モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 9月2日 トルコ
RACE DATA
■概要
■大会名称:2018年第18戦トルコGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2018年9月2日
■開催地:アフィヨン(1,725m)
■天候:晴れ/気温35℃
■観客数:15,000人
REPORT
ファン・フォルベークが総合5位、他のヤマハ2選手もトップ9入り
トルコのアフィヨンで開催されたFIMモトクロス選手権第17戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・ファン・フォルベーク、Wilvo Yamaha Official MXGPのデュオ、ジェレミー・シーワーとショーン・シンプソンがそれぞれ大健闘を見せ、3選手すべてがトップ9入りを果たした。Monster Energy Yamaha Factory MXGPのロマン・フェーブルは土曜日に行われたタイムドプラクティスセッションで激しく転倒。負傷により以後の走行を断念することとなった。
J・ファン・フォルベークは土曜日の予選レースで3位に入った。日曜日の第1ヒートではまずまずのスタートを決めてオープニングラップを6位で終えると、4周目の終わりファン・フォルベークは、YZ450FMのパワーをフルに発揮させ、G・コルデンホフ(KTM)をアウト側からかわして5位に上がった。Wilvo Yamaha Official MXGPのジェレミー・シーワーは8位でレースをスタートすると、詰めかけたトルコのMXGPファンに見事な追撃を見せ、7位を行くG・ポラン(ハスクバーナ)に迫る。レース終了まで残り10分、シーワーはポランに執拗に迫ると、YZ450Fのパワーを活かしてアウト側からこれをパス。順位をひとつ上げる。この間、ショーン・シンプソンは12番手から怒涛の走りを見せてトップ10入りすると、最大のライバル、T・サール(カワサキ)とバトルを開始した。5周目にサールを抜いて9番手に上がったシンプソンはこれを引き離し、瞬く間に3秒のギャップを築くと、今度は8番手を行くポランとの差を詰めて行く。それぞれひとつ前を行くライダーよりも速いラップタイムを刻んでいたが、結局ファン・フォルベークは5位、シーワーは7位、そしてシンプソンは9位でフィニッシュした。
第2ヒートではスタートでシーワーの5位を最上位に、3名のヤマハワークスライダー全員がトップ10圏内に入って見せ、さらにファン・フォルベーク、シンプソンの前にはYZ450Fを駆るイヴォ・モンティチェリが上がっていた。ファン・フォルベークとシンプソンはその後相次いでこれをかわし、モンティチェリは8位に後退。一方、シーワーは4位のポランに続く5位につける。残念ながら追い抜きのチャンスは訪れず、シーワーはそのまま5位でフィニッシュ。総合結果では6位となった。この日は34度を超える猛烈な暑さも両レースを左右する要因となった。暑さの中でのライディングを好まないライダーながら、ファン・フォルベークは敢然とこれに挑み、力走を重ねて6位でチェッカーフラッグを受けた。31ポイントをあげて4位のポランと同ポイントとなったファン・フォルベークだったが、第2ヒートの結果に従い、総合結果は5位となった。シンプソンは第2ヒートでは残り2周となったところでコルデンホフにかわされて8位でフィニッシュ。25ポイントを挙げて総合結果では9位となった。
残すところあと2戦となったFIM MXGP世界選手権。次戦は9月16日、オランダ、アッセンのダッチTTサーキットで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(5位/6位:総合5位)
「この週末については満足しなければならない。週末を通して常にトップ5圏内に居たので、自分がどのようにライディングしたかについては満足している。体調が100%万全だったら、自分が表彰台を争えることはわかっている。今週末はスタートで苦労したけど、幸運にも良い位置に居て、それで最初の2つのターンでうまく前に行けて総合5位でフィニッシュできた。これには満足している。これまでの不調を少しは挽回できたと思う。今シーズン以降のことはまだ決まっていないのだけど、とにかく今は走りを存分に楽しんでいるよ」
ジェレミー・シーワー選手談(7位/5位:総合6位)
「第2ヒートで5位に入った。これは目下の目標なのでよろこばなければならない。ただ、第2ヒートでポランをパスできれば総合結果で4位か5位に入っていた。このコースは他のグランプリの大部分のコースとまったく違うので、すごくうまく合わせることができたと感じている。今日はスタートが良かったし、総合結果でトップ5入りしたかった。あと2回チャンスがあるし、次のアッセンのグランプリは自分の得意とするサンドコースなので楽しみにしている」
ショーン・シンプソン選手談(9位/8位:総合9位)
「今週末は今年一番の出来となった。その点ではすごくよろこんでいる。合計25ポイントを挙げて、充実したライディングをしたと感じている。最後の4、5周でのがんばりと、レースの始めから終わりまでを通した強さが必要だと感じている。予選は不調で、バイクに若干変更を加えた。それが功を奏して今日は両レースでトップ10入りすることができた」