許し、ポジションを失うが、それでも24歳の英国人ライダーは、速く、一貫した走りでトップ5まであと一歩の両レース7位・総合6位に入った。

世界最強のサンドライダーのひとりであるコルデンホフだが、レース1ではスタートで出遅れた後、自身の流れをつかむのに苦労し、10番手まで挽回してフィニッシュするのが精一杯だった。
ロケットスタートを見せたレース2では、コルデンホフは5番手を走行していたが、6周目にクラッシュして好結果を得るチャンスを失ってしまう。すぐにバイクに跨り17番手でレースに復帰すると、仕切り直しに2周を要した後、猛チャージを見せて10番手でチェッカーフラッグを受け、総合9位となった。

サルデー二ャ・グランプリを終えて、3選手全員が選手権ランキングの順位を守った。シーワーは6位、コルデンホフは8位、そしてワトソンは10位につけている。

Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームが次に参加するのはイタリアのマントーバで開催されるモトクロスの国別対抗レース「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」。この大会は来週9月26日に開催され、グレン・コルデンホフがタイトル防衛を目指すオランダの代表として参加する。ベン・ワトソンもチーム・グレートブリテンの代表として参戦し、2019年のオランダ・アッセン以来の表彰台を目指す。

ジェレミー・シーワーは健康回復に専念するため、残念ながら今年のMXoN参加は見送ることになった。
FIMモトクロス世界選手権、次戦は10月3日、ドイツのトイチェンタルで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ジェレミー・シーワー選手談(6位/5位:総合5位)

「前戦・トルコは自分にとって最低だったのですが、なぜかその後、状況は改善し始めました。普通と違うことは何もしていなくて、新しいことをいくつか試したら、その後、状況が改善し始めたんです。このレースの前に、トルコ前にはできなかったライディングが2日間できて、いくつか改善が見られています。依然として自分が望む位置には居ないし、あるべき鋭さもないんですが、今日の結果は、病気と闘いながらも、そこからそれほどかけ離れてはいないことを示しています。自分の身体にあるこのウイルスと戦うことは可能であると前向きに捉えていますし、暑さとコースで、シーズン中最もタフなレースのひとつだった今回のレースから、来週はどんな風にリカバリーしてどんな感じになるのか、見ていきます。また充実した2週間になることを楽しみにしていますし、次戦・トイチェンタルでまた良くなることを願っています」

ベン・ワトソン選手談(7位/7位:総合6位)

「今日については、ポジティブなところはありますが、改善の余地や取り組まなければならない領域もあります。トルコでのレースを終えて、今日は両レースともトップ10内に入ることを目標に臨みました。それ以上やれることはわかっていましたけど、先週末のレースの後、現実的な目標にしたいと思ったんです。立ち直るのは必ずしも簡単なことではないです。予選は今シーズン自己ベストの14番手でした。すごい結果ではありませんが、小さな一歩前進です。来週が楽しみです」

グレン・コルデンホフ選手談(10位/10位:総合9位)

「レース1はあまり良い感触ではなくて、すごく苦戦しました。フィーリングがすごく悪くかったのですが、どうにか10位でフィニッシュしました。レース2に向けてセッティングを一部変更したらフィーリングが良くなり、スタートもレース1よりずっと良かった。最初は良い感触だったのですが、小さなミスをして、それから大きなクラッシュです。その後、リズムを取り戻すのに数周かかりました。最後にプッシュできた感じで、10番手まで挽回できたので本当に良かったです。結果は依然としてひどいのですが、バイクのフィーリングが良くて、ポジティブな調子で終えることができて満足しています。自分のフィーリングが一番大事ですからね」

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