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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 3月25日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:2018年第3戦バレンシアGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2018年3月25日

REPORT

フェーブル、3位と同ポイントで並ぶ4位でフィニッシュ

FIMモトクロス世界選手権第3戦バレンシアGPがレッドサンドMXコースで開催された。詰めかけた熱狂的なスペインの観客を前に、Monster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルが3位入賞者と同ポイントを挙げて今季初のポディウムフィニッシュまであと一歩と近づいた。ジェレミー・ファン・フォルベークは手首を負傷した影響もあり総合結果で9位となった。

ヒート1のスタートで、Monster Energy Yamaha Factory Racingのロマン・フェーブルが先頭で1コーナーに進入し、今シーズン初となるホールショットを奪う。アントニオ・カイローリ(KTM)の追撃を抑えつつ、レース中の最速ラップタイムを記録(4周目)する。しかしフェーブルはカイローリの猛追を受けて2位に後退する。フェーブルは冷静なライディングでカイローリから引き離されないよう奮闘するも、赤い砂のコースに大量の水をまかれたことが影響。濡れた砂が巻き上がってフェーブルはクリアな視界が得難くなった。ティアーオフを取り去るタイミングが悪かったことから、最速ラップを更新しつつ追い上げて来た現在選手権ランキング1位のジェフリー・ハーリングス(KTM)に2位の座を明け渡すこととなってしまう。それでも元世界チャンピオンのフェーブルはヒート1を3位でフィニッシュした。

26歳のフェーブルはヤマハのピットボックスからの強い意気込みをそのままにヒート2のスタートゲートに向かうと、再び好スタートを決める。1周目を終えて5番手につけるフェーブルはその後、クレマン・ドゥサル(カワサキ)、ティム・ガイザー(ホンダ)と接近戦を展開する。3選手は互いに肘が触れるほどの激しさで3位をめぐるバトルを見せるが、後方から怒涛の勢いで迫ってきたハーリングスの先行を許すことになる。その後ハーリングスがギャップを広げたため、3選手による3位争いは4位争いとなった。フェーブルは最終的に5位でフィニッシュ。総合結果では3位となり、表彰台に立ったクレマン・ドゥサルと同ポイントの4位となった。

チームメートのジェレミー・ファン・フォルベークは見事なパフォーマンスを見せた。舟状骨を傷めて腫れあがった手首をいたわりながら両レースを力走した。1週間前に大きなクラッシュを喫したファン・フォルベークは両レースともトップ10内でフィニッシュすることを目標に、この大会に臨んだ。そしてヒート1で10位、ヒート2では8位に入ったファン・フォルベークは、この目標を見事に達成した。

Wilvo Yamaha Official MXGPのルーキー、ジェレミー・シーワーは経験豊富な450ccライダーたちに伍して戦い、ヒート1で見事、6位に入って見せた。チームメートのショーン・シンプソンはトラブルによりフィニッシュすることができなかった。ヒート2ではWilvo Yamaha Official MXGPの両ライダーともにオープニングラップで不運に見舞われる。シンプソンは1コーナーで転倒を喫し、シーワーはスタート時にマイナートラブルを抱え、さらにジャンプで他のライダーと衝突してしまった。これらの不運にもかかわらず、シンプソン、シーワーともに強い心でレースに臨んで奮闘し、両ライダーともトップ15以内でフィニッシュした。シーワーは総合結果で11位、シンプソンは同18位で終えた。

次のFIMモトクロス世界選手権第3戦は4月8日、イタリアのトレンティーノで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

RIDERS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

COMMENT

ロマン・フェーブル選手談(3位/5位:総合4位)

「全体に良い週末だった。あと一歩で表彰台というところまで行けたのには満足している。自分のスピードは良いということはわかっているし、スタートも良かった。この調子をキープしてさらに良くしていきたい」

ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(10位/8位:総合9位)

「この週末は自分にできる最大限のことをした。一週間ずっと強い痛みに悩まされていて、週末もそれは同じだった。今までレースをして来た中でも最悪の痛さだったと言える。傷みは手首から来るし、首からも来る。二か所になると本当にキツイ。全力を尽くしたし、貴重なポイントを獲得してレースを終えたことは良かったと思う」

ジェレミー・シーワー選手談(6位/15位:総合11位)

「ネガティブな終わり方だったけど、個人的にはこの週末のほとんどの点に満足している。自分のスピード、MXGPクラスでの自分の歩みにも満足している。ヒート1ではすごいスタートを決めて、ラップに集中して6位でフィニッシュ。トップグループとすごく近いところに居たのでこれはすごく良かった。もっと進歩が必要なところがあるけど、それ以外はすごく良かった。レース2のジャンプのひとつで大きなクラッシュを経験した。集団の中で他のライダーのすぐ後ろに居ると、ジャンプで飛ぶのかどうかわからない。自分はジャンプして他のライダーと衝突してしまった。これがレース全体に響いた。フロントブレーキを失ってしまったけど、激しく戦ったし、どうにか15位でフィニッシュした。自分としては非常にポジティブなままだし、貴重なポイントを失ったのは残念だけど、今年はレベルアップの年だし、自分の進歩に満足している」

ショーン・シンプソン選手談(DNF/14位:総合18位)

「フラストレーションの溜まる週末だった。昨日はスピードあると感じていたし、今日に向けたフィーリングもポジティブなものだった。スタート位置は大きな問題ではないと感じていたので、スタートでイン側にカットしたけど、うまく行かず囲まれてしまった。レースでは小さなマシントラブルもあって走り続けることができなかった。ヒート2ではスタートをミスして終わってしまった。自分ではないみたいだった。バイクに乗っていて重く感じていたし、バイクに乗っている感じではまったくなかった。でもトレンティーノまであと2週間。基本的なことでやらなければならないことがあるし、ここからは上って行くだけだ」

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