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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 6月10日 フランス

RACE DATA

■概要
■大会名称:2018年第10戦フランスGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2018年6月10日
■開催地:サン・ジャン・ダンジェリ(1620m)
■天候:晴れ/気温24℃
■観客数:37,500人

REPORT

フェーブル、フランスGPでトップ5フィニッシュ

FIM MXGP世界選手権第10戦がフランスのサン・ジャン・ダンジェリで開催された。Monster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルは左足首じん帯の怪我がまだ完全には癒えていない中で善戦、トップ5入りを果たした。また、Wilvo Yamaha Official MXGPのジェレミー・シーワーとショーン・シンプソンもトップ10入りを決めた。

夜通し続いた雷雨により、フランスの丘陵地帯に作られたサーキットはラフに変わり、粘土質の路面のわだちは通常より長く、深いものになった。トリッキーでタイトな左回りのコーナーがあるサン・ジャン・ダンジェリ・サーキットは、左足を打ち付けないよう注意しなければならないフェーブルにとっては厳しい舞台となった。わだちの深さから、レースへのアプローチが若干慎重なフェーブルは、いつものペースで走行することができない。第1ヒートのスタートストレートで他のライダーが寄って来たため数ポジションの後退を余儀なくされたが、足首の怪我による傷みと硬直を押して見事、7位でフィニッシュした。

ジェレミー・ファン・フォルベークもフェーブルと同様、スタートのストレートで他のライダーにサンドイッチ状態にされて15位まで順位を落としてしまう。だがファン・フォルベークは前を行くライダーを次々と抜き去り、オープニングラップを終えるまでにトップ10圏内に浮上してみせた。だがその後、いくつかの小さなミスを冒し、さらにピットレーンの前で激しいハイサイドを起こしてクラッシュしてしまう。それでも再走を果たして16位でフィニッシュし、5ポイントを獲得した。

Wilvo Yamaha Official MXGPジェレミー・シーワーはYZ450Fに駆って素晴らしいスタートを見せて力走。自身のシーズンベストタイとなる6位でフィニッシュした。一方、チームメイトショーン・シンプソンはスタートで出遅れるが、ファイト溢れる走りを示して11位でフィニッシュした。

第2ヒートではジェレミー・シーワーは、その素早い動作とYZ450Fのパワー、トルクを組み合わせて再び見事なスタートを決めると、ターン1では9度に渡って世界王座に就いたA・カイローリ(KTM)に迫る。だがその後、2016年MXGP世界チャンピオンのT・ガイザー(ホンダ)の先行を許し、3位に後退する。

一方、フェーブルはフランス人ファンの声援を受けて快走。8位からじりじりと順位を上げ、同じフランス人ライダーのG・ポラン(ハスクバーナ)とのバトルを制して4位でフィニッシュした。

シーワーは今シーズンでベストのスタートを決めて、サン・ジャン・ダンジェリに集まった多くのファンを熱狂させた。レース全体に渡り、高いスピードと激しさを維持し、8位でフィニッシュ。グランプリ総合結果でも同じく8位となった。

シンプソンは第1ヒートで11位に入った後、第2ヒートではT・サール(カワサキ)、M・ナグル(TM)と長くバトルを展開して13位となり、総合結果でトップ10入りを果たした。一方、ジェレミー・ファン・フォルベークは第2ヒートを14位で終え、総合結果でも16位となった。

MXGPシリーズはその中盤を迎え、フランス・GPは3連戦のちょうど中間にあたる。来週、6月16、17日にはFIMモトクロス世界選手権第11戦がイタリアのオットビアーノで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory Racing

ロマン・フェーブル選手談(7位/4位:総合5位)

「正直言えば、このGPをあまり満足できていない。第1ヒートは、うまくライディングしたという感覚はないし、第2ヒートでは3位でフィニッシュできると感じたんだけれど、そうはならなかった。怪我をしてはいることを言い訳にしたくないし、次のレースでは挽回したいと思っている」

ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(16位/14位:総合16位)

「今週末について言えることなど何もない。 自分が自分ではなかったし、どこを走っても、自分のライディングとは程遠い走りだった。気持ちを切り替えて、オットビアーノでの次のラウンドに向けて進むだけだ」

Wilvo Yamaha Official MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(16位/14位:総合8位)

「ここも自分にとっては新しいコースなので、昨日はプラクティスセッションで変えなければならないことがたくさんあり、セットアップを変更する必要があった。予選レースの前にそれを行ったことは良かった。今日は両ヒートともにスタートはすごく良くて、しっかり走れて上位グループに近いところに居ることができた。トップグループで走るというのは、今年これまでライディングして来た中でも今日が初めてだと思うし、すごく強烈で、慣れが必要な部分があることがわかった。いくつか順位を落としたけど、今はリスクを冒してクラッシュするより走り続ける方を選ぶ。自分の速さとライディングに満足している」

ショーン・シンプソン選手談(11位/13位:総合10位)

「ポジティブな週末だった。自分の本来の速さはまだないけど、トップ10前後に居るし、レース最後の10分間あたりでは疲労を覚えたけど、正直いって自分のライディングにはかなり満足している。2レースでしっかりライディングして、しっかりポイントを得た。満足だよ」

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