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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月4日 アルゼンチン

REPORT

ファン・フォルベークとフェーブル、シーズン開幕戦でともにトップ5圏内でフィニッシュ

FIMモトクロス選手権第1戦がアルゼンチンのパタゴニアで開催された。Monster Energy Yamaha Factory Racing Teamのジェレミー・ファン・フォルベークとロマン・フェーブルは4位と5位に入賞し、それぞれ34ポイントを獲得している。

開幕戦はアルゼンチンのネウケン州にある壮観な景観をもつサーキットで行われた。ワイドなレイアウトで高速走行可能なコースは、火山性の独特の濃い色でざらついている土が特徴。一見トラクションがかかりやすくスムーズであるようだが、実はたくさんの鋭く角ばったバンプがルーズでローム層の表土の下に隠れている。

そして、Monster Energy Yamaha Factory Racing Teamのロマン・フェーブルがポイント獲得に向け果敢なスタートで開幕戦の口火を切る。1コーナー周辺で前チャンピオンのアントニオ・カイローリ(KTM)を追撃。しかしその後は冷静で落ち着いたライディングで慎重なレース運びを終始展開し、30分プラス2周のレースを走り抜き、4位でフィニッシュした。チームメートのジェレミー・ファン・フォルベークは自身のコンディションを確認するような無理のないスタートを見せ、そのまま堅実なペース配分で周回を重ねて5位でヒート1を終えた。ヒート2ではMonster Energy Yamaha Factory Racing Team 2選手の立場が逆転する。ファン・フォルベークはスタートでフェーブルを先行する。落ち着いたレース展開の中で2選手は激しい4番手争いをチェッカーフラッグが振り降ろされるまで続けた。胃の痛みに耐えながらのライディングを強いられたファン・フォルベークは4位でフィニッシュ。総合結果でも4位となった。一方、フェーブルはレース2、総合結果ともに5位となってチームメイトに先行を許した。

Wilvo Yamaha Official MXGPのデュオ、ショーン・シンプソンとジェレミー・シーワーはともに開幕戦のパフォーマンスで今シーズンの活躍を期待できるライダーであることを示した。シンプソンはヒート1ではクラッシュして11位に終わったものの、巻き返しを図ろうとする気持ちのこもったライディングを見せヒート2、総合結果でも7位となりトップ8以内という目標を達成している。MXGPデビューを果たしたニューカマー、ジェレミー・シーワーは各セッションで電光石火の速さを示し、ヒート1では7位でフィニッシュした。ヒート2ではスタートダッシュを決めてトップ5につけたが、激しいクラッシュを喫してリタイアを余儀なくされた。世界選手権シリーズへの見事なスタートを見せようとしていただけに、残念な結果となった。事故に遭ったシーワーだが、3月18日にオランダのファルケンスワールトで開催される第2戦には出場する予定だ。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(5位/4位:総合4位)

「シーズンのスタートとしては満足している。ハーリングス, カイローリ(ともにKTM)はかなり好調で、3位での表彰台入りを狙っていた。レースでの速さは問題なかったがスタートがかなり悪かった。今後はスタートを改善する必要があると思っている。最初のレース後に体調を崩すというアクシデントがあったのだけど、今日は楽しんで走ることもできたし、まずまずの開幕戦だったと感じている」

ロマン・フェーブル選手談(4位/5位:総合5位)

「今日のシーズン開幕を迎えることができて喜んでいる。両ヒートではトップ5でフィニッシュできて、マシンの速さを実感することができた。第1ヒートでは好スタートを決めたけど、ウエーブセクションでちょっと苦戦したのが残念だった。今回はシーズン最初のGP。トップ5以内に入れたのは良かった」

ショーン・シンプソン選手談(11位/7位:総合7位)

「両ヒートともにトップ8以内に入るという目標をもってここに来た。ヒート2では7位でフィニッシュしたし、ヒート1でのクラッシュさえなければこの目的は達成できたと思っている。まだトップ5以内の実力はないことを自覚しているし、昨年と今でどのくらい自分が変わったかということもわかっている。自分はもちろんチームも高いモチベーションをもってこの場所に戻って来たので、まだまだポテンシャルを発揮する余地がたくさんある2018年型のYZ-450Fをどこまでみんなで伸ばしていくのかということを考えることが楽しみでしょうがない。次のオランダでは本当に積極的な試合展開でトップ5以内に入るようトライする。残された18ラウンドがどんな展開になるのかを考えるとすごく興奮するんだ」

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